コントラストとメガネ

人間は加齢と共に、物が見えづらくなる傾向にあります。

これはいろんな要因で眼球内の光が散乱することも、原因の一つです。

そんな場合、コントラストの低いものが見えにくくなることもあります。

 

当店の視力表には、コントラス機能を測定できるチャートがあります。

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↑通常の視標

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↑ コントラストを弱くした視標

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↑ さらに弱くした視標

コントラス感度が低下しているかたは、この視標で「カラーレンズ選び」、「度数選び」などをすることができます。

 

 

 

「弱度の乱視はいらない」と考えるかた

乱視のあるかたは、ピンボケの世界を見ておられます。
ピンボケ状態は乱視の強弱、乱視軸(方向)、明視距離によっても異なります。

漠然とした景色などを見る分には、多少乱視があっても見え方の不自由を感じなくても、モノをしっかりと見なければいけないときは困ります。

車の運転においては、道路標識が見えづらくなります。の方向などが判断しづらくなります。
数字も分かりづらいです。「8」なのか「3」なのか。迷うこともあります。
特に、夕方夜間は鮮明度が悪くなります。

乱視のせいで、遠近感覚が鈍くなることもあります。
遠近感覚が鈍くなると、交通事故を起こす確率が高くなります。

あ ぶ な い です。

今の免許制度では「普通免許は0.7」の視力で合格するのですが、乱視のチェックはしていません。
正視で1.0以上の視力のあるかたと、乱視があり、かろうじて0.7が見えている方も等しく免許は交付されます。

ピンボケ状態での車の運転は、ま わ り も き け ん です。

乱視のあるかたは安全運転のためにも、適切に乱視を矯正しておいたほうが望ましいです。

 
↑正視のかたの見え方
 
↑乱視のかたの見え方

でも「弱度乱視ならば矯正しないほうがいい」と考えるかたもいます。

たしかに乱視を入れることによる違和感などのデメリットもあります。

しかしこういう「決めつけ」はよくないと思います。

もし残余乱視のせいで視機能異常になったら責任をとってくれるの・・・・。

 

 

60歳を越えると・・・

自分用の近用メガネ(老眼鏡)を作りました。

読書用&アイパッド用です。

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度数は

R S+0.50D C-0.50D Ax80

L S-1.75D C-0.50D AX10

(S ±は老視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸)

斜位の矯正もしています。

R 1.50△B.D.(ベースダウン)

L 3.00△B.I.    (ベースイン) (△はプリズム度数、プリズムは左右で振り分けています)

これで自分用の近用メガネは4本になります。

いままでは上記の度数よりも弱い度数と強い度数のメガネ。それと「近近両用メガネ」を使っていました。

でも、最近どうも微妙に具合が悪い・・・・。

弱いメガネでは見えづらい。強いメガネでは見えるけど、明視距離がやや近くなりすぎる。

本の字の大きさによっては、やや離れて見る方が楽なこともあります。

それで今回のメガネを作った次第です。

人間、60歳を越えると、調節力が相当少なくなります・・・・トホホホ😵

ということは使用目的距離による度数調製も細かい配慮が必要になってきます。

その点では、60歳を越えている検査員は有利な面(実際に見え方の不自由が体験できる)があるでしょう。😃

 

 

 

 

 

 

乱視の0.25 6

乱視の0.25はレンズ度数では一番弱い度数です。(一般的に)

メガネ調製は、「前の状態から変化が大きければ大きいほど慣れにくい」とされています。

この説からすると、0.25の変化は微々たるものですから、0.25を入れるのに躊躇することはありません。(前のメガネに乱視は入ってなかったとして)

でも躊躇せざるを得ない現実があります。(なんでも理論通りにいけば簡単ですが・・・・)

「慣れ」のメカニズムは脳の働きに大きく関係するため複雑だからです。

たとえば、乱視の0.25を何の説明もなく入れるのと、乱視の説明をしっかりして入れるのと、どちらが慣れやすいか。

前者が有効な場合も少なくありません。

ですから、0.25の乱視を特別なものとせずに、近視遠視の一部としてそのまま説明なしで入れることもあります。

「乱視の説明をすんのかい、せーへんのかい!」と言われそうですが、やはり複雑な脳が相手ですから「ケースバイケースです😖」とお答えするしかありません。

 

 

 

乱視0.25 5

「乱視の0.25は入れるべきか」

乱視矯正は、0.25でもキッチリと矯正するほうが物がはっきり見えます。

しかし、そうすると空間視の違和感が増えることもあります。

「さて、どうしたものか・・・」とメガネ屋も悩みます。

クレームになりやすい違和感はできるだけ避けたいからですね。

「乱視があります」と説明すると、「そんなこと眼科でも言われたことはありません!」とお叱りを受けることもあります。

(それはそうです。眼科の言葉は重たいですから・・・・)

でも、そう言われて引き下がるようでは眼鏡技術者ではありません・・・・。👓


わかりやすいように、時には乱視図などを利用して、乱視の説明をしていきます。

 乱視は日本語で「乱れる」という文字が入っています。これは悪いイメージを受けがちですが、実際には人間の目で乱視のない完璧な形の目は存在しません。
つまり、目は野球のボールのようにキレイなまんまるではなく、縦のカーブと横のカーブが異なるタマゴのような形です。
そのカーブの違いを乱視といいます。

縦のカーブと横のカーブが違いは、ものの見え方のハッキリ差が縦方向と横方向では違ってきます。
人によっては、そのことで眼精疲労の原因になることもあります。
乱視による眼精疲労は、乱視を適正に矯正することで解消されます。

なお、乱視そのものは病気ではありません。ご安心ください。

と。

こういう説明を丁寧にしていかないと、「乱視=特別な異常」と思われたままになります。結局困るのはメガネユーザーさんです。

 

 


 

乱視の0.25 4

両眼開放屈折検査で測定された乱視は日常視に近い状態で測定されたものです。

テスト枠+5m検査+両眼開放屈折検査は、より信頼がおけます。

その検査で検出された「0.25の乱視」。

でも、実はこれもピッタリ0.25ということは少なくて、0.50に近い乱視(0.37ぐらい)なのか、0.00に近い乱視(0.13ぐらい)なのかにわかれます。

なので、「0.50よりの乱視は入れる。0.00よりの乱視は抜く」という方法もあります。

当店は、0.25以下の乱視を測定できる「クロスシリンダー」を持っています。

 

乱視の0.25 3

「乱視の0.25Dを入れるべきか?」

そもそも、その乱視はどんな検査方法で測定された乱視なのか。

メガネの度数を決めるときの視力測定も、両眼の協調を考えて検査しなければいけません。
日常視とは違う(左右眼の協調性のない不自然な状態)方法で測定する、単眼視検査(左眼を遮蔽して右眼を測定し、次に右眼を遮蔽して、左眼を測定する方法)だけでは、適切でない度数が測定されてしまう場合があります。

メガネのハマヤでは両眼の協調を考慮に入れて、「両眼開放屈折検査」でメガネ度数の測定をしています。

両眼開放屈折検査とは偏光板を使った特殊な装置で、両眼を開けたままで、右眼と左眼を別々に測定します。
この検査方法は単眼視検査に比較して、より日常視に近い状態で測定することになります。
非日常的な単眼視検査結果とは、乱視の度数、乱視の軸(方向)や近視、遠視度数の強弱のデータに違いがでることがよくあります。

つまり、不安定な単眼視検査で検出された0.25の乱視は、両眼開放屈折検査では「必要なし」と判断できることもあります。

 

乱視の0.25 2

「乱視の0.25Dを入れるべきか?」

乱視には方向(軸)があります。

・直乱視    眼球の縦方向の屈折が強い乱視

・倒乱視    眼球の横方向の屈折が強い乱視

・斜乱視    眼球の屈折の強い方向が斜めの乱視

乱視軸によっても「0.25」の乱視を検討したほうがよさそうです。

一般的に斜乱視は慣れづらい傾向にあります。

ですから、「斜乱視の0.25は抜く」と考えるかたもいるでしょう。

でも、その0.25の矯正が大事な場合もあるので、決めつけるのは良くないと思います。

また、直乱視よりも倒乱視の方が疲れやすいと言われています。

この説が正しければ「倒乱視は完全矯正したほうがいい」ということになります。

でも、これも「臨機応変処方」が原則でしょう。

乱視の0.25

お電話でのお問い合わせ。

「乱視の0.25Dは入れるべきでしょうか?」

(メガネの乱視度数は、一般的に0.25Dが最小度数の単位になります)

このお問い合わせには「ケースバイケースです」とお答えしました。

実際に、質問者のかたの眼の検査をしていませんので、抽象的な答えになります。

でも、実は0.25の乱視も奥が深いです。

そんなことを電話でお話するのは無理があります。(時間的にも)

まず、遠視性乱視なのか、近視性乱視なのかで、0.25の取り扱いも変わってきます。

「遠視は調節や輻輳に影響が大きいので完全矯正。近視の0.25は抜いてもいい」という説もあります。

これはこれで理にかなっている面もあります。

しかし、すべてそれでいい・・・という訳にはいきません。

メガネ調製は、他の要素も考慮に入れないといけません。

・近視、遠視度数はどれぐらいなのか

・前のメガネの乱視度数はどうだったか

・コンタクトレンズと併用するのか

・年齢

・使用目的

乱視の0.25を入れることにより視機能は高くなるが、違和感も大きくなる場合はどうするか。

0.25を入れると入れないでは見え方が大きき変化するかたもいます。

言えることは0.25の乱視でも乱視であることには変わりはないので、丁寧に取り扱わないといけない」ことです。

おおざっぱな検査しかしないで「乱視はありません」と言うのはいただけません。

(厳密に言うと乱視が「ゼロ」ということはまずありません)

基本的に「メガネは見るための道具であり、視機能を最大限発揮することができる度数」を選ぶことが肝心です。

 

 

視野闘争

ハマヤ式立体視チェックツール」に続きまして、

「視野闘争ツール」が完成しました!

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視野闘争とは左右眼に異なった図形を見せると、一方の像は抑制されます。

もう片方の眼に映った像だけが見えたり、像の一部が見えたりします。

また、右眼の像と左眼の像が交代して見えたりします。

これを「視野闘争」と呼んでいます。

この説明ではわかりづらいですね・・・・・当店で実際に「視野闘争」を体験してください。

 

 

 

 

 

 

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