複視になったB様 3

複視になったB様

負のスパイラルに陥るといろんなことが気になります。

些細なことでも、重大なことのように感じてしまいます。

眼位(視軸の向き)が不安定になるのも無理はありません。

今日も電話でのご相談。

先のことを色々考え、当方にアドバイスを求められます。

しかし、先のことはわかりません。

推測や仮定での話はできますが、断定はできません。

「それでは納得できない」とおっしゃる。

かくて負の連鎖は続く・・・・。

 

 

 

 

複視になったB様 2

複視になったB様

その後、眼の状態も不安定です。

プリズムメガネを作り変えて、様子を見ていますが、目からきていると思われている

不定愁訴は改善できていません。

お電話も再三いただき、そのつど時間をかけて詳しく説明しますが、

電話でどこまで話が通じているか・・・・・。

先日、B様が度数チェックのためご来店されました。

赤と白のマドックスロッドを使用して、回旋斜位の測定をしてみました。

ほぼ問題ありません。

時計テストもOKです。

上下斜位はあるのですが、回旋テスト結果は前回よりもよくなっています。

調製していただいたプリズムメガネで、機能的な問題はありません。

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あとはB様の気持ちの問題・・・・。

 

 

外眼筋もすべての筋が神経支配されています。

B様に限らず「気持ちの問題は大きい」とは言えますが、その問題の改善は難しいです。

自然と時間が解決してくれることも少なくないのですが、直ぐの改善と完璧を求められるからです。

「改善するには、最低でも具合の悪かった時間の倍は必要です」と言っても聞く耳を持ってくれません。

私の体験談などを基にアドバイスしても「そんなの関係ない」と。

「具合が悪くても、それは無視されたらどうですか・・・」と言ったらお叱りを受けます。

負のスパイラルに陥っているお客様には何を言っても通じないこともあります。

改善のためにご提案する方法は受け付けてくれない。

「面倒なことはイヤだ。とにかくあなたが直ぐになんとかしろ」と、おっしゃいます。

ウーン、まだまだ修業が足りませんね、私は。

そもそもメガネ屋が目だけの問題ではない不定愁訴を改善することは困難なんでしょうが・・・。

メガネ屋ができることは基本的に、視器に関するもので、

・屈折異常(遠視 近視 乱視)

・調節異常(老視)

・眼位異常(斜位)

などです。

眼部疾患は医師が治していくものです。

 

 

 

 

 

 

人間は左右で違っている 2

私の眼の度数は右眼と左眼で大きく違います。

こういう目を「不同視」といいます。

不同視でも大きく問題になるのは垂直方向の

プリズム誤差(作用)です。

水平方向のプリズム誤差は、そんなに気にすることは

ないのですが、それでも疲れやすい方向があります。

たとえば、近視性の不同視で

右眼 R S-1.00D

左眼 L S-5.00D

左眼の近視が強い場合、右側方視で疲れやすくなります。右眼が強度の場合はその逆になります。

これは輻輳力(眼球を内側に寄せる力)と開散力(眼球を外側に寄せる力)との関係でそうなります。

開散力よりも輻輳力が強いです。

つまり、左眼が強い近視性の不同視は、右側方視で開散力が強要されるために眼精疲労が起こりやすくなります。

そういうことも考慮に入れて不同視メガネを調製してください。

 

 

 

視機能トレーニングと視力表

3メートル用視力表と「視機能トレーニング」をセットにしました。

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視機能トレーニングは眼位(視軸の向き)によってトレーニング方法が

異なります。

眼位検査をした上で行ってください。

トレーニング効果がより期待できるのが学童期です。

眼位に問題があれば、早めに対処してください。

 

 

レーシックは合併症のリスクがあります。

近視矯正手術である「レーシック」


レーシックは光線で角膜の表面を薄くスライスしてフラップ作成し、角膜実質層にエキシマレーザーを照射して角膜中央部分を削ります。


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この手術は合併症のリスクがあります。


「夜間の視力低下」、「ドライアイ」、「角膜の変形・混濁」、「術後の度数変化(視力戻り)」などがあり、


また、その他の問題点として「正常な眼圧測定が難しくなる」、「白内障手術時のIOL(眼内レンズ)度数決定が困難になる」などがあげられます。


日本眼鏡技術者協会 生涯教育テキストより


 


 


ヤフーニュースより


卓球の水谷選手が「実は1年間、球がほとんど見えない」深刻な目の症状を告白。


の記事。


水谷選手はレーシックを受けているそうです。


自分の目の症状には「日常生活には問題がない。レーシック自体が目の不調の原因ではない」と書かれていますが、はたしてどうでしょうか?


レーシックは脆弱な角膜に少なからずダメージを与える危険な手術です。


普段は問題なくても痛んだ角膜はハロ、グレア現象を引き起こしやすくなっています。


さまざまな照明の下で競技をする卓球には、その影響があると考えられます。


球技などのスポーツ選手にとって、眼は命です。


今後、水谷選手の目がどうなるか、20、30年後は・・・・。


一度手術をした目は元に戻ることはありません。


健康な眼を傷つける手術は受けないほうがいいのではないでしょうか。


メリットよりもデメリットが大きすぎます!


 

認定眼鏡士

認定眼鏡士 SS級 更新の時期がやってきました。

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認定眼鏡士の更新をするには、

『有効期間3年の間に、登録級、年齢にかかわらず、3回以上の生涯教育認定講習会を受講することを義務付けます。』

としています。

私は毎年、真面目に講習会(通信講座)を受けているので、無事更新できました。

通信講座は実力試験問題を提出することも義務づけられています。

私の去年の成績は・・・・100点です。

といっても講座を受ければ、誰でもよい成績が取れるレベルの問題です・・・。

まぁ、「講座を受けることに意義がある」問題ですね。

質問も受け付けてくれるので、毎回利用しています。


講師の先生から直接お返事がいただけるので、これは値打ちがあります。

過度の緊張で・・・2

両眼の眼球運動には、むき運動とよせ運動があります。

よせ運動には、輻輳と開散があり、輻輳は内よせ、開散は外よせの運動です。

その輻輳には4つの要素がありまして、

・緊張性輻輳

・調節性輻輳

・融像性輻輳

・近接性輻輳

詳しくは『こちら

緊張性輻輳は、覚醒時には微妙に常に働いています。

もし「私は緊張しません!」という人がいたら、「でも、あなたの目は緊張していますよ」と言ってあげてください。

つまり目は正直に物を言う器官でもあります・・・・。

適度に緊張しているから、正確に物を見ることができるのでしょうね。

そもそも眼窩(眼球の入っているところ)は、やや外方向を向いている構造になっているので、眼球は外方向に向きやすい傾向にあります。

しかし、適度な緊張が過度になると、問題が起きてくる恐れが出てきます。

近視で内斜位」の原因の一つも過度の緊張からきていることもあります。

また眼の検査でも緊張によって、正確な度数が測定できないことがあります。

 

「ビジョンテスター」というこの検査用具を使用して屈折度数を測定すると、「器械近視」といって、眼の屈折状態がより近視側に測定されることがあります。

 



それは、筒のようなものを不自然な状態でのぞきこむことにより、「調節力」が影響を受けるからです。

つまり、不自然な検査用具を使用しての測定は、過度に緊張してしまって、水晶体を膨らませる調節機能が強くおこなわれやすくなり、屈折度数が近視側に移行しやすくなるのです。
この現象は、調節力が旺盛にある若い人ほどおきやすいです。

過度に調節機能がおこなわれている状態は、乱視や眼位にも影響します。

ビジョンテスターでの検査とテストフレーム検査とでは、乱視度数、乱視軸、眼位が違っている・・・というのは珍しいことでありません。

近接性輻輳も検査に影響が及ぶことがあります。

近接性輻輳は、「近くのものを見ているという感覚」によって、起こる輻輳です。

視力表の中には、1mの前方に設置して、5mでの検査ができるものもありますが、この視力表は周辺部の枠などで、感覚的に十分遠いという感じが起きないので、無用な調節がおきやすくなります。

 

↑接近ボックス視力表
接近ボックス視力表での検査はメリット(場所をとらない))もありますが、検査精度に信頼がおけません。

複視になったA様 3

複視になったA様のその後、

眼位ズレ(斜位)量がドンドン減ってきました。良い傾向です。

再度、メガネを作り変えました。

上下プリズムに関しては

1回目 R 10△B.D.(ベースダウン)

2回目 R 6△B.D.(ベースダウン)

3回目 R 4△B.D.(ベースダウン)

(△はプリズムの単位、ベースはプリズムの方向。 R B.D.は右眼上斜位を矯正します)

になりました。

当初、去年の11月末にご来店されたときは、R 12△BDぐらいのズレがありましたから、この改善力は凄いです。

プリズムメガネの効果がハッキリと数字に表れています!

良くなっていったのはA様の前向きな姿勢も功を奏したのでしょう。

「ダメならメガネを変えればいい」ということを受け入れていただいたことも大きいと思います。

外眼筋はすべて神経支配されていますから、精神的に安定すると、トラブルを起こしていた外眼筋が正常な働きに返ります。

つまり、「上手な脳のコントロールができだした」ということです。

私たちがやっていることは脳コントロールの手助けになります。

A様の場合、突然複視になり、3ヶ月間途方に暮れていたものが、当店のプリズムメガネ調製で好転に向かいました。

たまたま治る時期だったのかも知れませんが、病院では得られなかった何かが当店にあったのでしょう・・・・・多分。

無難な度数は問題を先送り・・・・2

「乱視」を適切に矯正することは、良好な見え方や、視機能向上が期待できます。

しかし、違和感を訴えられることが多いのも「乱視」です。

特にコンタクトレンズを日頃使用しているかたは、メガネとの眼の距離の違いによる違和感を感じやすい傾向にあります。

コンタクトレンズよりもメガネのほうが眼より離れているために、「空間視の感覚の違いを感じる」ということです。

そんな場合、乱視レンズの違和感を少なくする目的で「乱視矯正の調整法」駆使していきます。

一般的に乱視度数が強いほうが違和感も強くなります。

乱視には「乱視軸」という方向性があります。

通常、このように度数は記入していきます。↓

S-3.00D C-1.00D Ax20°

(S-は近視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸

 度数は0.25刻みであります。)

乱視調整法は、乱視度数を弱めたり、乱視軸を変更したりします。

たとえば、

① S-3.25D C-0.50D Ax20°

とか

② S-3.00D C-1.00D Ax10°

にしてみます。

①は、乱視度数をー0.5D弱めています。

しかし、これでは見え方が悪くなります。

それを補うために近視度数を1段階強めました。

②は度数は変えないで乱視軸を動かしています。

これは斜めの乱視(斜乱視と呼びます)は違和感を感じやすいので、より真っ直ぐな横方向(180°)に動かしました。

この方法の問題点は、軸誤差により、残余乱視が生じてしまいます。

もし、乱視軸を30°変えると乱視の矯正効果はなくなってしまいます。

①と②の方法を併用することも少なくありません。

いずれにしまして乱視矯正の違和感はゼロにはなりません。

「違和感の少なさ」か「視機能見え方」を優先するかの選択になります。

前者を優先した場合、視機能異常に繋がる可能性がでてきます。

後者は、違和感の問題は時間が解決してくれます。(多分)

無難な度数で問題を先送りにするかどうか・・・・。

現実的にはクレームに繋がりやすいメガネを作るのは怖い」メガネ屋の事情もあります・・・・。

無難な度数は、問題を先送り・・・・。

メガネは物を見るための道具です。

メガネによって視機能を高めることも可能です。

基本的には最高の視機能が発揮できるメガネを調製していきます。

と、これが原則なのですが、原則は鉄則ではありません。

どこかで妥協せざるを得ないことは多々あります。

「見えすぎてダメ」というのもその一つです。

そこそこの乱視があるのに、乱視矯正ができていないメガネを掛けると網膜にはピンボケな像が映ります。

その状態は「正しい信号が脳に送られていない」ことになります。

脳は一生懸命に補正しようとしてくれますが、そうすると脳はストレスが溜まってきます。

そのストレスが首肩コリ症状を引き起こしたり、視機能異常に繋がることもあります。

ですから、乱視は適切に矯正はしたほうがいいです。

しかし、問題点は「乱視矯正は空間視の違和感を感じやすい」ことがあります。

違和感の感じ方は乱視の方向などで違ってきますし、個人差も大きいです。

「見えすぎてダメ」の訴えは、網膜にキレイな像が映ることによる違和感です。

脳がその状態を「異常」と感じてしまう現象です。

そういうこともメガネを掛けることにより、脳が正しい認識をしてくれるようになるのですが、その時間的要素を受け入れてくれるかどうか・・・・・。

説明力が求められますね。

絶対に唯一正しいものはないのですが、

マトモな検査もしないで、安易に「無難な度数でいきましょう」は正しくありません。

問題を先送りするだけです。

それは、交通事故などにも繋がります。

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