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遠視について 2

本日ご来店のA様(40代)

軽い近視があります。

「見かけ上の眼位」(視軸の向き)はほぼ正常です。

で す が、片眼に時々抑制 が入ります。

(こういう抑制を「間歇性抑制」と呼んでいます)

時々抑制が入るのは脳が混乱している証拠でもあり、正常な両眼視ができていない状態です。

脳の混乱状態は当然脳が疲労しますから、A様は眼精疲労があります。

首や肩コリもあり、時々片頭痛もあるとのことです。

抑制が入るほうの目はやや視力も弱いです。

A様に「子供の時にメガネを掛けていましたか」とお尋ねしますと、

「掛けていたけど、部活をするようになって邪魔なので勝手に外しました・・・」と

おっしゃいました。

ハハーン、わかりました。抑制の原因はおそらく「勝手に外した」ですね。

A様はおそらく遠視だったのでしょう。

それもそんなに強くない遠視だった。

若いときは調節力 も旺盛にあるので、遠視度数よりも調節力が強く、遠方のボヤケは感じなかった。

それで、「邪魔なので・・・」ということだったのでしょう。

しかし、これこそが不完全な両眼視機能のはじまりだった・・・・。

遠視の場合、左右の度数差がある「遠視性の不同視」ですと、

遠視が強いほうの眼は、近見時にも網膜に鮮明な像が結びづらくなり、弱視になりやすいです。

弱視になって抑制が入るのか、

抑制が入って弱視になるのか、

いずれにしろ、

もし、視機能発育期間である臨界期(約9歳ぐらいまで)に適切な矯正がされないと、一生後悔することにもなりかねません。

で、適切な遠視矯正がされていて、学童期を過ごされたとしても、成長期の詰めが甘ければ高度な視機能は確立されづらくなります。

A様の場合も詰めが甘かった・・・かも知れません。

成長期の遠視の場合、少しの度数差でも視機能に問題が出てくる恐れもあります。

もちろん、軽い遠視のまま成人を迎えても眼にはなんの問題もないかたもいますが、遠視は常に調節力に負担を強いる眼です。

眼には問題がなかったとしても、脳には疲労は蓄積していきます。

それがある日突然何らかの形で発症する・・・可能性もあります。

それが「複視」だったりするわけです。

そういう複視は「原因がわかりません」と病院で、さじを投げられることだってあります。

とにかく成長期の遠視は近視よりも「害が大きい」と思ってください。

成人するまでは、遠視を適切に矯正することをおすすめします。

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