眼科処方のメガネが見えづらい 24
回答者のかたは、
眼鏡処方箋の指示通り眼鏡を作るという慣行が眼科医と眼鏡店の間で成立しています。
とも書かれています。
「成立しています」と断定されています。
しかし、それは正確な表現ではありません。
基本的にはそれでいいかも知れませんが、ケースバイケースで対応しているメガネ店も少なくないので、「基本的には眼鏡処方箋の指示通り眼鏡を作るという慣行になっています」のほうがいいのではないでしょうか。
原則と鉄則は違いますからね。
眼鏡処方箋通りにメガネを調製すると、遠近累進メガネなどどうなるかを一番わかっているのはメガネ屋でしょう。
http://www.meganehamaya.biz/gankyou-shohou.html
PD(瞳孔間距離)などは、メガネ屋で測定し、フレームに合わせてアイポイントを設定することは普通にやっていることです。(ただし、通販のメガネ屋はそいうことはできません)
いや、これも断定はできません・・・・・。少なくとも当店はそうしていますが、メガネ屋も色々です。
https://hamatami.cocolog-nifty.com/diary/2016/10/post-6dfc.html
まぁ、だけど
「薬の処方箋のような明確な法律の条文に基づくものではありませんが、眼科医と眼鏡店との信頼関係に基づく慣行です」
と、回答されていますので、やはり「鉄則ではない・・・」とおっしゃりたいのだと思います。
何か問題があるときは医師の指示を仰ぐことになります。
のくだりには
これはどうかなー・・・
実務的な光学やメガネの商品知識に詳しくない、あまり興味のない医師にメガネの相談してもねー、ややこしいことになるだけでしょう・・・。
屈折検査を専門とするメガネ屋がメガネ調製のための屈折検査を苦手とする医師の指示を仰いだらどうなるか・・・・、一番わかっているのはベテランの眼鏡士の回答者のかたでしょう。
これも「仰ぐことになります」ではなく、「仰いだほうがいい場合もあります」のほうがいいと思います。
(「いいです」と「いいと思います」では随分意味合いも違ってくるでしょう・・・・)
まぁ、たてまえの回答はこれでいいとしても、技術者協会の会報には本音も載せてほしかったです。
で、認定眼鏡士のみなさんは、倫理綱領沿った行動を心がけてください。
1.認定眼鏡士は、常に生活者の視力の保護を第一義に考えて行動する。
2.認定眼鏡士は、生活者により良いビジョンケアを提供するため、可能な限りの配慮と努力を尽くす。
私の言っていることはわかりますね・・・・・。と。
理想と現実の乖離はどこでもあることか・・・・。
眼科医と眼鏡店の信頼関係について、 つづく
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