度数はどう選ぶか 8

当店は度数の検査も調製度数の選択にも「テスト枠」を使います。

テスト枠で度数決定の装用テストを行います。

「いかがですか、この度数で・・・?」と装用感などをお尋ねします。

遠方の景色や看板なども見ていただきます。

屋外の無限遠の見え方は必ずチェックしてください。

この場合、トワールを使用して微妙な見え方の違いを見比べていただきます。

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特に、車の運転をするかたには必須のチェックです。

夕方、夜間の見え方に問題のあるかたは、できれば暗くなった時間帯にチェックしてください。

パソコン作業などの近見作業に使用するかたは、実際にパソコン(タブレット)を見ていただきます。

明視距離のチェックをしっかりとしてください。

使用目的距離に応じて調製していきます。使用しているパソコンまでの距離を測っておいてください。

度数はどう選ぶか 7

度数には「近視度数」、「遠視度数」、「乱視度数」、「老視度数」とあります。

これらの度数は、ほぼ見える見えないの判断で決定することができます。

しかし、もう一つの度数「プリズム度数」は、簡単にはいきません。

眼位(視軸の向き)などの視機能をより考慮に入れないといけないからです。

検査には手間暇がかかります。

お客様の判断(感覚)だけでプリズム量を決めることも困難です。

ですから、「プリズム矯正はしない」方針のメガネ屋も少なくありません。

そんなプリズム度数(矯正)ですが、上手に駆使すれば快適な視機能を維持することが期待できます。

特に、上下斜位のあるかたは視機能不良になりやすいです。

メガネ調製で上下斜位の見落としはNGです。

当店は「多面プリズムバー」を駆使して、眼位検査(プリズム度数)、融像力検査(プリズム量)をしていきます。

 

プリズム量の決定には絶対的な法則はありません。

浜田 清が眼鏡士歴40年の経験を活かしてアドバイスをしていきます。

度数はどう選ぶか 6

度数選びにかかせない検査が「自覚的検査」です。

 

自覚的検査とは、お客様の「見える、見えない」などの応答を必要とする自覚的な検査です。

基本度数決定の原則は、他覚検査を経て最終的には自覚検査ですから、自覚検査は重要になります。

「しっかりした自覚検査をすれば、他覚検査はいらない」とも言えます。(ただし、検査時間がかかります)

自覚検査は、お客様の上手な応答も必要とします。

・一番見やすいのはどれですか?

・次に見やすいのはどれですか?

という感じで質問をしていきます。eyeglass

↓こういう視標(ランドルト環といいます)見ていただき、答えていただきます。

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両眼調節バランス」などは微妙な違いまで判断していただくことになります。

当然、その判断は時間がかかります。

じっくりとお答えください。

しっかりとしたお答えをいただくことにより、検査の精度は高くなります。

そのお答えを適切に判断することが自覚的検査の「かな眼(要)」です。

お客様の表情が見えづらいビジュンテスターでの検査は、その点でも検出精度は低くなります。

度数はどう選ぶか 5

① 良く見えるけど違和感がある。

② 見え方はイマイチだが、違和感は少ない。

さぁ、どちらを選択しますか・・・・。

①番は時間はちょっとかかるかも知れませんが、慣れる努力をしていただければ、「良く見えて、快適」なメガネになる可能性が高くなります。

②番を選択した場合、慣れるのたやすそうですが、イマイチの見え方が改善されることはありません。

ユーザー本位に考えればどちらをおすすめするか・・・・。

ちょっと先のことを考えれば①番がいいように思いますが、「絶対にいい」とは言い切れません。

直ぐの良い結果が大事な面もあるからです。

クレームになる恐れもあるし・・・・。

だけど、度数のクレームは微妙です。

最終的に度数を選んだのはお客様ですから、その責任はお客様です。

と言っても、メガネは作ってみないと100%のことはわかりません。

メガネはお客様との共同作業で作るものですから、共同責任になります。

度数選びは、人間選び(技術者選び)からはじめましょう。

度数はどう選ぶか 4

度数を選んでいただく場合、まずお客様の基本度数(完全矯正度数や全矯正度数とも呼びます)をだすことから始まります。

その基本度数が不正確だと、適切な調製度数選びは困難になる可能性が高くなります。

基本度数をだすには、「テスト枠」と「ビジョンテスター」を使用する方法があります。

 

 ↑テスト枠

 

 ↑ビジョンテスター

正確な基本度数をだすには「テスト枠」が向いています。

デメリットは時間がかかることです。

当店はそんなデメリットもトワールを駆使して、時間短縮に努めています。

 

↑トワール

当店のビジョンテスターは「検査マニュアル」がセットされていて、便利な面もあります。

でも、このマニュアルは曲者で、人間の眼はマニュアル通りに行かないことも少なくありません。

私はそんなマニュアルは使用しません・・・というかビジョンテスターを使用することはほとんどありません。

不自然なビジョンテスターと「接近ボックス視力表」での検査は、信頼係数が低くなります。

度数はどう選ぶか 3

近視度数はどう選ぶか

10歳代

10代は原則的に「完全矯正度数」で矯正したほうが望ましいと思います。

そのほうが調節輻輳のバランスがよくなるからです。

近視低矯正メガネは、違和感も少なくて調節力が節約できるメリットもありますが、そのメリットが眼位ズレ(斜位)を引き起こす原因にもなります。

違和感に関しては、10代は順応性が高いので、直ぐに馴染むことが多いです。

20歳代

20代はパソコン作業などの近見視を重視するかたは、眼位(視軸の向き)も考慮に入れてください。

10代のころよりは調節力が弱くなっています。

遠用メガネと近用メガネを使い分けるのも、一つの方法です。

30歳代

30代から眼精疲労を訴えるかたが増えてきます。

子育て、仕事、などの精神的疲労も増えてきます。

体力の低下も感じやすくなります。

このころからメガネ調製の難易度が高くなってきます。

調節力がさらに弱くなってくるからです。

「10代のころは一つもメガネで遠くも近くも不自由なく見えていたのに、このごろは近くはメガネを外した方がいい・・・・」

これなども調節が弱くなった現象です。

・遠くが見やすいメガネ

・近くが楽に見えるメガネ

・遠くも近くもそこそこに見えるメガネ

のどれにするかで、近視度数を選んでいただきます。

実は、この年代から遠近両用メガネを掛けたほうが望ましいことも少なくないのですが、たいていは「まだ、早い・・・」と抵抗されます。

40歳代

40代から遠近両用メガネの出番が増えてきます。

遠近両用メガネは、遠くと近くを掛けかえることの煩わしさから解放されます。

・遠用度数、近用度数をどうするか、

・奥行きをとるか、視野の広さを選択するか、

・レンズタイプによって度数をどうするか、

選択肢も増えてきます。

遠近両用メガネに精通している眼鏡技術者にご相談ください。

度数はどう選ぶか 2

調製度数(実際に作る度数)は、「何を優先するか」です。

 ・見やすさ

 ・慣れやすさ

 ・視機能

 ・将来的なこと

など。

たとえば、大型免許などに必要な「深視力」は深視力試験に合格できる度数を優先します。

「目的」がハッキリしています。

違和感があったとしても、「「目的がハッキリしているメガネは作りやすい」ということが言えます。

ということは、「目的があやふやなメガネ調製は迷うことが多くなる」ということです。

メガネを作る場合「目的ななんなのか」を優先的に考えたほうが上手くいくことが多いです。

メガネ度数で空間視の違和感を感じやすいのは「乱視」です。

それは、乱視眼は「眼球の方向により屈折が異なる眼」だからです。

方向によりレンズの度数が異なる乱視レンズで矯正することになります。
ということは、網膜像の拡大率が方向により違ってくるために、像が縦長に見えたり、横長に見えたり、傾いて見えたりします。

個人差や乱視度数にもよりますが、通常、乱視は低矯正にしたほうが違和感は少なくなります。

しかし、乱視の低矯正は視機能不良に繋がる恐れも出てきます。

どちらを優先するか・・・・・。

度数はどう選ぶか

度数選び

度数を選んでいただく場合、まずお客様の基本度数(完全矯正度数や全矯正度数とも呼びます)をだすことから始まります。

検査の基本は、
・屈折検査(近視、遠視、乱視)
・眼位検査(斜位)
・両眼視機能検査(遠近感覚など)
です。
これは、非常に重要な検査です。基本度数によってお客様の持っている視機能を知ることができます。

この大事な基本度数を求めないで、調製度数(実際に作る度数)を提示しようとすることは、マズイです。 
オートレフ(コンピュータ測定器)のデータだけで、メガネを作るのは無謀です。

マトモに測定もしないで「前回よりも、やや強めた度数でいかがでしょうか」というのは手抜きです。

 

(手抜きというよりも、そもそもマトモに測定をする技術がないメガネ屋もいます)

 

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では、調製度数はどうするか・・・・

度数には、

・よく見えるけど慣れづらい

・スッキリと見えないけど慣れやすい

・遠くは見やすいが、近くが見えづらい

・空間視の違和感が大きい

・違和感は少ないが、見え方がイマイチ

など色んな要素があります。

時々「違和感が大きい。このメガネは間違っている!」ということを言われます。

この表現は間違っています・・・・いや、正確ではありません。

違和感は主に前のメガネとの度数差、感受性、環境などによって生じるものですから、一概に決めつけることはできないからです。

(不良なメガネでも違和感を覚えます)

そもそも「唯一絶対に正しい度数」というものはありません。

調製度数に関しても、どこかがよければ、どこかが悪くなります。

何を優先するかで、メガネ度数はお客様との委ね合いで決めていきます。

短時間ですべてのことは分からないのですが(長時間でも難しい・・・・)最終的な判断はお客様です。

結果責任は、お客様と浜田 清と久美の共同責任です。

苔玉と視力表の緑

お客様からいただいた「苔玉」。

 

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当店のように狭い店には最適なインテリアです。

店内のこの「緑」は心が癒されます。

でも視力表の「緑」は、緊張して見ている「ミドリ」なので神経は疲れます。

検査は真剣勝負ですから・・・・・。

 

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視力表の緑の使い方

遠視があるかどうか、 チェックしてください。

赤色の中の文字緑色の中の文字とどちらがハッキリ見えますか。

緑色の中の文字が赤色の中の文字よりも見やすいのであれば遠視の可能性があります。 
緑色の中の文字 > 赤色の中の文字

赤色の中の文字が緑色の中の文字よりも見やすいのであれば、近視か正視か遠視です。 緑色の中の文字 < 赤色の中の文字

赤色の中の文字と緑色の中の文字の見え方がほぼ同じであれば、近視か正視か遠視です。 緑色の中の文字 = 赤色の中の文字

この簡易視力標は「
赤色の中の文字が見やすい。もしくは、見え方はほぼ同じ」」と言っても、信頼度は低いです。

調節機能が働いて潜伏性遠視なのに正視もしくは近視と判定されることもあるからです。

要するに、
緑色の中の文字がハッキリ見えるのであれば、遠視を疑ってください。

いろんな距離でチェックしてください。

なお、近見距離用は調節力や老視のチェックにも使えます。

緑色の中の文字が見やすいのであれば、調節力に問題がある可能性があります。

近見用メガネを調製するかどうかの目安に使ってください。

乱視矯正

健全な視生活のためにも乱視は適切に矯正したほうがいいのは間違いないのですが、適切に矯正されていないケースも少なくありません。

理由は、
・乱視を矯正することが悪いことと思い込んでいる
・乱視を正確に検査する技術がない
・乱視の違和感をさけたい
・乱視そのものがキライ
などです。

たしかに乱視の違和感は、遠視、近視に比較して単純ではありません。

乱視は方向性があるがゆえに、検査もややこしい面があります。

イメージの悪い乱視は、敬遠されることもあります。

また、正確に調製したとしても、正確=快適とは限りません。

しかし、違和感のせいで安易に乱視を低矯正したり、乱視を抜くことは視機能、眼精疲労などの問題を先送りするだけです。

年齢とともに順応性、適応能力も衰えてくるので、問題を解決することはよけいに困難になります。

乱視に適応していないと、遠近両用メガネを掛けこなすことが難しくなる場合もあります。

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