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安心なメガネ調製

遠近累進レンズ(さかい目のない遠近両用レンズ)は、累進帯長(遠用部分から近用部分までの長さ)が10mm~24mmぐらいまであり、また設計の違いにより、さまざまな種類の遠近両用レンズがあります。

遠近両用メガネは、遠近のタイプ、設計、累進帯長を考慮に入れて、メガネユーザーの用途、用法に応じて、度数を調製していかなければいけません。

つまり、「遠近両用レンズの商品知識がないと、快適なメガネにはなり辛い」ということです。

眼科では、遠近両用レンズの商品知識に疎いところが少なくありません。

これは、構造的に仕方ないことです。眼科は光学の専門ではないし、多数ある遠近両用レンズの知識を得ることは困難です。

でも、遠近両用レンズの眼鏡処方箋は発行します。

これって、家の構造を知らないものが、家の設計図を書くようなものです・・・。

ユーザーのニーズに応じて発行する面もあると思いますが、この設計書(処方箋)通りに眼鏡調製することは、とっても怖いことです。

また、フレームの天地幅に応じて、累進帯長を選ばないといけない場合も多いのに、先に度数が決まっているのは、不都合です。

ですから、「眼鏡処方箋は、無料で交換しますから安心」ということはありません。

安心なのは、遠近両用レンズの知識が豊富で、実際に遠近両用レンズを掛けている眼鏡士に調製してもらうことです。

その結果責任は、ユーザーと眼鏡士が取ればいいのです。

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