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調製度数をどうするか 4

見え方での度数選びは、ほぼ実際での見え方で判断できます。

難しいのは、違和感についてです。

メガネにはどうしても違和感がついてきます。違和感はゼロにはなりません。 
「装用テストでは違和感はなかったが、実際に使用してみると掛けられない」こともあります。
「装用テストでは長時間試すことができない」実際に調製したメガネとテストフレームとでは、頂間距離(レンズと目の距離)など条件が微妙に違うからです。

「見え方はOKで、違和感もない」場合は、すんなり度数を決定することができますが、「見え方はいいけど、違和感がある」の場合どうするか。 

その場合のポイント 

ポイント1
レンズを入れ替えても違和感があるのかどうかを、チェックしてください。
通常、テストフレームには3、4つのポケットがあり、レンズをどの位置で装用テストをするかで、違和感の感じ方が異なる場合が少なくありません。 それで違和感が少なくなり、問題がないようであれば、その度数で調製することをおすすめします。


テストレンズの位置を変更すれば、違和感の感じは気にならなくなりますでしょうか?


ポイント2
違和感の感じが「これぐらいなら慣れそうだ」という感じか、「とてもクラクラしてダメ」という感じなのか、違和感の程度を把握してください。
前者ならば、視力を優先したほうがいい場合が多いです。
後者ならば、度数をを弱めましょう。

「少しでも違和感があれば絶対にダメ」という考えは、あまりおすすめできません。 

ポイント3
でも、やはり違和感はイヤなものです。違和感を少なくするために度数を調整して、必要視力より弱めた場合、必要視力が確保できるメガネと使い分けるのも良い方法です。
違和感の少ない度数を選んで、その度数に慣れた段階で、必要視力が確保できるメガネを新たに作るのも良い方法です。 

たとえば、
① 右眼 S-5.00D C-0.50D Ax130
  左眼 S-4.00D C-1.00D Ax20
で、必要視力の1.0が確保できるとします。
しかし、これでは違和感を強く感じるとなった場合、

3段階、近視度数を弱めた度数
② 右眼 S-4.25D C-0.50D Ax130
  左眼 S-3.25D C-1.00D Ax20
では、違和感はないけど、視力が0.6になり見え方は不満だとなった場合

1段階弱めた度数
③ 右眼 S-4.75D C-0.50D Ax130
  左眼 S-3.75D C-1.00D Ax20
なら、違和感はそこそこで、視力も0.8見えて、車の運転もできる。

日常には③のメガネを掛けて、車の運転専用に①を使う。という使い方もありです。

ポイント4
乱視の中での斜乱視は違和感が起こりやすいです。違和感の原因が斜乱視であれば、乱視軸を90°方向や180°方向に変更して、試してみましょう。
但し、乱視軸の回転は、矯正効果が低下します。(30°回転すると乱視の矯正効果はゼロになります)
たとえば
右眼 S-4.75D C-0.50D Ax130
左眼 S-3.75D C-1.00D Ax20

右眼 S-4.75D C-0.50D Ax110
左眼 S-3.75D C-1.00D Ax10

乱視度数が問題であれば、乱視度数を弱めてみるという方法もあります。
こちらも乱視度数を弱めるこにより、矯正効果が変化します。その分近視、遠視度数で補うことができます。
たとえば
右眼 S-4.75D C-0.50D Ax130
左眼 S-3.75D C-1.00D Ax20

右眼 S-4.75D C-0.25D Ax130
左眼 S-4.00D C-0.50D Ax20
乱視軸と乱視度数の両方を、違和感が少なくなるように持っていくこともできます。

右眼 S-4.75D C-0.25D Ax110
左眼 S-4.00D C-0.50D Ax10

ポイント5
深視力などの上質の視機能を求められるかたは、違和感が多少あったとしても将来的なことを優先されて、視機能が向上する度数を選択されることをおすすめします。

人間の視機能は年齢とともに、残念ながら弱ってくるかたがほとんどですから、少しでも視機能が衰えないように、眼のトレーニングをすることや、日ごろから紫外線や眩しい可視光線から眼を守ることも大事です。

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