眼科処方のメガネが見えづらい 7
「眼科の処方箋が作ったが見えづらい・・・。どこに相談したらいいの」
回答はいつものように「眼科に相談してください・・・・」
眼科に相談しても、再検査もしないで「この度数で合っています!」と言うこともあります。
「この度数で合っています」・・・・何を基準にそう言っているのだろう。
これが不思議です。だって調製度数に唯一絶対に正しい度数なんて存在しないのですから。
いくら細かく丁寧に測定し、いろんことを考慮に入れて処方しても、患者さんがダメと言えば、それはペケのメガネになるのですから。
それだけ、個人個人に合わせて適切にメガネを調製することは難儀なことでもあるんですよね。
そもそも、眼科とメガネ屋では屈折検査をする目的が違います。
眼科はどれぐらい視力が出るのかの検査が主で、メガネ屋ではメガネ調製のための検査をしていきます。
完全矯正度数でOKの人もいれば、乱視を弱めたことで、「具合が悪い」とおっしゃるかたもいます。
本当の乱視軸は80度なのに90度で処方したメガネは間違っているのか。
間違いとはいえないでしょう。違和感を少なくする目的で90度で処方することもありますから。
その時の環境や精神的なことで、メガネの成否が左右されることもあります。
私はメガネ業界での経験が40年以上になりましたが、未だに試行錯誤しています。
まぁ、それが当たり前なんですよね。すべて完璧なんてありえないですから。
それなのに、眼科の「合っています。問題ない」の一言、これはやや傲慢・・・・。
いや、傲慢は言い過ぎか・・・病院の性質上おかしいと感じても「正しい、合っている・・・」といわざるを得ない面もあるかも知れません。
でも、ちょっと配慮に欠けているのではないでしょうか。
適切な度数と思って処方したとしても、患者さんが具合が悪いと訴えているのですから、素直に耳を傾けて対策を考えるべきではないでしょうか。
でも、その対策として、再処方をし、「この処方でメガネ屋でレンズを交換してください、どこのメガネ屋でも無料で交換してくれます」と言う眼科。
これって、なんだかおかしいです。
無料でするもしないも商売上の方針ですから、店によって方針は異なります。
無料補償をしている店は、無料補償という呼び水で、商売優先にメガネを販売したい店がそうしているだけのことです。
なんでもかんでも無料補償することは、秩序が乱れ、安易に無料補償をすることによる弊害もどこかで生じて、倫理的にもお客様のためにもよくないと考える店はやらないでしょう。
それなのに、眼科の都合で無料で交換しないメガネ屋を非難する。
無料で交換しないメガネ屋を選んだあなたが悪いと患者さんを非難する。
これはどう考えても傲慢だ!
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