久坂部羊作品
お正月に読む本を購入しました。
日本国紀 (百田尚樹)
嗤う名医 (久坂部羊) 、芥川症((久坂部羊)、告知(久坂部羊)
どの作品もリアリティが楽しめます。
著者が医師であり、作家でもあるからでしょうか・・・・。
たとえば、眼に関することとして、こんな一節があります。
医者は新しい治療を開発したとき、その場の安全性は確かめるが長期の危険性は調べないまま患者に用いるらしい。
わかりやすい例でいうと、近視のレーシック手術などは角膜をレーザーで削るという荒療治なのに二十年、三十年後に角膜が破れる危険性は無視して実用化されたのだという。
しかし、これは考えれば道理で二十年後や三十年後の副作用を確認するにはそれだけの間、新治療が実用化されないわけで、せっかく開発した治療が使えないのは勿体ない。
従って当座の副作用がなければゴーサインを出すのだが、それは逆に言えば将来の安全性には知らん顔を決め込んでいるということだ。
久坂部 羊 カネと共に去りぬ より
もちろん、これは小説の中での話ですが、レーシックは怖い手術であることは間違いありません。
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