« 大きいフレーム「チタノス」 | トップページ | 丸メガネ フチなし »

モノビジョンが老眼の改善? 3

モノビジョン法が向いている目があります。

私のような「不同視」眼が老眼になった場合です。

不同視のかたが遠近両用メガネを作る場合、難しくなることが少なくありません。

それは遠近両用レンズは遠用部(遠方を見る部分)から、近用部(近方を見る部分)に視線を垂直移動して見るレンズだからです。

不同視眼は左右の度数差が大きいので近用部に「垂直方向のプリズム誤差」が多く発生します。

たとえば、私は垂直方向の度数差が約3.00Dあります。

遠用部から近用部への視線移動が10mmの場合、近用部では左右眼で3△(△はプリズム量の単位です)ものプリズム誤差が発生します。

3△といってもピンとこないと思いますが、普通この誤差はとてもしんどいです。
「モノが二重に見える」と訴えるかたもいます。

そんな不同視の場合、

左右眼をほぼ同度数で、片眼は遠方を見る度数、もう片眼は近くを見る度数で調製する(単焦点レンズで)モノビジョン法ができることもあります。

これなら左右眼が同じ度数ですから、プリズム誤差の心配がなくなります。

遠近累進両用レンズの欠点もなくなります。

で す が、私は自分の目にモノビジョン法は実施していません。

私は斜位もあるし、それでなくても車の運転は苦手です。モノビジョンで脳が混乱するとよけいに交通事故の危険性が増えるからです。

ぼちぼち私も高齢者になるのですから・・・・。

いずれにしろ、モノビジョン法は積極的におすすめできる方法ではありません。

モノビジョンは大きな欠点もあります。

基本的には将来のこと、視機能のことも考慮に入れて、不同視のかたでも正常な両眼視ができる度数からおすすめしていきます。

« 大きいフレーム「チタノス」 | トップページ | 丸メガネ フチなし »

老眼の話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 大きいフレーム「チタノス」 | トップページ | 丸メガネ フチなし »

最近のトラックバック