眼鏡調製連絡書
眼科さんから患者さんを紹介していただきました。
もちろん、当店に紹介してただいた患者さんの目的は「眼鏡調製」です。
当店が病気を治せるものではありません。(病に関するアドバイスはしますが・・・)
患者さんは「眼鏡調整連絡書」という書類を携えていました。
これです↓
眼科では「完全矯正値」だけ記載して、「眼鏡調製に関してはメガネ屋に委ねる」という書類です。
これって、真面目に仕事をしているメガネ屋(眼鏡技術者)にとっては、もの凄く仕事がやり易いのです。
ということは、その逆は「眼科発行の眼鏡処方箋ではメガネは作りづらい面がある。仕事はやり辛い点がある」ということです。
だって、処方度数通りに作らないといけないとなると、ユーザーの用途用法を考慮に入れて度数調製をすることができませんし、遠近両用メガネなどは、レンズのタイプによっても度数を調整しなければいけないのに、それをすることもできません。
そもそも、たいていの眼科は病気を治すことが本職でメガネ調製のための処方は苦手です。
だから処方度数はイマイチ・・・
そのイマイチの処方度数に眼科より弱い立場のメガネは振り回されていた訳です。
もし、メガネ屋が「この処方度数では、メガネユーザーにご満足ただけないですよ・・・」などと眼科に言おうものなら「なんて横着なメガネ屋だ!ワシの処方にケチをつけるきか」と言われ、患者さんにも「あのメガネ屋に行くな!」と言われ兼ねません。
だ か ら、 患者さんの不利益になる(可能性がある)とわかっていても商売のためには、イマイチの度数通りに調製せざるを得ないのです。
そんなことではいい訳がないので、眼科さんに「大人の普通の処方は当店に委ねてくださいませんか・・・」とお願いしていたのです。
それが漸く実って、今回の眼鏡調整連絡書(本当は、調整ではなくて調製ですが・・・)になりました。
これは、眼科さんもちょっと勇気がいるのかも知れませんが、これこそが「ユーザー本位の処置」だと思います。
全国の眼科がユーザー本位の処置をすることにより、ユーザー、眼科、メガネ屋の良き関係を築くことができます。
土佐市にもユーザー本位に考えて下さっている眼科さんがあります。
でも、まだまだ「無料補償の店を強くすすめる眼科」もあります。
イマイチ処方箋の尻拭いをメガネ屋に押しつけるためにも・・・・
こんな姑息なことをしなくても「眼鏡調製のことはメガネ屋に相談してください」ってアドバイスしてくれればいいんですけどね・・・。
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