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眼科処方のメガネが見えづらい 5

「眼鏡処方箋でメガネを作ったが見えづらい」

単焦点レンズの処方だった場合を考えてみましょう。

考えられる原因は、

① 眼鏡処方箋への記入ミスなど

② 説明不足

③ 頂間距離の問題

④ メガネ屋の加工の問題

などがあります。

③頂間距離の問題とは、

頂間距離とはレンズ後面と角膜の距離のことをいいます。

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この頂間距離によって、度数が変化します・・・・いえ、正しくは矯正効果が変化します。

たとえば、

近視度数で

S-7.00Dの度数で頂間距離に5mmの差があると、約0.25Dの変化があります。

近視のかたは頂間距離が短いほうが矯正効果が増すことになります。

屈折度数の検査や装用テストにはテストフレームを使用します。

Pd51

テストフレームには検眼レンズを入れる箇所(ポケット)が3~4箇所あります。

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当然、いれる箇所によって矯正効果は変わります。

眼科では近視レンズを一番奥のポケットに入れて測定し、処方度数を確定した。

しかし、その度数で調製したメガネでは遠方が見えづらい・・・・。

なぜか・・・・そう実際に調製したメガネとテストフレームでの頂間距離が違っていたからです。

度数が弱ければ多少頂間距離が違っていても大きな問題はありませんが、S-5.00Dを越えるあたりから影響が大きくなってきます。

メガネ店では頂間距離も考慮に入れて度数調製ができるので、その点でも大人のメガネは屈折検査も含めてメガネ店に委ねたほうがメリットがあります。(治療を目的としない普通のメガネ調製)

ただし、そういう光学的なことは、まったく考慮に入れない、入れることすら知らないメガネ店も少なくないです。

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