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度数変換

眼科発行の眼鏡処方箋です。

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近用 右 球面+4.75D 円柱ー0.75D 軸90°

    左 球面+5.00D 円柱+1.0D 軸180°

と記載されています。

球面は老視度数、円柱は乱視度数、軸は乱視の方向です。

この処方、一見すると「左右で乱視の方向が90°違うのだ・・・・」と思いそうです。

でも、実は乱視の軸方向は左右で同じなんです。

「え、だって90°と180°では、まったく違うでしょう?」と言いたくなりますよね。

よーく、見てください。

乱視(円柱)の表記がー(マイナス)と+(プラス)になっています。

からくりはここにあります!(って、そんなに気張ることではないのですが・・・)

乱視をマイナス表記でするのと、プラス表記でするのとは、軸が90°違ってくるのです。

上記の処方度数の円柱度数をマイナス表記ですると

近用 右 球面+4.75D 円柱ー0.75D 軸90°

    左 球面+6.00D 円柱ー1.0D 軸90°

になります。

つまり

左 球面+5.00D 円柱+1.0D 軸180° と、

左 球面+6.00D 円柱ー1.0D 軸90° は、

まったく同じ度数だということです。

(円柱の符号を変えることを度数変換と呼んでいます)

ならば、円柱度数の符号は左右で揃えたほうがいいのです。

揃えて記入するのは眼鏡調製をしている眼鏡技術者の常識です。

揃えていないと加工やレンズ注文でミスを犯しやすい面もあるからです。

また、左右眼での度数の違いなども分かりやすいです。

眼科さんは、なぜわざわざ左右で符号を変えるのでしょうね???

テストレンズで、たまたまプラスの乱視を使い、そのまま記入したとか・・・?

ま さ か、度数変換を知らないとか

あ、意図的に符号を変えて、「左右眼での度数差が少なく見えるようなテクニック」かも知れません・・・。

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