プリズムレンズとフレネル膜プリズム
プリズムレンズ(メガネレンズ)とフレネル膜プリズムの見え方(解像度)比較です。
<向かって右がフレネル膜プリズム、左がプリズムレンズ>
10△プリズムで比較してみました。
フレネル膜プリズムのほうが、前方文字の鮮明さが落ちています。
これがフレネル膜プリズムの欠点です。
プリズム値大きくなると、さらに解像度が落ちてきます。
30△フレネル膜プリズムでは、こうなります。 ↓
ですから、大きいプリズム矯正は「プリズムレンズ+フレネル膜プリズム」で矯正することもあります。
たとえば、30△が必要な斜位(斜視)の場合、
15△はプリズムレンズで、残りの15△をフレネル膜プリズムで矯正します。
こうすることにより、少しでもフレネル膜プリズムの欠点を補います。
欠点もあるフレネル膜プリズムですが、もちろん長所もあります。
・軽い、薄い。
・簡単に付け外しができるので、眼位の変化に対応しやすい。
・部分的に貼ることも可能なので、遠見と近見でプリズム量を変化させることもできる。
当店はフレネル膜プリズムの使用目的は、主に「複視」の軽減及び解消です。
なお、フレネル膜プリズムは1△~40△まであります。
1枚のフレネル膜で両眼に貼ることも可能です。
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