眼科処方のメガネが見えづらい 12
今週号の眼鏡新聞にも眼科処方に関する相談が載っていました。
眼科の処方箋を持って眼鏡店で発注した。作られたメガネが遠近両用かと思ったが中間が見えづらい。
このメガネが遠近累進メガネだとしたら、
中間が見えづらい・・・ということの原因の一つに「加入度数のあたえすぎ 」ということが考えられます。
遠近累進レンズの欠点として、加入度数が強くなればなるほど累進帯長(遠用部から近用部までの間)や近用部付近の視野が狭くなります。
加入度数1.00Dと3.00Dの写真です。
実際の見え方ではないのですが、1.00Dと3.00Dの違いがわかると思います。
1.00D↑ 3.00D↑
1.00Dよりも3.00Dのほうが像のユレ歪みが大きくなります。
では、3.00D加入度の累進レンズはとても掛けづらいかといいますと、そうでもないのです。
像の歪みなどは、ベースの度数によっても違ってきます。近視のかたと遠視のかたでは、視野の広さも違ってきます。
像の歪みが少なくなるようなベースの度数であれば、多少加入度数が強くても問題ないときもあります。
要するに、、あたり前ですがメリット>デメリットです・・・・。
ユレ感のや累進帯の視野の点では、加入度数は弱めた方がいのですが、弱めると近用部での見え方が落ちるデメリットもでてきます。
メガネはやはり見るための道具ですから、見え方の悪いメガネもいけない訳です。
たとえば、遠近累進レンズが初めてで、加入度数が3.00Dなんて処方は、メリット<デメリットでクレームになる確率がグゥーーーと高くなります。
でも、こういうことを知らない眼科は平気でこういう処方をするんですね・・・
これが、前眼鏡加入度数が2.50Dだとしたら、加入度数を3.00Dにしても、大丈夫な確率が高いです。
まぁ、眼科はどんな処方をしたとしても尻拭いをしてくれるメガネ屋がいる限り、気楽なもんかも知れませんが・・・・。
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