大正生まれのお客様

大正生まれのかたにお起こしいただきました。

手押し車も使わずに、スタスタと歩いてのご来店です。(さすがに車の運転は厳しい・・・・)それもお一人で。

お耳もしっかり聞えていますし、意思の疎通もスムーズで、かくしゃくとしておられます。

このかたは「老眼鏡が見えづらくなった」ということで、検査してみました。

検査距離 5mの結果は、

右眼 R S+1.00D C-2.5D Ax95

左眼 L S+0.75D C-1.75D Ax120

(S+は遠視度数、Cは乱視度数、Axは乱視軸)

矯正視力(メガネを掛けての視力)は、右眼0.5 左眼0.8でした。

乱視はそこそこありますが、このお年で、この視力は凄いです!

しかもご自分の天然の目の力で、白内障の手術もしていません。

やはり、目のいいかたは脳の働きも優れています。

「あと何年メガネを使えるか、わからないけど・・・・」とおっしゃていましたが、

「いやー、まだまだ使えます」と、しっかりとお伝えしました。happy01

売上ノルマ

当店には「売り上げノルマ」はありません。

ノルマのあるメガネ店の従業員は大変です。

なんとかしてお客さんを店内に呼びこまないといけません。

店頭では、「調整無料、検査無料」!と無料を連呼します。

「メガネをお掃除しましょうか!」とおもいっきり明るい声で呼びかけます。

「では、お願いします」といってくれたら、ここからが勝負です。

「あれ、ちょっとレンズに傷がありますね・・・・」

「あれ、ちょっとこのレンズ歪んでいます・・・・」

「なんだか、フレームがガタがきています・・・・」

「どうもメガネバランスがよくないですね・・・・・」

と、あの手この手で、微妙に上手にメガネにケチをつけて、新規購入を促します。

主に、ターゲットはシニアでしょう。

それで新規購入に至ればバンバンザイ。

多くの人を首尾よく運ぶことができたら「ノルマ達成」のご褒美をもらえるかも知れません。

もし、購入に至らなくてもサービス品をお渡ししておきます。

鼻当て(パッド)を交換することもあるでしょう。(変える必要もないのに)

だけどノルマはきつい!

このご時世、涙ぐましい努力をしないとノルマというものは達成できないですからね・・・。

でも、そんなノルマを課して、売り上げは上がるのだろうか・・・・。

「ノルマ=努力」という点もあるでしょうが、ノルマは従業員が疲弊するデメリットもあります。confident

(ノルマ達成のために、無理にメガネを買わされるお客様も疲弊します・・・・)

「無料でメガネのクリーニング」にも要注意です。

超音波洗浄でメガネがキレイになっても、超音波での洗浄はメガネが痛む危険性もありますから・・・・。

 

どのようなメガネを作るか・・・・です。

完全矯正度数(基本度数)とは、実際のお客様の目の度数のことです。

基本度数=調製度数(実際に作る度数)になることもありますが、調整することも多いです。

それで調製度数は基本度数からどうするかということになります。

度数選びの基本は、年齢、用途、用法、違和感などを考え、何を優先させて何を妥協するかの選択になります。

眼位や斜位を考慮に入れて、使用目的や違和感の事も考えて、基本度数から弱めるのか、強めるのかを決めていきます。

調製度数は、装用テストで「見え方」、「違和感」などを確認していただいて、お客様と当方のお話合いで決めることになります。

なので、メガネのハマヤで調製したメガネは、お客様と当方との共同責任になります。

という感じで今年もやってきました。

来年も「きめつけ」は良くないと思いますので、将来的な事も考慮に入れてアドバイスをさせていただきます。

眼鏡士 浜田 清

ファッションアドバイザー 浜田 久美

メガネの勉強

2017年 生涯教育テキストが届きました。

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今年の講座は

・視機能検査の実施法(応用編)

パソコン作業時の視機能問題を勉強します。

・眼科学「点眼薬」

いろんな目薬の種類、副作用などの勉強をします。

・ハイカーブ眼鏡への対応

ハイカーブレンズへの対応、レイアウトなどを勉強します。

メガネクリーナー

当店はメガネ専用のクリーナーとしては、

「フレッシュクリーンエコ」と「クリンコート」を使用しています。

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フレッシュクリーンエコの成分は、オレンジ精油です。

純植物性で環境にやさしいです。

オレンジオイル+ティートゥリーの抗菌、洗浄力が特長です。

「クリンコート」はメガネをまるごと保護します。

レンズにもフレームにも使用できます。

フッ素の力でメガネの汚れや、色あせ、皮膚のかぶれを防止します。

「メガネを掛けると皮膚が赤くなる」かたにもおすすめです。

メガネクロスは洗濯を

メガネを拭く場合、

レンズは「メガネクロス」で、フレームは「ガーゼ」で拭きます。

メガネクロスもガーゼも汚れていないものを使用します。

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当店はメガネ屋ですから、メガネを拭かない日はありません。(定休日以外)

だからいつも新鮮なメガネ拭きを用意しています。happy01

お客様にも「メガネクロスは、汚れたら洗濯してください・・・」とお願いしています。

でも、汚れてドロドロのメガネ拭きを使用しているかたもいます。

汚れに関しては無頓着なのでしょうか・・・・ま、無頓着はいい面もありますが・・・・。

コンタクトレンズとメガネ

近視のかたのメガネを調製する場合、眼位(視軸の向き)も考慮に入れたほうがいいです。

事例

20歳代のA様

5mの完全矯正度数は、

右眼 R S-6.25D C-2.25D Ax178

左眼 L S-5.00D C-2.50D Ax5

眼位は、外斜位があります。輻輳力はやや弱いです。

前眼鏡度数は、

右眼 R S-5.75D C-1.25D Ax178

左眼 L S-4.75D C-2.00D Ax8

でした。

調製度数は、前眼鏡度数も考慮に入れて、

右眼 R S-6.00D C-1.75D Ax178

左眼 L S-4.75D C-2.00D Ax5

で作りました。

その後、A様はコンタクトレンズを作りに眼科に行きました。

そこの眼科で、

「コンタクトレンズは、視力1.0に合します。このメガネは1.5見えているから強すぎです」と言われ、度数の変更をするよう指示されたそうです。

それで、ご来店されました。

A様はメガネの見え方等に問題はありません。

なので、レンズの交換をする必要はまったくありません。

A様の眼位を考えれば、低矯正することによるデメリットのほうが大きくなります。

それにしても「視力を基準に考える度数調製」・・・・。

その根拠はなんなの?

ま、「1.5見えるメガネはダメ!」と言うつもりはなかったのかも知れませんが、ユーザーさんは、そう捉えていました。

これは、せめて「メガネ屋さんに相談してください・・・」でいいんじゃないの?

こちらは眼位も考慮に入れて、使用目的、環境、年齢、前眼鏡度数、に配慮して、「良く見えて、快適に掛けられるメガネ調製」を目的にしているのですから。

また、眼科がお気楽にメガネ屋にレンズ交換を指示する背景には「無料補償問題」があるかも知れません・・・・confident

気にしない

「目的のためなら手段を選ばない」は良くないが、

「目的のためなら違和感は気にしない」は良いです。

違和感なんて「気持ちの問題」の面が大きいので、違和感はほっておけばいいのです。

そうすることにより、「良く見えて快適なメガネ」が作ることができます・・・・。

え、「快適なメガネ」って違和感のないメガネではないの・・・?

あー、そうですね。違和感と快適は矛盾しますね。

だから違和感はほっておばいいのです。

病院にいかなければ、病人にならないようにね・・・・。

調子が悪くてもほっておけばいいのです。

気にしない、気にしない・・・・。

なんか変な理窟。

それが出来れば苦労しないよ・・・・。

苦労なんて気にしない、気にしない・・・・。

目的と手段

メガネを作る目的は?

「目的のためには手段を選ばない」・・・・ということは通常良くないです。

良いメガネを作る目的でも、やはり手段は選んだほうがいいです。

その場合、第一目的、第二目的、第三目的と思考し、

優先順位を決めることです。

メガネ屋のほうは技術優先か、商売優先か・・・・店によって目的もそれぞれです。

眼の疲れが軽減できるメガネ

メガネを作る目的は?

「眼の疲れが軽減できるメガネを作りたい・・・・」

眼が疲れる原因として、視器に関するものは

・屈折異常(遠視、近視、乱視)

・調節異常(老視)

・眼位異常(斜位)

・不同視

・融像力が弱い

・眼部疾患

などがあります。

屈折異常があると、眼位異常になりやすい傾向にあります。

近視は外斜位に、遠視は内斜位になりやすいです。

乱視は視機能異常になる可能性が高くなります。

ですから、眼の疲れを取る目的であれば、これらの要素を完全に矯正したほうが望ましいです・・・・・。

しかし、完全矯正することにより問題点が・・・・。

ついてまわるのは「違和感 」です。

違和感の感じ方は人それぞれで、少しの変化でも耐えられないかたもいますし、大きな変化でもまったく平気なかたもいます。

これはそのかたの持っている許容能力や環境などにも左右されます。

目的を達成するためには、ある程度の妥協も必要です。

「目的を考えて行動する」ということがメガネ作りにも求められます。

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