遠近両用レンズの処方
眼科処方箋をご持参のお客様。
遠近両用レンズがご希望です。
処方箋度数をテスト枠にセットして、見え方の確認をしていただくと「見えづらいです・・・」とおっしゃいました。
「それでは、当店で確認をしてみましょう」ということで、当方で屈折検査、眼位検査をしてみました。
検査は「両眼開放屈折検査」で行っています。
結果、当方で検査したほうの度数が見やすいし、違和感も少ないので当方処方度数で調製することになりました。
当店では、こういう事例 は少なくありません。
眼科さんは病気を治すことが専門で、快適なメガネ作りのための屈折検査は苦手・・・という面があるからですね。
単純に遠用度数と近用度数を測定して、その度数で遠近両用レンズを作るのはリスクが高くなります。
遠近両用レンズは種類も多いし、タイプによって度数を調整したりしないといけません。
そんな手間暇のかかることを眼科でやることは困難でしょうし、遠近両用メガネの特性や、光学的な細かい知識まで眼科に要求するのは無理です。
だ か ら、遠近両用レンズの処方などは眼鏡士に委ねていただきたいのですが・・・・。
今日もどこかで「眼科処方で作った遠近両用レンズの具合が悪い!」と訴えているかたがいるかも知れません。
メガネ屋はそういうことを訴えられても「眼科処方箋通りに作っています・・・」と言う。
眼科に訴えると「それでは、再処方します。どこのメガネ店でも無料で交換 してくれます」と言う。
ウーン、それは事実ではありません。
それに、再処方したとしてもその度数が適切かどうか・・・何度やってもダメなものはダメ。ということもあります。
結果、困るのはユーザーです。
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