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心取りの難しい点

心取りが 適切でないと、プリズム作用が生じます。

プリズム作用が生じると、眼の筋肉がレンズの基底の方向に引っ張られることになります。

すると、眼は両眼の視線を注視点に合わせるために、引っ張られることに逆らうような眼球運動をすることになります。

プリズム作用により眼の筋肉が外方向(耳側)に引っ張られた場合は、内方向(鼻側)に寄せる筋肉(輻湊力)を働かせます。

プリズム作用により眼の筋肉が内方向に引っ張られた場合は、外方向に寄せる筋肉(開散力)を働かせます。

ま、便利な機能ともいえるのですが、この眼球運動は脳への負担になってきます。

だから、「不定愁訴の原因はメガネだった!」ということもあるわけです。

それと、やっかいなのは不適切な心取りメガネを掛けられていたかたのメガネ調製です。

これは、脳が不適切な心取りを補正することが正常だと判断して、適切に調製した心取りに違和感を覚えることがあるからです。

たとえば、

S-5.00Dの近視、PD(瞳孔間距離)が60mm、眼位正常。

のかたの光心が64mmで入っていた場合。

プリズム作用は2△になります。この作用を脳が補正しようとします。

このかたが、新しくメガネを調製することになり、正確に60mmに心取りをすると脳が拒絶することがあります。

これが1△ぐらいの作用でしたら、割合とすんなり脳が受け入れてくれるのですが、2△は厳しい・・・・。(もちろん個人差もありますし、環境などによっても違います)

で、62mmぐらいに心取りをしたほが無難なのですが、無難は問題を先送りするだけです。

ここは、しっかりと心取りの説明して60mmに入れるべきでしょうね・・・・でも、この説明をご理解いただくことが困難な場合もあります。

また、人間は変化を嫌う傾向にありますから、心取りを正常にすることによる違和感を受け入れてくれないかたもいます。

「その違和感は時間が解決します・・・・」って説明しても「ダメなものはダメ!」って言われることもあります。

目先のことだけ考えて調製するか、将来的なことも考慮に入れてご提案するか、悩ましいところです。

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