眼科処方箋度数の具合が悪い
眼科発行の眼鏡処方箋でメガネを調製したA様。
「具合が悪いです」とご来店されました。
処方度数は
遠用
R(右) S+3.00D C-1.50D Ax90
L(左) S+2.00D C-1.00D Ax90
でした。(Sは遠視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸)
遠近感が悪くて掛けられない。病院では良く見えると思ったのだが・・・」とおっしゃいました。
それで、当店で検査することになりました。
5mでの両眼開放屈折検査の基本度数は、
R(右) S+1.75D C-1.25D Ax72
L(左) S+1.00D C-1.00D Ax100
でした。
眼位は左眼上斜位 R 0.75△ B.U. (△はプリズム度数、BUはプリズムの方向)
当店検査度数のほうがはるかに遠方が見やすくて、遠近感も問題ないので、当店処方度数で再調製することになりました。
調製度数は
R(右) S+1.75D C-1.00D Ax72 0.50△B.U.
L(左) S+1.00D C-1.00D Ax100
眼鏡処方箋度数の具合が悪い主な原因は、
①遠視、乱視が強すぎる
②乱視軸がアバウトすぎる
③上下斜位が矯正されていない
だったようです。
A様は当店にご来店される前に、眼科に具合の悪さを訴えたそうです。
しかし、眼科はとりあってくれなかった。再処方もしてくれなかった・・・とのことです。
「慣れるしかないでしょうね」と、言われたそうです。
ウーン、慣れの問題ではないのですけどね。なんとも無責任・・・・。
まぁ、病院は病気を治すことが本職ですから、眼鏡調製のための屈折検査が苦手なのは仕方ありません。
それならそれで眼鏡調製が目的(成人のメガネ)の眼鏡処方はメガネ店に委ねてくださいよ!
具合の悪い眼鏡処方箋を発行した眼科は、以前には「無料補償をしていないメガネ屋にはいくな!」と言っていました。
それが、最近はそういうことを患者さんには言っていないようです。
尻拭いをするメガネ屋も少なくなってきた・・・ということでしょうか?
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