« 近視手術 | トップページ | 黒ビール »

光学中心は正確に

メガネはレンズとフレームの組み合わせになります。
単焦点レンズ(遠近両用ではないレンズ)で遠用メガネの場合、通常PD(瞳孔距離)に合わせてレンズの光学中心を設定します。

もし、PDと光学中心が一致していなければ、眼の筋肉に負担がかかることになります。
(プリズム作用といいます)
プリズム作用は度数が強ければ強いほど、その影響は大きくなります。
でも、完全ドンピシャにPDと光学中心を一致させることは、難しいです。
そこまで厳密に作るのは加工機などの性能上、不可能に近いからです。
もし、0.1mmでも違っていたらダメだということになれば、事実上メガネは作れません。

では、どれぐらいの誤差だったら許容できるの?ということになりますが、
当然、度数が強いほどプリズム作用の影響は大きいわけですから、許容誤差は少なくなります。
たとえば、S-5.00Dの度数でPDと光学中心が2mmずれると1△(プリズム)が負荷されます。
1△の負荷はずれる方向によっては、大きな苦痛になる場合があります。

それは眼の筋肉は外方向(耳側)に寄せるのは苦手なので、もし内方向(鼻側)に1△プリズムが負荷がされて、外方向に眼を向ける筋肉を強いられるようになると、苦痛が大になりやすいということです。

それと、光学中心が上下方向に適切に入らなかった場合の影響は、水平方向よりもさらに大きくなります。

だ か らメガネは通販で購入するものではありません。
通販では正確な光学中心の設定はできません。
通販でなくても不正確なメガネを作るメガネ店もあるのですが・・・・。

« 近視手術 | トップページ | 黒ビール »

メガネレンズの話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 近視手術 | トップページ | 黒ビール »

最近のトラックバック