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眼科処方のメガネが見えづらい 25

眼科医と眼鏡店の信頼関係に基づく慣行です

本当に眼鏡店と眼科医は信頼関係にあるのだろうか?

これは「眼鏡店は眼科医を信頼し、眼科医は眼鏡店を信頼している」ってことでしょう。(あたり前・・・・)

でも、この言葉キレイすぎやしませんか。

だって、眼鏡のプロではない眼科が遠近両用レンズの処方をすることに「はい、私は絶対に信頼しています」って言えますか?

遠近両用メガネはPDまで含めて処方箋通りにメガネを作ると、クレームになりやすいことに疑う余地はないでしょう。

フレームのサイズに合わせて、遠近累進のタイプを決め、そのタイプに応じた度数調整をし、フレームに合わせてアイポイント(PD)を設定しないと快適に掛けられる確率は低くなるからですね。

処方箋通りに作る→「見えづらい」とクレームになる→「度数のことは眼科に」と言う→眼科では上手に対応できない→メガネ難民になる。

これ「責任回避関係」?

信頼関係を損なわないためには、「眼鏡士の倫理綱領は無視しましょう」ということでもないでしょうに。

ユーザーが満足できなくて、何が信頼関係だ!と私は思います。

眼鏡店と眼科医とで、昔からある関係は利害関係 ですね。

「処方箋を回してくれれば、キックバックを渡します・・・」というものです。

「癒着関係」とも呼んでいます。

利害関係は眼鏡技術者にはふさわしいものではないのですが、眼鏡技術者協会からは「やめましょう」という声は聞こえてきません。

キックバックが形を変えた「眼鏡処方箋無料補償問題」を協会に訴えても 、協会は「個々の商売に関することは・・・」とのお返事。

みんなでやれば怖くないか・・・・ウググググ・・・・・。

まさか、協会は癒着関係を信頼関係と言い換えているのではないでしょうね。

まさか、協会は「不適切な信頼関係を積極的に築きなさい」と言っているわけではないでしょうね。

まさか、協会は癒着関係を構築しないメガネ店が罪悪感を覚えるように仕向けているわけではないでしょうね。

眼科医と眼鏡店が本当に信頼関係を築くには、利害関係をやめて、「メガネのことはメガネ屋に、病気のことは眼科に」ってことになると思います。いつもの結論ですが・・・。

なお、ユーザー本位で、技術の良いメガネ店を紹介する眼科医もいらっしゃいます。

ありがたいです。こういう先生には信頼(安心)して患者さんを紹介できます。

眼科医と眼鏡店が適切な関係になれば、国民の利益になり、不適切な関係は不利益になります。

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