乱視の0.25 6

乱視の0.25はレンズ度数では一番弱い度数です。(一般的に)

メガネ調製は、「前の状態から変化が大きければ大きいほど慣れにくい」とされています。

この説からすると、0.25の変化は微々たるものですから、0.25を入れるのに躊躇することはありません。(前のメガネに乱視は入ってなかったとして)

でも躊躇せざるを得ない現実があります。(なんでも理論通りにいけば簡単ですが・・・・)

「慣れ」のメカニズムは脳の働きに大きく関係するため複雑だからです。

たとえば、乱視の0.25を何の説明もなく入れるのと、乱視の説明をしっかりして入れるのと、どちらが慣れやすいか。

前者が有効な場合も少なくありません。

ですから、0.25の乱視を特別なものとせずに、近視遠視の一部としてそのまま説明なしで入れることもあります。

「乱視の説明をすんのかい、せーへんのかい!」と言われそうですが、やはり複雑な脳が相手ですから「ケースバイケースです😖」とお答えするしかありません。

 

 

 

乱視0.25 5

「乱視の0.25は入れるべきか」

乱視矯正は、0.25でもキッチリと矯正するほうが物がはっきり見えます。

しかし、そうすると空間視の違和感が増えることもあります。

「さて、どうしたものか・・・」とメガネ屋も悩みます。

クレームになりやすい違和感はできるだけ避けたいからですね。

「乱視があります」と説明すると、「そんなこと眼科でも言われたことはありません!」とお叱りを受けることもあります。

(それはそうです。眼科の言葉は重たいですから・・・・)

でも、そう言われて引き下がるようでは眼鏡技術者ではありません・・・・。👓


わかりやすいように、時には乱視図などを利用して、乱視の説明をしていきます。

 乱視は日本語で「乱れる」という文字が入っています。これは悪いイメージを受けがちですが、実際には人間の目で乱視のない完璧な形の目は存在しません。
つまり、目は野球のボールのようにキレイなまんまるではなく、縦のカーブと横のカーブが異なるタマゴのような形です。
そのカーブの違いを乱視といいます。

縦のカーブと横のカーブが違いは、ものの見え方のハッキリ差が縦方向と横方向では違ってきます。
人によっては、そのことで眼精疲労の原因になることもあります。
乱視による眼精疲労は、乱視を適正に矯正することで解消されます。

なお、乱視そのものは病気ではありません。ご安心ください。

と。

こういう説明を丁寧にしていかないと、「乱視=特別な異常」と思われたままになります。結局困るのはメガネユーザーさんです。

 

 


 

乱視の0.25 4

両眼開放屈折検査で測定された乱視は日常視に近い状態で測定されたものです。

テスト枠+5m検査+両眼開放屈折検査は、より信頼がおけます。

その検査で検出された「0.25の乱視」。

でも、実はこれもピッタリ0.25ということは少なくて、0.50に近い乱視(0.37ぐらい)なのか、0.00に近い乱視(0.13ぐらい)なのかにわかれます。

なので、「0.50よりの乱視は入れる。0.00よりの乱視は抜く」という方法もあります。

当店は、0.25以下の乱視を測定できる「クロスシリンダー」を持っています。

 

乱視の0.25 3

「乱視の0.25Dを入れるべきか?」

そもそも、その乱視はどんな検査方法で測定された乱視なのか。

メガネの度数を決めるときの視力測定も、両眼の協調を考えて検査しなければいけません。
日常視とは違う(左右眼の協調性のない不自然な状態)方法で測定する、単眼視検査(左眼を遮蔽して右眼を測定し、次に右眼を遮蔽して、左眼を測定する方法)だけでは、適切でない度数が測定されてしまう場合があります。

メガネのハマヤでは両眼の協調を考慮に入れて、「両眼開放屈折検査」でメガネ度数の測定をしています。

両眼開放屈折検査とは偏光板を使った特殊な装置で、両眼を開けたままで、右眼と左眼を別々に測定します。
この検査方法は単眼視検査に比較して、より日常視に近い状態で測定することになります。
非日常的な単眼視検査結果とは、乱視の度数、乱視の軸(方向)や近視、遠視度数の強弱のデータに違いがでることがよくあります。

つまり、不安定な単眼視検査で検出された0.25の乱視は、両眼開放屈折検査では「必要なし」と判断できることもあります。

 

乱視の0.25 2

「乱視の0.25Dを入れるべきか?」

乱視には方向(軸)があります。

・直乱視    眼球の縦方向の屈折が強い乱視

・倒乱視    眼球の横方向の屈折が強い乱視

・斜乱視    眼球の屈折の強い方向が斜めの乱視

乱視軸によっても「0.25」の乱視を検討したほうがよさそうです。

一般的に斜乱視は慣れづらい傾向にあります。

ですから、「斜乱視の0.25は抜く」と考えるかたもいるでしょう。

でも、その0.25の矯正が大事な場合もあるので、決めつけるのは良くないと思います。

また、直乱視よりも倒乱視の方が疲れやすいと言われています。

この説が正しければ「倒乱視は完全矯正したほうがいい」ということになります。

でも、これも「臨機応変処方」が原則でしょう。

乱視の0.25

お電話でのお問い合わせ。

「乱視の0.25Dは入れるべきでしょうか?」

(メガネの乱視度数は、一般的に0.25Dが最小度数の単位になります)

このお問い合わせには「ケースバイケースです」とお答えしました。

実際に、質問者のかたの眼の検査をしていませんので、抽象的な答えになります。

でも、実は0.25の乱視も奥が深いです。

そんなことを電話でお話するのは無理があります。(時間的にも)

まず、遠視性乱視なのか、近視性乱視なのかで、0.25の取り扱いも変わってきます。

「遠視は調節や輻輳に影響が大きいので完全矯正。近視の0.25は抜いてもいい」という説もあります。

これはこれで理にかなっている面もあります。

しかし、すべてそれでいい・・・という訳にはいきません。

メガネ調製は、他の要素も考慮に入れないといけません。

・近視、遠視度数はどれぐらいなのか

・前のメガネの乱視度数はどうだったか

・コンタクトレンズと併用するのか

・年齢

・使用目的

乱視の0.25を入れることにより視機能は高くなるが、違和感も大きくなる場合はどうするか。

0.25を入れると入れないでは見え方が大きき変化するかたもいます。

言えることは0.25の乱視でも乱視であることには変わりはないので、丁寧に取り扱わないといけない」ことです。

おおざっぱな検査しかしないで「乱視はありません」と言うのはいただけません。

(厳密に言うと乱視が「ゼロ」ということはまずありません)

基本的に「メガネは見るための道具であり、視機能を最大限発揮することができる度数」を選ぶことが肝心です。

 

 

視野闘争

ハマヤ式立体視チェックツール」に続きまして、

「視野闘争ツール」が完成しました!

Dscn01871

視野闘争とは左右眼に異なった図形を見せると、一方の像は抑制されます。

もう片方の眼に映った像だけが見えたり、像の一部が見えたりします。

また、右眼の像と左眼の像が交代して見えたりします。

これを「視野闘争」と呼んでいます。

この説明ではわかりづらいですね・・・・・当店で実際に「視野闘争」を体験してください。

 

 

 

 

 

 

調製度数をどうするか 5

度数選びはお客様だけではできません。適切なアドバイスをしてくれる眼鏡技術者を探すことが肝心要です。

・本当に、真剣に度数選びのアドバイスをしてくれているのか。
・ただ、たんに会社の方針などで、無難な度数を提示しているだけではないのか。
・視機能のことを考えてくれているのか.
・将来的な視機能のことも考えてくれているのか。

を真剣に考えて、度数選び(技術者選び)をしてください。

------------------------------------------------------------------

調節力輻輳力は連動しています。
調節によって屈折は変化し、輻輳によって眼位が変化します。
できるだけ、調節と輻輳が安定した状態で検査することが望ましいのです。

不安や緊張は調節や輻輳に影響しますから、検査する人間を知っておくことは大切です。

当店は、「じっくりと検査してほしい」というかたに向いているメガネ店です。

調製度数をどうするか 4

見え方での度数選びは、ほぼ実際での見え方で判断できます。

難しいのは、違和感についてです。

メガネにはどうしても違和感がついてきます。違和感はゼロにはなりません。 
「装用テストでは違和感はなかったが、実際に使用してみると掛けられない」こともあります。
「装用テストでは長時間試すことができない」実際に調製したメガネとテストフレームとでは、頂間距離(レンズと目の距離)など条件が微妙に違うからです。

「見え方はOKで、違和感もない」場合は、すんなり度数を決定することができますが、「見え方はいいけど、違和感がある」の場合どうするか。 

その場合のポイント 

ポイント1
レンズを入れ替えても違和感があるのかどうかを、チェックしてください。
通常、テストフレームには3、4つのポケットがあり、レンズをどの位置で装用テストをするかで、違和感の感じ方が異なる場合が少なくありません。 それで違和感が少なくなり、問題がないようであれば、その度数で調製することをおすすめします。


テストレンズの位置を変更すれば、違和感の感じは気にならなくなりますでしょうか?


ポイント2
違和感の感じが「これぐらいなら慣れそうだ」という感じか、「とてもクラクラしてダメ」という感じなのか、違和感の程度を把握してください。
前者ならば、視力を優先したほうがいい場合が多いです。
後者ならば、度数をを弱めましょう。

「少しでも違和感があれば絶対にダメ」という考えは、あまりおすすめできません。 

ポイント3
でも、やはり違和感はイヤなものです。違和感を少なくするために度数を調整して、必要視力より弱めた場合、必要視力が確保できるメガネと使い分けるのも良い方法です。
違和感の少ない度数を選んで、その度数に慣れた段階で、必要視力が確保できるメガネを新たに作るのも良い方法です。 

たとえば、
① 右眼 S-5.00D C-0.50D Ax130
  左眼 S-4.00D C-1.00D Ax20
で、必要視力の1.0が確保できるとします。
しかし、これでは違和感を強く感じるとなった場合、

3段階、近視度数を弱めた度数
② 右眼 S-4.25D C-0.50D Ax130
  左眼 S-3.25D C-1.00D Ax20
では、違和感はないけど、視力が0.6になり見え方は不満だとなった場合

1段階弱めた度数
③ 右眼 S-4.75D C-0.50D Ax130
  左眼 S-3.75D C-1.00D Ax20
なら、違和感はそこそこで、視力も0.8見えて、車の運転もできる。

日常には③のメガネを掛けて、車の運転専用に①を使う。という使い方もありです。

ポイント4
乱視の中での斜乱視は違和感が起こりやすいです。違和感の原因が斜乱視であれば、乱視軸を90°方向や180°方向に変更して、試してみましょう。
但し、乱視軸の回転は、矯正効果が低下します。(30°回転すると乱視の矯正効果はゼロになります)
たとえば
右眼 S-4.75D C-0.50D Ax130
左眼 S-3.75D C-1.00D Ax20

右眼 S-4.75D C-0.50D Ax110
左眼 S-3.75D C-1.00D Ax10

乱視度数が問題であれば、乱視度数を弱めてみるという方法もあります。
こちらも乱視度数を弱めるこにより、矯正効果が変化します。その分近視、遠視度数で補うことができます。
たとえば
右眼 S-4.75D C-0.50D Ax130
左眼 S-3.75D C-1.00D Ax20

右眼 S-4.75D C-0.25D Ax130
左眼 S-4.00D C-0.50D Ax20
乱視軸と乱視度数の両方を、違和感が少なくなるように持っていくこともできます。

右眼 S-4.75D C-0.25D Ax110
左眼 S-4.00D C-0.50D Ax10

ポイント5
深視力などの上質の視機能を求められるかたは、違和感が多少あったとしても将来的なことを優先されて、視機能が向上する度数を選択されることをおすすめします。

人間の視機能は年齢とともに、残念ながら弱ってくるかたがほとんどですから、少しでも視機能が衰えないように、眼のトレーニングをすることや、日ごろから紫外線や眩しい可視光線から眼を守ることも大事です。

調製度数をどうするか 3

調製度数選びの重要なポイント

ポイント1
車の運転に使用するかたは、必ず遠方(無限遠)の見え方をチェックしてください。

室内の視力表(基本は5m)での基本度数と、遠方がより見やすい度数は違ってくる場合がほとんどです。このときは、漠然と景色だけを見るのではなく、遠方の看板の文字などで見え方を確認してください。
当店は、主に明神ハイヤーさんの看板を見て頂いています。 

度数は厳密にいいますと、昼間の度数と夜間の度数は違ってきます。
夕方、夜間の運転が多いかたは、昼間の度数よりも一段階強めて作るかたもおられます。
昼間用と夜間用でメガネを使い分けるのも良い方法です。 

ポイント2
パソコン作業などの近業が多い方は、パソコン画面などで近見視のチェックをしてください。
このときのポイントは画面の距離です。ご自分が使用している画面の距離で確認をしてください。

近見視で眼精疲労のあるかたは、特に慎重に見え方とその度数で楽に感じるかどうかをチェックすることがポイントです。
人間は30歳を過ぎますと、遠方用に調製した度数では、長時間の近業が困難になる場合もありますので、遠方用メガネと近方用メガネを使い分けるのも良い方法です。

ポイント3
眼精疲労や、首、肩コリ、時々モノが二重に見えるなどの症状があるかたは、斜位があるかたが少なくありません。
斜位の矯正には、プリズムレンズを使用しますが、プリズムレンズは、眼の筋肉を整える(動かす)レンズですから、脳が空間視のゆがみを感じる場合があります。
プリズムレンズは、壁や床などを見て空間視のチェックをしてください。距離感も忘れずに。 

 

 

 

より以前の記事一覧

最近のトラックバック