眼科処方のメガネが見えづらい 26
「眼鏡処方箋でメガネを作ったが見えづらい」
回答者のかたは、
「眼科医と眼鏡店で信頼関係が成立している」とおっしゃいます。
でも、「それは正しい表現ではありません」と私は言いました。
信頼関係ということであれば、患者さんと医師との間で信頼関係を築くことは非常に重要な作業でしょう。
信頼関係に基づく治療がされてこそ、病気は治癒するものではないでしょうか。
だから、消費者は医師を信頼し、信頼した医師が発行する眼鏡処方箋を携えてメガネ店に来店されるわけです。(遠視、近視、乱視、老視は病気ではないのですが)
それで「基本的には眼鏡処方箋は尊重する」ということが一般的なメガネ店の姿勢ではないでしょうか。
だけど時々、エラーが発生するので眼鏡処方を信頼していたかたは「信頼関係を裏切られた・・・」と感じて消費者センターなどに訴えるパターンが多いようです。
それはそうです。「医師が発行した眼鏡処方箋だから、快適なメガネになるのは間違いない!」と思われているかたにとっては大ショックでしょう。
かと思えば、眼鏡処方箋にはイマイチ信頼がおけなくて「一応処方箋は持っているけど、こちらでも検査してください」とメガネ店での検査を希望されるかたもいます。
このかたなどは、おそらく医師は病気の専門、メガネ屋はメガネの専門と思っておられるのでしょう。餅は餅屋と・・・・。
そのお考えは、正解だと私は思います・・・。いや、もちろん絶対に正しいというわけではないのですが、物事は柔軟に考えたほうが上手く回るようです。
柔軟な考え方はショックを受けることも少ないし、ダメージも僅少ですみます。
なお、メガネ調製も柔軟な対応が求められます。
つまり「消費者のライフスタイルに合わせて、メガネを調製する」ということです。
実際にメガネを作ることない眼科では、そういう配慮は難しいでしょう・・・・。
そこで、眼鏡士に課せられた使命とは・・・・。
「眼鏡処方箋の至らぬ点をフォローする。そして医師と患者さんが円滑に取り運べるようにする」ことだと思います。
「消費者(患者さん)と眼科医と眼鏡店で信頼関係が成立している」と言えてこそ良いメガネが作れるのではないでしょうか。
眼鏡士はそのために、日ごろからメガネの勉強してます!・・・・。
何回でも言いますが、
眼科が「無料補償のメガネ店へ行くように強くすすめる 」ようでは、一部のメガネ店と密接な関係ができても、真面目なメガネ店とは信頼関係を結ぶことは難しいと思います。
あー、「商売商売」とわりきって、もっと柔軟に考えれば、憂えることも少なくなるのに・・・・。
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