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プリズムレンズ

単焦点レンズ(遠近両用でないレンズ)でメガネを作る場合、当店では近視のかたが常用のマイナスレンズ(凹レンズ)で作ることが一番多いです。
そのマイナスレンズについて「心取り」といいまして、メガネ調製にはかかすことのできない作業があります。


レンズには光心(光学中心)があります。普通、光心をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせて調製します。この作業を「心取り」と呼びます。

もし、光心とPDが合っていないとどうなるか・・・・。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないとプリズム作用が生じることになります。

Puri4451 プリズムを通過する光線は、基底の方(レンズの厚い方)に進行方向が曲げられます。
これをプリズム作用といいます。

プリズム作用が生じると、眼の筋肉がレンズの基底の方向に引っ張られることになります。
すると、眼は両眼の視線を注視点に合わせるために、引っ張られることに逆らうような眼球運動をすることになります。

・プリズム作用により眼の筋肉が外方向(耳側)に引っ張られた場合は、内方向(鼻側)に寄せる筋肉(輻湊力)を働かせます。
・プリズム作用により眼の筋肉が内方向に引っ張られた場合は、外方向に寄せる筋肉(開散力)を働かせます。


この眼球運動は眼の疲れを引き起こす恐れがあります。
また、プリズム作用は空間視の違和感を引き起こすこともあります。

つまり眼の筋肉がプリズム作用と闘い、プリズム作用と綱引きをするようなことになります。

詳しくは『近視のかたの心取り』にどうぞ。

こういう実用的な光学知識に疎い眼科医は少なくありません。

光学的知識を必要とするメガネ調製に関しては、メガネ屋に委ねたらいい部分も多いのに、ななかなかそうはしない・・・・。

権威の弊害・・・・。

ま、光学的知識が皆無と言っていいメガネ屋も存在するので、「そんな店にメガネ調製をまかしてはおられない・・・」という事情もあるでしょうが、そんなことはまったくおかまいなしに商売優先で、無料保障をしているメガネ屋を奨励してる現実がある。

これも権威の弊害。

結局、損をするのはユーザーです。

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