視機能検査

視機能をチェックする小道具です。

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このピンクの矢印(→)で、人間の目が持っている最高機能をチェックします。

どういうふうに使うか・・・・・。

 

右眼と左眼の見え方比較 5

両眼バランスは左右眼での視力を揃えることではなく、

両眼の調節状態を揃えることです。

右眼と左眼で単眼視の状態で物の見え方を比較する。

この方法が正確な視力バランスチェックにはならない理由の一つに「継時比較である」ということがあります。

継時比較とは前で見た記憶と、今見えている物を比較することです。

この記憶はあいまいになりやすくなります。

また、単眼視での視力バランスチェックは調節状態が不安定になりますから、よけいにあてになりません。

見る物の距離によって、左右眼で見え方が違ってくるのは普通にあります。

 

接近ボックスの視力表



視力表の中には1mの前方に設置して、5mでの検査ができるものもあります。
この視力表は周辺部の枠などで、感覚的に十分遠いという感じ(5mのイメージ)が起きづらいです。
すると無用な調節がおきやすくなります。
当然、乱視や眼位も違った度数が出てくることがあります。 

ビジョンテスターを利用して単眼視検査、接近ボックス視力表での屈折検査は、信頼がおけないです。

 

 

右眼と左眼の見え方比較 4

右眼と左眼で単眼視の状態(片眼を遮蔽)で物の見え方を比較する。

この不自然な状態での視力チェックは、両眼視機能的な視力バランスはチェックはできません。

両眼視での視力バランスチェックは特殊な機械を使って、両眼「同時比較」がより正確にチェックできます。

しかし、単眼視チェックの結果で、お叱りを受けることもあります。

両眼視バランスは問題なくてもです。

どう説明しても「思い込み」には負けることもあります。

説明すればするほど「屁理屈はイラン!」と言われることもあります。

まぁ、だけど眼鏡技術者としたらやることはやっておかないとね・・・・。

 

 

大事なことですから、繰り返します。

両眼バランスは左右眼での視力を揃えることではなく、両眼の調節状態を揃えることです。

 

 

右眼と左眼の見え方の比較 3

「調節バランス」と「視力バランス」は違うものです。

ちょっとややこしいことを言います・・・・。

 

両眼調節バランステストは、屈折検査において重要な検査です。
この検査なくして、快適に掛けられるメガネはできません」と言っても過言ではありません。

「えー、調節のバランスってどういうこと?」と思われるかたもおられるでしょう。

調節バランスとは、
両眼視で、ある距離を明視した場合、両眼での調節量を揃える」ことです。
これが重要です。メガネ調製のミソです。

左右が同じ調節レベルでなければ、いろな距離にある物体を見たときに左右それぞれに必要な調節量が異なってきます。
調節系の神経支配は左右眼別々の量の調節ができないために、右眼が明瞭に見えるための調節をした場合、左眼では像がぼやけ、左眼で明瞭に見える調節をすれば右眼がぼやけることになります。

調節バランスが取れていないメガネでは、調節に負担がかかります。
調節に負担がかかると、輻輳力にも影響がでてくる恐れがあります。

視力バランス」は取れていたとしても、「調節が介入した状態でのバランス」の可能性があります。
「左右で見え方は揃っているからOK」という訳ではないのです

右眼と左眼の見え方比較 2

「右眼の見え方と、左眼の見え方」これは揃っているほうが望ましいです。

基本的には、左右眼の「見え方バランス」が取れるように調製していきます。

しかし「バランスが取れている=快適に掛けられるメガネ」になるとは限りません。

たとえば、左右眼で度数差が大きい「不同視」の場合。

視力バランスが取れているメガネで調製すると、「プリズム誤差などの問題でとても掛けられない」ということもあります。

そんな場合は、視力バランスを優先するのではなく、ひとまずは掛けられる度数からはじめて、「慣れた段階で徐々に度数調整をしていく」方法で対処していきます。

最終的には視力バランスの取れているメガネを掛けることが理想です。

その理想の度数まで持っていけるかどうかは、人それぞれです。

視機能異常にもなりやすい不同視は早期発見、早期対処が肝心です。

また、不同視とまでいかなくても、たいていのかたは多かれ少なかれ左右で度数が違います。

ですから「視力バランスをとる」は原則であり、鉄則ではありません。

左右の度数差を少なくする目的で、「度数の強いほうをやや弱めて調製する」ことも少なくありません。

それに、厳密に言えば、左右眼で完璧なバランスはとれません。

通常、レンズの度数そのものが0.25D刻みでしかなく、バランス差が0.25Dの差でピッタリ収まるというものでもありません。

 

メガネの基本は、用途、用法を考えて、前眼鏡度数、度数差、年齢、などを考慮に入れて調製していくものです。

「左右眼で見え方の違うメガネはダメ!」と決め付けるのはダメです。

右眼と左眼の見え方比較

メガネを掛けて物を見た場合、「右眼の見え方と左眼の見え方が違う」と言われることがあります。

これはお客様自身が「右眼だけで見る」、「左眼だけで見る」を見比べてのことです。

でも、通常物を見るときは両眼で見ます。

片眼を塞いで見ることはほとんどありません。

ですから、このやり方で「視力バランス」のチェックをしても意味がありません。(正確ではありません)

当店の屈折検査も基本的に両眼の協調を考えて検査しています。
日常視とは違う(左右眼の協調性のない不自然な状態)方法で測定する、単眼視検査(左眼を遮蔽して右眼を測定し、次に右眼を遮蔽して、左眼を測定する方法)だけでは、適切でない度数が測定されてしまう場合があります。

メガネのハマヤでは両眼の協調を考慮に入れて、「両眼開放屈折検査」でメガネ度数の測定をしています。

両眼開放屈折検査とは偏光板を使った特殊な装置で、両眼を開けたままで、右眼と左眼を別々に測定します。
この検査方法は単眼視検査に比較して、より日常視に近い状態で測定することになります。
非日常的な単眼視検査結果とは、乱視の度数、乱視の軸(方向)や近視、遠視度数の強弱のデータに違いがでることがよくあります。

コントラストとメガネ 2

夜間の暗い状態での視力を測定するために、視標背面の輝度を下げて表示することもできます。

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↑ 普通の視標

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↑ 輝度の低い視標

この視標を認識する視機能を測定して、光覚障害などの判断の参考とすることができます。

コントラストとメガネ

人間は加齢と共に、物が見えづらくなる傾向にあります。

これはいろんな要因で眼球内の光が散乱することも、原因の一つです。

そんな場合、コントラストの低いものが見えにくくなることもあります。

 

当店の視力表には、コントラス機能を測定できるチャートがあります。

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↑通常の視標

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↑ コントラストを弱くした視標

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↑ さらに弱くした視標

コントラス感度が低下しているかたは、この視標で「カラーレンズ選び」、「度数選び」などをすることができます。

 

 

 

「弱度の乱視はいらない」と考えるかた

乱視のあるかたは、ピンボケの世界を見ておられます。
ピンボケ状態は乱視の強弱、乱視軸(方向)、明視距離によっても異なります。

漠然とした景色などを見る分には、多少乱視があっても見え方の不自由を感じなくても、モノをしっかりと見なければいけないときは困ります。

車の運転においては、道路標識が見えづらくなります。の方向などが判断しづらくなります。
数字も分かりづらいです。「8」なのか「3」なのか。迷うこともあります。
特に、夕方夜間は鮮明度が悪くなります。

乱視のせいで、遠近感覚が鈍くなることもあります。
遠近感覚が鈍くなると、交通事故を起こす確率が高くなります。

あ ぶ な い です。

今の免許制度では「普通免許は0.7」の視力で合格するのですが、乱視のチェックはしていません。
正視で1.0以上の視力のあるかたと、乱視があり、かろうじて0.7が見えている方も等しく免許は交付されます。

ピンボケ状態での車の運転は、ま わ り も き け ん です。

乱視のあるかたは安全運転のためにも、適切に乱視を矯正しておいたほうが望ましいです。

 
↑正視のかたの見え方
 
↑乱視のかたの見え方

でも「弱度乱視ならば矯正しないほうがいい」と考えるかたもいます。

たしかに乱視を入れることによる違和感などのデメリットもあります。

しかしこういう「決めつけ」はよくないと思います。

もし残余乱視のせいで視機能異常になったら責任をとってくれるの・・・・。

 

 

60歳を越えると・・・

自分用の近用メガネ(老眼鏡)を作りました。

読書用&アイパッド用です。

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度数は

R S+0.50D C-0.50D Ax80

L S-1.75D C-0.50D AX10

(S ±は老視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸)

斜位の矯正もしています。

R 1.50△B.D.(ベースダウン)

L 3.00△B.I.    (ベースイン) (△はプリズム度数、プリズムは左右で振り分けています)

これで自分用の近用メガネは4本になります。

いままでは上記の度数よりも弱い度数と強い度数のメガネ。それと「近近両用メガネ」を使っていました。

でも、最近どうも微妙に具合が悪い・・・・。

弱いメガネでは見えづらい。強いメガネでは見えるけど、明視距離がやや近くなりすぎる。

本の字の大きさによっては、やや離れて見る方が楽なこともあります。

それで今回のメガネを作った次第です。

人間、60歳を越えると、調節力が相当少なくなります・・・・トホホホ😵

ということは使用目的距離による度数調製も細かい配慮が必要になってきます。

その点では、60歳を越えている検査員は有利な面(実際に見え方の不自由が体験できる)があるでしょう。😃

 

 

 

 

 

 

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