車いすのかたの検査

車いすのかたの目の検査をしました。

今までは、検査室に入るまでの通路が狭くて、車いすでは入れないこともありました。

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そのこともあり、先日液晶視力表を売り場に設置しました。

早速、この視力表が威力を発揮し、検査がスムーズにできました。

お客様から視力表までの距離「5メートル」が確保できています。

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検査距離「5メートル」は、検査をする上で大切な要素です。

入り口のすぐ横(イスの置いているところ)のスペースに車いすが入ります。

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白いイスと乱視

店入口付近に、白いイスをおきました。

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待合スペースを確保しました。

このスペースは日差しが入り、暖かくて快適です。しかし夏は・・・・・。

イスの下には碁盤の目模様のシートをおきました。

目的は、乱視メガネを掛けたときなどに碁盤の目がどうのように見えるかチェックをしていただくためです。

 

外斜位にベースアウトのプリズムレンズ

斜位のあるかたは、正位のあるかたに比較して眼筋に負担が大きくなります。

たとえば、外斜位のあるかたは、

パソコン作業や、読書のときに眼が疲れやすくなります。(遠見時も疲れたときなどに時々モノが二つに見えたりするときがあります)

これは、正位のかたに比較して、多くの内よせ(輻輳)が必要になるからです。

こんな場合、その負担を「プリズムレンズ」で軽減することが可能です。

プリズムレンズの基底をベースイン(内方」に入れます。

この方法は「外斜位のプリズム代賞法」と呼ばれています。

その逆で、「外斜位に基底ベースアウト(外方)プリズム」を入れる方法もあります。

今回、その方法でメガネを作りました。

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このメガネを掛けることにより、さらに輻輳力が要求されます。

眼筋に負荷をかけるとにより、眼の筋トレになります。

滅多にやる方法ではないのですが、積極的に視機能トレーニングをしたいかたの一つの訓練方法です。

 

 

液晶視力表導入

液晶視力表を導入しました。

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両眼視機能検査、立体視検査ができます。

白内障術後などの経過観察時において、低いコントラスト条件での視力検査もできます。

でも、液晶の欠点もあるので、

メインの検査は従来からある視力表を使い、液晶視力表はサブで使います。

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二つの視力表を駆使して、精度の高い検査をしていきます。

 

高齢者講習

事例

70歳代のA様(お得意様)

高齢者講習で、「動体視力に問題あり」と指摘されたそうです。

それで、当店で屈折検査、眼位検査を行ってみました。

両眼開放屈折検査(5m)での度数は、

R (1.0×S+1.00D c-0.25D Ax100)

L (1.0×S+1.50D C-0.50D Ax90)

1.0は矯正視力(メガネを掛けての視力)

Sは遠視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸

矯正視力に問題はありません。

眼位検査もほぼ正常です。

平成28年に調製したメガネの度数は

R (S+0.75D C-0.75D Ax95)

L (s+1.00D C-0.75D Ax85)

このメガネでも両眼で0.9~1.0見えています。

「見え方には不自由を感じていません」ということで、免許の更新にはこのメガネで臨んでいただくことにしました。

眼位検査や日常的な眼に関するアドバイスなどで1時間ぐらいの時間を要しました。

前眼鏡での簡単な視力検査だけで「大丈夫です・・・」という方法もありますが、A様は自動車学校で「問題あり」と言われ、非常に心配されていました。

それで、その心配をがなくなるように配慮しました。

「視機能には、ほぼ問題ありません」と説明すると、

「これで安心しました」と喜んでいただけました。

免許の更新も問題なくいけるはずです。😃

 

 

 

 

 

 

融像とは 2

左右の眼の網膜に映った像を一つにまとめて、単一視する機能を「融像」といいます。

融像には両眼の網膜像を融合し、単一視するための「感覚性融像」と、感覚性融像を可能にするために両眼の眼位を整えて単一視を維持するために行われる「運動性融像があります。

教科書的には「融像」とはそういうものなのですが、「融像、単一視・・・・どういうこと?」と思われているかたもおられます。

そういうかたのために「融像」を体験していただくものを作りました。

↑「ハマヤ式融像力チェックツール」

視機能トレーニングや、「抑制」の検査にも使えます。

立体視ツールも作る予定です。乞うご期待!😠

 

 

融像とは

ゴールデンウイーク中も平常営業しています。

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「両眼視」

両眼視のためには、まず「同時視」があり、次に「融像」があります。

「融像」とは、左右の網膜に映った像を一つにまとめて、単一視する機能です。

赤棒の□と緑棒の□を融像すれば、

赤棒が上、緑棒が下 □の像が見えます。

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この「融像」が簡単にできる(わかる)グッズを考案しました、

当店に置いています。ご希望のかたは当店でご覧ください。

融像の神秘に驚くことでしょう・・・・(多分)😖😞

遮蔽板 手作り

「メガネ用遮閉器」が壊れました。

遮閉器は、メガネを掛けたまま検査をする時に使用します。

片眼を遮蔽して、右眼と左眼の矯正視力を測ります。

素材は金属でできており、メガネを挟むクリップ部分は、メガネレンズに傷が入らないようにシリコンカバーがついています。

でも、それでもなんだか金属でプラスチックレンズを挟むのは怖い・・・・。

ということで、あまり使用していなかった遮閉器。新しく購入することはしません。

遮蔽板ぐらい手作りできるので、早速フェルトで作ってみました。

レンズを挟み込むことができるように、工夫しています。

(考案者 浜田 清、製作者 浜田 久美)

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これで十分代用できそうです・・・・。それに安全安心です。さらに安価です。😃

 

 

 

 

 

レッドグリーンテスト

屈折検査に「レッドグリーンテスト」があります。

この検査は各波長により屈折率が異なり「結像位置にずれが生じる色収差」を利用したものです。

 

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赤色視標の二重丸(数字)と緑色の二重丸が同じ見え方であれば「正視」

赤色二重丸>緑色二重丸であれば「近視」

赤色二重丸<緑色二重丸であれば「遠視」

と判断します。

簡単に判断できるので、多用している検者も多いと思います。

私も利用しています。

(私は主に乱視検査の前に球面度数をチェックするために使います)

でもこの検査、視力標や検査環境などによって精度が左右される面もあります。

この検査だけで「近視」と決めることは、ちょっとマズイ・・・・。

「調節」が介入している可能性があるからです。

遠視眼でも調節が介入すれば、「赤がハッキリ見えます」と答えることがあります。

つまり調節との関係で「赤がハッキリは信頼度が低く、緑ハッキリは信頼度は高い」ということがいえます。

また、調節が介入しやすい「接近ボックス視力表」はレッドグリーンテストには信頼がおけません。

 

視力表の中には1mの前方に設置して、5mでの検査ができるものもあります。
この視力表は周辺部の枠などで、感覚的に十分遠いという感じ(5mのイメージ)が起きづらいです。
すると無用な調節がおきやすくなります。
当然、乱視や眼位も違った度数が出てくることがあります。

ビジョンテスターを利用して接近ボックス視力表での屈折検査は、信頼がおけないです。

不自然な「単眼視検査」も調節の影響を受けやすくなります。

その点、「両眼開放」での検査は調節の影響が少なくなります。

 

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特殊なフィルターで、両眼を開けたまま、右眼には上の二重丸、左眼には下の二重丸が見えるようになっています。

信頼度が高いのは「両眼開放レッドグリーンテスト」です。

 

 

輻輳力検査に基底内方プリズム?

専門的な話になります。

「眼鏡技術者のバイブル」といえる本『これであなたも検眼上手』。

初心者からベテランまで、眼鏡学の神髄を学ぶことができます。

 

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メガネ屋には必須の本ですが、ちょっと疑問な箇所がありました。

その疑問点を出版社に問い合わせてみました。

 

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さて、貴社出版の「これであなたも検眼上手」についてお尋ねしたいことがあります。

377Pに、
『さて、次に外斜位がどの強さまで存在できるかを考えてみましょう。それにはプリズムによる輻輳力検査が参考になります。

この検査は、5メートル視標を両眼で注視させ、ロータリープリズムを基底内方に加えて輻輳力を調べるものです。そうするとプリズムが10△を越えたあたりから視標がボケ始めます。』


と書かれています。

この「基底内方に加えて輻輳力を調べる」という記述があります。
これは「基底内方」で間違いないのでしょうか?

通常、融像幅の検査では、

開散力(虚勢相対輻輳力)には、基底内方(BI)を
輻輳力(実性相対輻輳力)には、基底外方(BO)を
加えていくものと認識しています。

「10△を越えたあたりかた視標がボケ始めます」というのも
基底外方を加えたときの特徴のように感じます。

お忙しいところすみませんが、確認をしていただけませんでしょうか。

よろしくお願いいたします。

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その後、出版社からの返事はいただけませんでした。

私の認識や解釈が間違っている可能性もありますし、業界人にとっては(特に、初心者)大事な眼鏡技術に関わることですから、何らかのお返事をいただきたかったです・・・・・。

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