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眼科処方のメガネが見えづらい 3

「眼鏡処方箋でメガネを作ったが見えづらい」

単焦点レンズの処方だった場合を考えてみましょう。

単焦点レンズは遠近累進レンズと違って、眼科でも実際に見え方のチェックができます。

相談者のかたも、その度数で見え方がOKだったから、処方箋を発行してもらったはずです。

でも、眼科処方箋通りに調製したメガネでは見えづらい・・・。

考えられる原因は、

① 眼鏡処方箋への記入ミスなど

② 説明不足

③ 頂間距離の問題

④ メガネ屋の加工の問題

などがあります。

①は単純なミスですね。

たとえば、

S-1.00D C-1.25D Ax180

(S-は近視度数、Cは乱視度数、Dは度数の単位、Axは乱視軸)

で処方するべきところを

S-1.00D C-1.25D Ax80

で記入してしまった・・・とかです。

本当の乱視軸は180度なのに、80度で調製したら、これはまったく違う方向の矯正になり、見えづらくなります。

この場合、メガネ店で処方度数での見え方チェックをすれば、記入ミスを発見できることもあります。

が、片眼のみのミスであれば、見逃がす可能性もあります。

確実なのは、両眼開放ができる視力表で左右眼の矯正視力をチェックすることです。

しかし、そこまでチェックするメガネ屋は少ないでしょうね・・・。

また、成人のメガネでも「必ず処方箋通りに作る」方針の店であれば、視力をチェックする必要はないですね。

チェックして「見え方がおかしい・・・」なんて訴えられても、ややこしいことになるだけですから。

乱視軸に関しては、

本当の乱視軸は80度なのに、90度で処方すると、乱視度数によってはけっこう見えづらくなります。

この場合、眼科でテストレンズで見え方のチェックをするときは、たまたま正確に乱視軸がセットされていたのかも知れません。

因みに、

眼科処方の乱視軸は90度とか180度の処方が多いのですが、人間の眼の乱視軸は案外まっすぐに縦横よりも、やや斜めの85度とか175度とかも少なくありません。

当店では乱視度数も両眼開放屈折検査 でクロスシリンダーを使用して、細かく測定していきます。

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