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抑制は立体視が不良になります。

事例 深視力

20代 B様

裸眼視力 右眼 1.5 左眼 1.5

カバーテストでは大きな眼位ズレが見られます。

眼位検査では、やはり上下斜位+内斜位が検出されます。

しかし、自覚的検査での応答がハッキリしません。

眼位も非常に不安定です。

上下斜位の方向はいろんな検査や距離を変えての検査で一致するのですが、水平方向の眼位が定まりません。

外斜位と答えることもあります。

ま、そういうこともあるので、じっくり時間をかけて緊張をとぎほぐしていただけるように配慮しました。

強い緊張は屈折検査や眼位検査に影響を与えますからね。

すると、眼位が不安定というよりも「抑制 」が検査の邪魔をしていることがわかりました。

(それで、応答もハッキリしなかったのですね)

抑制にも種類がありまして、網膜の中心部だけに抑制が入るかたもいます。

右眼、左眼、交互に抑制が入る「交互抑制」もあります。

B様の場合は、主に左眼に抑制が入りがちの、交互抑制です。

抑制が入っているかたの深視力試験・・・・けっこう困難な場合が多いです。

精密立体視の検査をしますと、立体視は不良でした。

少しでも眼位を整えることのできるプリズム眼鏡で深視力検査を実施してみますと、成績は悪くなかったです。

試しに裸眼でやってみますと、これでもそこそこにできました。

しかし、「棒の動きはわかりません・・・」とおっしゃいます。

成績が悪くないのは「カンがいい」ともいえるのですが、いつもカンが働くとは限りません。

(それで、当店に来店されたわけです)

結果、メガネを調製しても違和感を強く覚えるだけで、深視力検査の向上は少なかったので、メガネ矯正は見合すことになりました。

抑制除去のトレーニング方法などのご説明もしましたが、抑制を取るということは複視になる危険性もあります。

なので、B様の年齢を考えると、この方法も積極的におすすめできるわけではありません。

B様は「子供のときから主に右眼を使っている感じです・・・」とおっしゃっていました。

今回、軽い遠視もあったので、おそらく遠視→内斜位→上斜位→抑制→視機能不良の道をたどってきたものと思われます。

やはり、学童期の遠視 未矯正は視機能のトラブルに繋がりやすいです・・・。

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