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斜位で、目が寄っていく・・・

「最近、この子の目が外側に寄っているみたいです・・・」と10代のお子様の親御様がおっしゃいます。

お子様は、幼児のときに斜視の手術をされています。

でも、斜位が強くて時々抑制 (間歇性抑制)もしています。

それで、当店でプリズム矯正をしたのですが、このかたの場合、プリズム矯正をしても直ぐに抑制傾向が良くなる訳ではありません。

抑制をしている期間が長ければ長いほど、その抑制を取り除くのは困難になるからですね。

そもそも、抑制は複視 の混乱を避けるための、脳の防衛反応とも言えるものですから、脳にとっては完全抑制をしたほうが両眼視するこによる疲労はなくなります。

でも、片眼が完全抑制になると、その目は高い確率で弱視になります。

弱視になると、職業の選択肢が少なくなるなどのデメリットが生じることになります。

では、どうするか!

やはり、脳を鍛えることが一番でしょう。

幸い、このかたの場合、鍛えると効果が期待できる方向の斜位なので、「とにかく視機能トレーニグをやってください」とアドバイスをしました。

お子様に合ったトレーニング方法 も全部説明しています。

でも、トレーニングは面倒なので中々やってくれない・・・・。

親御様は「病院へ行ったほうがいいでしょうか・・・」とおっしゃるので、

「病院では手術をすすめられると思いますが、手術のリスクもあります。それに1回手術もされています。次の手術も上手くいくかどうかわかりません。それよりもトレーニングです!」

病院はすべてのことができる訳ではないんですよね。

トレーニングをして、それでダメだめだったら、プリズム矯正量を増やす。

それでもダメだったら、手術を検討する。

が、私はベターだと思います。

「病院は危険なところでもある」ということを認識しておいてください。

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