ある眼科医からのクレーム
眼鏡新聞によりますと、
日本眼鏡販売連合会によせられたクレームで、眼科医からのものがありました。
患者にメガネの処方をし、メガネ店でメガネを調製したところ、具合が悪い。
メガネ屋では「処方どおりに調製したメガネの具合が悪い場合は、眼科医にご相談ください」とのことでした。
それで、再処方したがメガネ屋から「レンズ代を負担してくれ」と言われた。
仕方なく支払ったが、こんなことがあるのか?
と、いうものです。
まず、「この処方責任は誰にあるのか」ということですが、処方箋を発行した眼科に処方責任があることは間違いありません。
メガネ屋もそう思ったから、眼科医に交換するレンズ代を要求したのでしょう。
それは、そうです。処方責任はメガネ屋にはありませんから、再処方のレンズ代金をメガネ屋が負担することはオカシイことです。
しかし、通常、医療機関は結果責任を問われません。
だとすれば、眼科がレンズ代金を払う必要はない。
なのに、眼科はレンズ代金を支払った・・・・。
結果責任は問われないけど、道義的責任を感じたから支払ったのだろうか?
「仕方なく支払った」と言うぐらいだから、それはないかもね・・・・。
おそらく、この眼科医は「再処方のメガネ代金は、メガネ屋が負担することは当たり前」という感覚なのでしょう。
そうだから、日本眼鏡販売連合会にクレームをいれた・・・。
これは、そういう感覚にしてしまったメガネ屋にも罪があると思います。
まぁ、だけどレンズ代金を請求したメガネ屋さんも度胸があるというかなんというか。
その眼科医の処方にはいつも泣かされていたのだろうか・・・。
いつもの結論ですが、
こういうトラブルがおきないように、
「大人のメガネで、病気の治療を目的とするものではなく、普通にメガネ店でできる調製はメガネ店に処方を委ねていただきたい」ということですね。
そうすれば責任の所在もハッキリします。
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