眼科併設の眼鏡店 2

眼科併設の眼鏡店。

特定眼科のお抱え眼鏡店には、眼鏡知識の低い眼鏡技術者、いや販売員さんがいらっしゃるようです。

ま、それも仕方ないですね。

お抱え眼鏡店は、眼鏡の勉強をする必要がないからです。

その眼科の処方箋通りにメガネを調製する加工屋でことたります。

それ以上の勉強をすると眼科とぶつかることにもなりかねません。

でも、処方箋通りすらもできていないこともあります。

勉強しないことによるデメリットです。

ミスによる影響がどれぐらい大きいかも分かっていない(多分)

ちょっと難しい加工には「無料で」と言う。

なにそれ!その無料はとても怪しい・・・・。

 

メガネには調整(フィッティング)技術も不可欠だけど、そんなことはメガネ販売員には関係ない。

そんなことを眼科が評価してくれるわけではないし、調整に関する光学的、力学的知識に疎い眼科は評価もできない。(眼科は病気を治す専門です)

いやはや。

 

 

 

 

 

眼科併設のメガネ店

眼科が発行する眼鏡処方箋には、メガネ店で調製した眼鏡を持参するように

書かれているものがあります。

これは、仕上がりメガネを眼科がチェックすることで、メガネ店のミスを正す目的もあるでしょう。

しかし、眼科に併設しているメガネ店には、この目的は通用しないかも知れません。

先日、そういう事例がありました。

眼科(併設眼鏡店)で作った眼鏡の乱視軸が100°間違っていました。

これは、「矯正しなくてもいい方向を矯正し、矯正しなければいけない方向を矯正していない」ということです。

当然、網膜に映る像はピンボケです。

幸いそのメガネを当店がチェックすることで事なきを得ましたが、もしこのまま掛けていたら・・・もしそれで交通事故を起こしたら、もしそれで・・・・。

こんなミスは滅多にないことだと思いますが、そもそも眼科では併設メガネ店調製メガネはのチェックしているのだろうか?

併設メガネ店は「無料保証」を宣伝しているところもあります。しかし無料保証にはいろんな落とし穴(リスク)もあります。

「無料だからミスしてもOK」とは考えないでしょうが、無料に責任感(使命)は生じてくるのか!

眼科と眼鏡店の馴れ合いがある限りは難しいかな・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

眼科発行の眼鏡処方箋。「眼鏡度数変更可能です」と。

遠近累進メガネをご希望のお客様

眼科発行の眼鏡処方箋をご持参されました。

その処方箋には、

遠用度数、近用度数、PD(瞳孔間距離)が記入されています。

備考欄には、

「眼鏡度数変更可能です」と書かれています。

これは眼鏡技術者にとって、何とも嬉しいご指示です。

お客様の用途用法に応じてメガネ調製ができるからです。

---------------------------------------------------------

そもそも遠近累進レンズは、各メーカーによって設計が異なります。累進面を外面にもってきたものや、内面にもってきたもの、外面内面に複合したものまであります。

累進帯長も8mm~20mmぐらいまでさまざまな種類があります。

遠近両用累進レンズの処方は、遠用度数と近用度数を眼位、調節バランスも含めてキッチリと検査した上で、遠近累進の種類や眼鏡ユーザーの用途などに応じて「遠近累進遠用度数」を設定して、累進帯長や眼鏡ユーザーの使用目的、使用距離などに応じて「遠近累進加入度数(近用度数)」を設定していくほうが望ましいです。

もちろん、この方法が正しくても、だからと言って、100%完璧な処方度数になるとは言い切れません。

しかし、遠近累進レンズの処方はより細かい配慮が必要ですから、遠用と近用だけを測定した処方では上手くいかない確率が高くなります。

 そういう細かい作業は眼科さんでは難しい点があるかと思います。

各社の遠近累進テストレンズを取り揃えるのも難しいと思いますし、各社の累進レンズの特性などをすべて把握するのも困難です。(当方も自店取り扱いの累進レンズ以外はよくわかりません)

もし眼科さんが累進レンズをある程度揃えて、レンズを指定したとしましても、指定レンズ取り扱いのメガネ店しかいけなくなり、そうするとレンズの累進帯に応じたフレームまで指定しなくてはいけないことになります。

そんなことは眼鏡ユーザーには不便ですし、現実的ではないと思います。

また、眼鏡ユーザーが天地幅28mm以下のフレームをご希望の場合は、必然的に累進帯の短いタイプを選ばざるを得なくなります。

当然、その場合はご希望のフレームに応じた、短いタイプ用の度数設定になります。

頂間距離によっても、度数を調製する必要もあります。頂間距離によって累進帯の横幅の視野が異なってきます。

たとえば、フレームの種類やユーザーの鼻の高さによって、頂間距離が10mm前後~14mm前後になることがありますが、10mmよりも14mmのほうが視野が狭くなりますので、加入度数を弱めたり、累進帯の長いタイプを選んだりの配慮がいります。

-----------------------------------------------------

ユーザー本位に考える眼科さんも増えてきています。

先日も「メガネを作るなら目的とか色々と相談できる所で検査して作ってください」と眼科でアドバイスをされたお客様がご来店されました。

眼科さんの期待に答えるためにも、眼鏡士として頑張ります!

もう眼科本位で「無料保証のメガネ店へ行くようにを強くすすめる」は時代遅れでしょう・・・・。

なによりも「無料が大事」と言う。

相も変わらず、無料保証のあるなしで、メガネ店を選択するようにアドバイスをしている眼科があります。

これって、おかしいです。

保証のあるなしは商売上のやり方ですから、そのやり方によって眼科医がメガネ店を差別するなんて。

無料にすることによる弊害も多いことはわかりきっているのに、その裏には何があるのか・・・・。

眼鏡技術力、商品力、価格、利便性、アフターケアなどメガネにとって(ユーザーにとって)大切なことは一切無視で、なによりも「無料が大事」という眼科。

なんだかねー!

無料に惑わされて、ヘンなメガネを購入させられた場合の保証はどうするの?

建前は「患者さんの負担を軽減するために」ということでしょうが、それなら診療料金を無料にすればいいのでは・・・・。

当店が眼科を紹介する場合「無料保証のある眼科に行ってください」と、そんなアホなアドバイスすることはありません。

お客様からいただいた眼科情報を客観的に伝えていきます。

それが一般常識だと思います。

遠近累進眼鏡の報告書

あるレンズメーカーのセミナーで、

眼科発行の処方箋で遠近累進メガネを調製した場合、「医科向け報告書」をお渡しすることを勧められました。

Dscn17831

この報告書は、「眼科とのトラブルは避けましょう」という提案ですね。

たいていの眼科は病気の発見、治療が本職ですから、遠近累進の知識に疎いです。

遠近累進度数をレンズメーター(度数を測るもの)で正確に測定することはメガネ屋でも困難な場合があります。

ましてや眼科では・・・。

ですから、「処方度数と違います!」などと、いらぬ疑いをかけられないように「先手を打って、報告しましょう」ということですね。

でも、なんだかこの方法もモヤモヤしてしまう。

だって、そもそも遠近累進でチェックしないといけないのは、「レイアウトが正確(適切)にできているかどうか」です。

調製度数を間違えることは滅多にないでしょう。

だから報告するとすれば、

たとえばPD(瞳孔間距離)のレイアウトでは、たいていの眼科は「遠用PD○○㎝、近用PD○○㎝」と単焦点レンズ(遠近両用ではないレンズ)用のPDが記載されています。

このPD通りに遠近累進を調製するのは、通常マズイです。

なので、遠用PDが「66mm」と記載されていれば、

PDに関しましては、ほとんどの場合左右でPDが違います。

単焦点レンズの場合は、左右の合計PD66mmを等分して調製しても問題ない場合も多いうのですが、遠近累進レンズはそれではよくありません。

左右別々にキッチリとPDを設定しないと具合が悪くなる恐れがあります。

それは、累進レンズの特性により右眼の設計と左眼の設計とは別になっており、両眼視を考慮すると両眼共通視野が広くなるように設計されているからです。

ゆえに右眼なら右眼のPD、左眼なら左眼のPDで、遠用アイポイントに正確に調製します。

近用アイポイント問題ないかも確認をします。

まれに左右で輻輳力がかなり違うかたがおられますが、そんな場合は度数や遠用、近用などの使用頻度によってもPDを調製します。

今回、患者様に選んでいただいたフレームに合わせて、当店で測定したPDで調製させていただきました。

という感じで報告すればいいと思いますが、この報告は「処方通りに作っていない!」とお叱りを受ける恐れもあります。

商売的にはおすすめできません・・・・。

 

メガネ屋が悪い!と言う眼科。

「眼鏡処方箋で調製した遠近累進メガネの具合が悪いです」と、ご相談をお受けしました。(他店調製のメガネです)

眼鏡処方箋度数は、
遠用 右 S+2.75D C-0.25D Ax70
         左 S+3.00D C-1.00D Ax100   PD63mm
近用 右 S+4.50D C-0.25D Ax70
         左 S+5.50D C-1.00D Ax100   PD61mm

(SはSpherical、遠視、近視の球面度数。DはDioptre、曲光力、度数の単位。CはCylindrical、円注、乱視度数。
AxはAxis、乱視軸。PDは瞳孔間距離です)

左右で「加入度数」が違う処方になっています。

「加入度数」とは、遠用部の度数と近用部の度数との度数差のことです。
たとえば、遠用部の度数がS+2.00Dで、近用部の度数がS+5.00Dならば、加入度数は+3.00Dということになります。

【今回の処方箋では、右の加入度数は(S+4.50)-(S+2.75)=1.75 

左は(S+5.5)-(S+3.0)=2.5】

遠近累進メガネの場合、左右で加入度数が異なれば、累進帯長での横幅視野などが左右で異なってきます。
(加入度数が少ないほど、累進帯での視野が広くなり、ユレ歪みが少なくなります)

これは、遠近累進メガネが使いづらくなる可能性が高くなります。
なぜなら、人間は左右眼での情報が異なるものは嫌う性質があるからです。

では、なぜこの眼科は加入度数を左右で変えたのでしょうか・・・・。

一つは遠近累進メガネの知識不足でしょう。

おそらく遠近累進の構造などが理解できていない。

もう一つは、遠近累進メガネを作る上で重要な要素である「遠近累進調製の経験」が足らない。

遠近累進メガネはユーザーの使用目的によって、メガネタイプを選んだり、加入度数の設定をしないといけません。

かつ選んだフレームの大きさなどにより、レンズタイプを決定し、タイプに応じた度数調製をしていくことが肝心です。

そういうことを眼科でできますか。眼科で経験できますか?

病気を治すことが本職の眼科では難しいでしょう。

このかたは、具合の悪いことを眼科に訴えたそうです。

すると眼科は「このメガネは処方箋通りにはできていません」と、言ったそうです。

それで当店に「このメガネ処方箋通りに調製できていますか?」とお尋ねになられたのです。

メガネを詳しく調べてみますと、フィッティング調整には問題がありますが、度数に関しては、ほぼ処方箋通りにできていました。

この眼科はどこがどう悪いのかの具体的な指摘もなく、ただ「メガネ屋が悪い!」と、それだけです。

これはオカシイです。これが大きな問題です。

遠近累進のチェックもマトモにできない眼科が、そんな判定をするなんて!

そんなことをしているから、クレームから学ぶ経験ができないのです。

濡れ衣を着せられたメガネ屋さんは災難ですね。

今回の件も

「設計(処方)が悪ければ、快適な家(メガネ)にはなりません」ということでしょう。

この眼科の今回と同じような事例があります。→『こちら』にどうぞ。

PDも同じ・・・・・これは偶然なのだろうか。

眼鏡調製報告書

ある眼科医さんから、御礼の手紙が届きました。

子供メガネ調製での報告書をお渡ししたことに対する返礼です。

報告書にはメガネ調製に関することで、特殊なレンズについて詳細に書きました。

http://hamatami.cocolog-nifty.com/diary/2017/08/post-16fb.html

今回、御礼状までいただき、とても嬉しいです。

また、眼鏡士として頑張ろうという気になります。

しかし、今回の件もそうですが、眼鏡調製報告書を出すことはちょっと勇気がいります。

それは睨まれる可能性もあるからです。

「生意気なことを書きやがって、たかがメガネ屋のくせに・・・・」と。

眼科とメガネ屋も本来対等な立場のはずですが、そう見ていない眼科医もいるからですね。

でも、もうそんな時代ではありません。

眼鏡調製のための光学的なことは、メガネ屋のほうが詳しいのですから、(詳しくないメガネ屋も少なくないのですが・・・・)

眼科とメガネ屋は協力しあって技術的な要素で、良い関係を持つべきです。

やはり目的は、「ユーザー本位」のメガネ調製でしょう。

眼科に睨まれないように行動する。眼科本位行動は消費者への裏切り行為になることもあります。

眼科とメガネ屋が利害関係になるのは時代遅れです。

賄賂

「眼科の眼鏡処方ミスをメガネ屋が尻拭いをする」

これって、形を変えた賄賂じゃないの。

メガネ屋がレンズ交換の負担をすることは、「不正な贈物」にあたるのではないでしょうか。

不正な贈物をしてくれたメガネ屋に眼科の特権を利用して、特別な便宜を計ることは利害関係になるでしょう。

だから公立の病院から「メガネを無料で作製しなおして下さい」と言われても、当店は贈賄はしません。

もし、受けたら犯罪になるのでは・・・・。

また、贈賄をしないメガネ屋の悪口を患者さんに言うのは営業妨害です。

眼科からの指示書?

数か月前に眼科処方箋で近用メガネ(老眼鏡)を調製したお客様。

眼科からの指示書?をご持参されました。

そこには、

-----------------------------------------------------------------

2mはなれたキョリの中近のメガネを希望しています。

前回処方の近用メガネレンズに中間キョリの度数(+0.50)を加入して作製しなおして下さいませんか。

○○病院 眼科 ○○

------------------------------------------------------------------

と書かれています。

とりあえず指示通り、前回の近用メガネに加入度数の+0.50を加えた度数で2mぐらいの距離を見てもらいました。

予想通り、お客様は「見えません・・・・」と」おしゃいます。

それはそうです。近用度数にさらに+0.50を加えると、焦点距離が近づくことになり、よけいに2mぐらいの物は見えづらくなります。

どうもよくわからない指示です。

指示といってもメモ用紙に書かれていましたので、これは正式な指示書なのかどうかもよくわかりません。

病院の名前も手書きです。印もありません。(偽物の可能性もあります)

正式な眼鏡処方箋を発行するとマズイことでもあるのだろうか?

通常、こういう場合は眼鏡処方箋に調製度数を記入し、再発行するのですが、それをしなかった意図は・・・・。

処方責任を回避したかったのだろうか・・・・。

それとも、たまたま処方箋用紙が切れていたのか・・・・。

それにしても、調製度数を書かなかったのはなぜか・・・・。

「中近のメガネ」とは何の意味なのか・・・。中近両用累進メガネではなさそうだし・・・。

また、距離の文字をカタカナで書いたことに何か意味があるの・・・?

どうも謎が多い文章です。

今回、指示書(みたいなもの)通りにメガネを調製しても、ペケのメガネになるのは間違いありません。

もし、指示通り調製した場合、ペケメガネの責任を医師はとってくれるのだろうか・・・・?

「作製しなおして下さいませんか」の意味は、あーぁ!なんだかねー。

無料が一番大事という眼科 2

当店で眼位、屈折検査をし、メガネを調製した場合の責任は、当店とお客様の共同責任になります。

最終的に調製度数を決定するのはお客様です。

・慣れやすい無難な度数にする

・視機能が高くなる度数にする

・見やすい度数にする

などを選択していただきます。

もちろん、すべての面で良いほうがいいのですが、メガネの性質上どこかが良ければどこかが悪くなる面があります。

なので、度数選びも「どこを妥協するか・・・」の判断になります。

たとえば、斜位で視機能異常があり、眼精疲労のあるかたにはプリズム眼鏡をおすすめすることは少なくありません。

将来的なことも考慮に入れて、度数提示をしていきます。

プリズム眼鏡は視機能の向上、視力の向上、複視の解消などが期待できるのですが、違和感が発生することもあります。

その違和感は「掛け慣れる」ことによって気にならなくなるのですが、慣れる前に掛けることを断念するかたもおられます。

ウーン、残念!・・・・と思いますが、これもお客様の判断ですから仕方ありません。

なお、眼科発行の眼鏡処方箋でメガネを調製する場合、処方責任は眼科になります。

メガネ屋に処方責任はありません。(加工責任はあります)

眼鏡処方箋で調製したメガネのレンズを無料交換することは、メガネ屋が処方責任を取っているわけではありません。

あくまで商行為の一環として行っていることです。

メガネ屋が商行為を行うことはいいとして、眼科が商行為をしている特定のメガネ屋を指定することはオカシイです。

より以前の記事一覧

最近のトラックバック