近視について 16

<30代の近視度数選び>

見え方での度数選びは、ほぼ実際での見え方で判断できます。そんなに難しいポイントではありません。

難しいのは、違和感についてです。

メガネにはどうしても違和感がついてきます。違和感はゼロにはなりません。 
「装用テストでは違和感はなかったが、実際に使用してみると掛けられない」こともあります。
「装用テストでは長時間試すことができない」実際に調製したメガネとテストフレームとでは、頂間距離(レンズと目の距離)など条件が微妙に違うからです。

「見え方はOKで、違和感もない」場合は、すんなり度数を決定することができますが、「見え方はいいけど、違和感がある」の場合どうするか。 

その場合のポイント 

ポイント1
レンズを入れ替えても違和感があるのかどうかを、チェックしてください。
通常、テストフレームには3、4つのポケットがあり、レンズをどの位置で装用テストをするかで、違和感の感じ方が異なる場合が少なくありません。 それで違和感が少なくなり、問題がないようであれば、その度数で調製することをおすすめします。

ポイント2
違和感の感じが「これぐらいなら慣れそうだ」という感じか、「とてもクラクラしてダメ」という感じなのか、違和感の程度を把握してください。
前者ならば、視力を優先したほうがいい場合が多いです。
後者ならば、度数をを弱めましょう。

「少しでも違和感があれば絶対にダメ」という考えは、あまりおすすめできません。 

近視について 15

<30代の近視度数選び>

度数は厳密にいいますと、昼間の度数と夜間の度数は違ってきます。
夕方、夜間の運転が多いかたは、昼間の度数よりも一段階強めて作るかたもおられます。
昼間用と夜間用でメガネを使い分けるのも良い方法です。 

ポイント2
パソコン作業などの近業が多い方は、パソコン画面などで近見視のチェックをしてください。
このときのポイントは画面の距離です。ご自分が使用している画面の距離で確認をしてください。

近見視で眼精疲労のあるかたは、特に慎重に見え方とその度数で楽に感じるかどうかをチェックすることがポイントです。
人間は30歳を過ぎますと、遠方用に調製した度数では、長時間の近業が困難になる場合もありますので、遠方用メガネと近方用メガネを使い分けるのも良い方法です。

ポイント3
眼精疲労や、首、肩コリ、時々モノが二重に見えるなどの症状があるかたは、斜位があるかたが少なくありません。
斜位の矯正には、プリズムレンズを使用しますが、プリズムレンズは、眼の筋肉を整える(動かす)レンズですから、脳が空間視のゆがみを感じる場合があります。
プリズムレンズは、壁や床などを見て空間視のチェックをしてください。距離感も忘れずに。 



近視について 14

10代、20代の近視のかたの度数選びは、

眼位(視軸の向き)の点からも「完全矯正度数調製」(もしくは完全矯正度数に近い度数)がベターです。

しかし、30代からは、調節力の減退による近見時での目の疲れが問題になってくる場合があります。

その場合の調製度数をどうするか・・・・

度数は通常「D」で表記します。(D=Dioptorie、度数の単位です)
たとえば
右眼 S-5.00D C-0.50D Ax130
左眼 S-4.00D C-1.00D Ax20

(Sは近視度数、Cは乱視度数、Axは乱視軸です)
通常度数は0.25刻みです。S-5.00Dより一段階強い度数はS-5.25D、一段階弱い度数はS-4.75D。

調製度数(実際に作る度数)は「基本度数からどうするか」ということになります。

度数選びの基本は、年齢、用途、用法、違和感などを考え、何を優先させて何を妥協するかの選択になります。

眼位や斜位を考慮に入れて、使用目的や違和感の事も考えて、基本度数から弱めるのか、強めるのかを決めていきます。

調製度数は、装用テストで「見え方」、「違和感」などを確認していただいて、お客様と当方のお話合いで決めることになります。

ここからが度数選びの重要なポイントです。

ポイント1
車の運転に使用するかたは、必ず遠方(無限遠)の見え方をチェックしてください。

室内の視力表(基本は5m)での基本度数と、遠方がより見やすい度数は違ってくる場合がほとんどです。このときは、漠然と景色だけを見るのではなく、遠方の看板の文字などで見え方を確認してください。

 

近視について 13

40代からは調節力の衰えにより、老眼世代に入ってきます。

そうなると、単焦点レンズでは不便な点がでてきます。

「遠方を見やすいメガネで作ると近方が見えづらい、かといって近方が楽に見えるメガネで作ると遠方はぼやける」

という感じに。

その場合、近視度数をどうするか・・・・。

単焦点レンズで「遠くも近くもそこそこの見え方のメガネを作る」方法もありますが、視力的、視機能的にはイマイチのメガネになりかねません。

それで、

お客様との共同作業で用途に合わせてメガネタイプ、メガネ度数を調製していくことになります。

  • 遠方専用メガネ(遠近両用レンズではない単焦点レンズ)
  • 近方専用メガネ(遠近両用レンズではない単焦点レンズ)
  • 遠近両用メガネ(遠近両用累進レンズと、二重焦点レンズ)
  • 中近両用メガネ(中近両用累進レンズと、二重焦点レンズ)
  • 近々両用メガネ(近近両用累進レンズと、二重焦点レンズ)
  • 近見サポートレンズ(調節筋肉の働きをサポートするレンズ) と、メガネにはタイプがありまして、それぞれに一長一短があります。

つまり、「どこかが良ければ、どこかで妥協せざるを得ない点が出てくる」ということです。

40代からはそういう自覚もより必要だということですね。

近視について 12

近視ではないのに近視と間違えやすい学童期の疾患に、

「心因性視力障害」があります。

これは器質的疾患がないにも関わらず視力が弱くなるものです。

「見ようとするものが見えない」感じです。

この疾患の原因とすれば学校環境や家庭による「ストレス」があります。

心因性視力障害が疑われる場合は、眼科を受診していただくことをおすすめしています。

その結果、度なしのメガネを掛けることで、症状が消失することもあります。

しかし原因が主にストレスですから、時間をかけて心(脳)を鍛えることも必要でしょう。

 

近視について 11

先日、某テレビ番組の冒頭で女性アシスタントのかたが目の手術について話していました。

その話しぶりは嬉しそうに「視力は2.0出ます」と言っていました。

(おそらくその手術は「フェイキックIOL(ICL)」です)

しかしこの手術、レーシッよりは角膜へのダメージは少ないでしょうが、角膜に傷をつけることは間違いありません。

将来的な安全が保証されている訳ではありません。

「挿入したレンズの除去が比較的容易である」といっても、除去することのリスクもあります。

 

健康な目に傷をつけていいものかどうか・・・・・。

できれば体内に異物を入れないほうがいいと思いますが・・・・。

ま、レーシックよりはマシか・・・・。

いずれにしろ、リスクのある手術を受けることは日本の医療費を高める結果になります。

 

 

 

 

近視について 10

コンタクトレンズとメガネ

メガネはコンタクトレンズと比較して見え方に不自然さを感じやすいです。
これは、コンタクトレンズは眼の中に入れ、メガネは眼の前に掛けるという、レンズと眼の距離の違いによるものです。
その点ではコンタクレンズのほうが有利なのですが、コンタクトレンズの最大のデメリットは、やはり眼にとっては異物になり角膜を傷める危険性があるということです。
長期間使用しているかたは角膜内皮細胞が減少することがあります。角膜外皮表面のキズは再生できますが、内皮細胞は再生できません。
内皮細胞の減少は視力が弱くなったり、白内障の手術のときなどに影響がある場合があります。

20代から近視用コンタクトレンズを使用していて、40代になって角膜のトラブル等でコンタクトレンズからメガネに変えるかたも少なくありません。
そんな場合、近視度数が強いかたなどはメガネに慣れづらいこともあります。
適応能力も弱くなっているからです。
違和感は度数を弱めて調製する方法で対処することもできますが、それでは車の運転などに支障をきたす場合もあります。

メガネに慣れづらい場合の調製方法としては、
①慣れやすい弱めの度数から徐々に強めていく
②コンタクトレンズとメガネを併用して、徐々にメガネの時間を長くする
③車の運転用メガネと、日常生活用のメガネを使い分ける
などがあります。

眼の健康のためには、コンタクトレンズはしないほうがいいのですが、「近視度数が強いから」とコンタクトレンズにしているかた。ご相談ください。
当店は、強度近視のかたのレンズが薄く軽くなる「ウスカルフレーム」を300本以上在庫しています。

当店は、眼位を考慮に入れて中高年期のかたの近視度数をアドバイスいたします。
中高年の近視のかたが使いやすいメガネをご提案していきます。

近視について 9

近視について(中高年期の近視)

40歳を過ぎたあたりから老眼世代に入ってきます。
「えー、近視は老眼にならないのでは」と言われるかたもいますが、それは俗説です。
調節機能は年齢とともに誰でも衰えてきます。近視のかたでも遠視のかたでも等しく老眼になります。

でも、ま、近視は裸眼で近くが見やすい目(近視度数にもよります)ですから、老眼鏡がいらない場合もあります。
老眼を「老眼鏡を掛けること」と定義すれば「近視は老眼にはならない」は、あながち間違いとは言い切れません。

中高年期のかたの近視メガネを調製する場合

通常、40歳前後から遠方用度数に調製した近視メガネでは、近方視に不自由を感じてきます。
若いときのように、「一つのメガネ(単焦点レンズ)で遠方も近方も不自由なく見える」ことはできません。。

近視度数を中間距離度数にして調製すれば、そこそこ遠方も近方も見えるのですが、そこそこ度数は車の運転には危険な場合もあります。この調製は、長時間の近見作業で疲れる場合もあります。

そんな場合の方法として
①遠方用メガネと近方用メガネを使い分ける
②跳ね上げメガネを使用する
③遠近累進両用メガネを使用する
などの方法があります。

①番は、光学的には一番有利です。単焦点レンズは遠近累進レンズに比較してユレは少ないし、視野も広くなります。
きまった距離のモノを見るのであれば、その距離に合わせたメガネが快適にご使用できます。
しかし、年齢とともに調節力が弱くなり、明視域も狭くなると、単焦点レンズでは不便を感じることがあります。

②番は、裸眼で近見視が不自由なく見える近視度数のかたや、遠近両用レンズに抵抗があるかたなどにおすすめです。
遠近両用に抵抗がなくても、跳ね上げメガネで調製する使い方もあります。
普段は、遠近両用レンズを使用して、細かい作業をするときは跳ね上げて裸眼で見ます。
「遠距離、中間距離、近距離、超接近距離」という感じです。
しかし、跳ね上げメガネはデザインなどが限定されます。

③番は、遠近累進レンズは境目がないレンズです。遠、中、近距離がメガネを外すことなく明視できます。
「老眼」ということが、まわりのかたに気付かれることはありません。
遠近累進レンズには、たくさんのタイプがあります。
・遠方の視野を広くとった、遠方重視タイプ
・近方に視線が入り易い、近方重視タイプ
・累進帯長を長くした、遠方~中間距離重視タイプ
しかし、遠近累進両用メガネは、単焦点レンズに比較して近用部の視野が狭くなるなどの欠点があり、万能ではありません。




①番にするか、②番にするか、③番にするか。迷います。
40歳以降の近視のかたは、選択肢が増えてきます。お時間に余裕を持ってご来店ください。

50歳以降のかたは、用途により遠近両用、中近両用、近近両用、と使い分けたほうがいいです。

60代で近視で不同視もちろん老眼の浜田 清と、近視で老眼の浜田 久美が丁寧にレンズの説明をしていきます

 

近視について 8

近視手術について

何度も言います。

レーシック手術を受けようと思っているかた。レーシックは、リスクもありますから慎重に、ご検討ください。

安易に、「近視が治るとからいいや」と思わないでください。
手術で、疲れ目やドライアイになったり、ハロー、グレア現象と呼ばれる光の輪のようなものが視界に見える現象が起きるケースもあります。
10年、20年後のことも考えてください。
手術を受けた角膜が将来どうなるか。健康な角膜に少なからずダメージを与える手術
手術は、後戻りができません。
コンタクトレンズのように装用をやめればいい。というわけにはいきません。

なお、情報によりますと、レーシック手術を受けている方が将来白内障になった場合、眼内レンズの度数決定の際に影響がでてくるようです。
これは、眼内レンズの度数を決める際に、眼軸長や角膜のカーブ、前房深度など様々なデータを必要としますが、レーシック眼ですと角膜のカーブが自然でないため、通常使用する眼内レンズの度数決定のための計算式が使えなくなるためです。

最近では、レーシック術後の方向けの眼内レンズ度数を求める計算式というのが考案されて、かなり誤差は少なくなってきたようですが、眼科医の先生によっては慎重な考えをされる方もおられるようです。

近視について 7

近視矯正にしろ他の矯正でも、難しい点は「違和感」の問題です。

メガネを掛けると空間視の違和感がおきます。
それは、ひとつには眼とレンズの距離があるためです。
つまり裸眼で見える物体が自然だとすると、レンズを通して見た物体は少し形や大ききなどが異なって見え、不自然だということです。

その不自然な感じは、近視、遠視、乱視によって、それぞれの特徴があり、また乱視軸方向により、特徴があります。
斜位を矯正するプリズム処方にも違和感はおきます。

 

度数を1段階変えただけでも「とても掛けられない!」と訴えられることもあります。

適応能力には個人差も大きいのですが、基本的には「メガネはお客様との共同作業で作るものです」

理想の矯正と違和感のどこかで妥協点を見出していくしかないのですが、それも拒否されることもあります。

そうなると「失敗」の結果になります。

ま、失敗は成功の仮定や、成功に繋がこともありますから、悪いことばかりではありませんが・・・・・。

近視度数をどうするか・・・・・心理的にも視機能的にも脳が関係してくるので、奥が深いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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