眼科処方のメガネが見えづらい 2
眼鏡新聞の「メガネ相談」コーナーでは、もう一つ眼科がらみの相談が載っていました。
これも「眼科の処方箋が作ったが見えづらい・・・。どこに相談したらいいの」とのことです。
で、やはり回答はいつものように「眼科に相談してください・・・・」
でした。
では、なぜ見えづらい処方だったのかを考えてみましょう。
いろいろなパターンが考えられますが、
一つ、「遠近累進メガネの処方だった」ということがあります。
眼科では遠近累進のテストレンズを置いているところは少なくて、遠用度数と近用度数を別々に測定し、その結果でもって処方しています。
遠用度数と近用度数の単焦点レンズでは良く見えたけど、この度数で遠近累進メガネを調製すると見えづらい・・・というものです。
これは、単焦点レンズと遠近累進レンズの構造上の問題で、通常、ある一定の距離は単焦点レンズの見やすくてあたり前なのです。
しかし、そういうことを知らない眼科も少なくありません。
だから、眼科処方度数で調製する遠近累進メガネは、さまざまなトラブルが起きやすくなります。
これがメガネ店で遠近累進の処方をする場合は、遠近累進のタイプによって度数を決めることができます。
遠近累進のタイプとは累進帯長(遠用部から近用部の長さ)の違いなどです。
たとえば11mmタイプを選択した場合近用度数(加入度数)をやや弱く、
14mmタイプを選んだ場合はやや強く、
などの調整ができます。
つまり「快適な遠近累進メガネを作る目的であれば、その処方(検査)はメガネ屋に委ねたほうがいい」です。
もちろん、単焦点レンズのみで測定した眼科処方でも問題のないときもあります。
ですので、遠近累進メガネを調製する目的で眼科処方箋を発行してもらった場合、必ず遠近累進のテストレンズで見え方のチェックをしてください。
そして、疑問点があればメガネ屋に相談してください。
もし、「当店は眼科処方通りにしか作りません・・・・」と言われたら、回れ右もご検討ください。
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