複視の不安
「一度壊れたものは、完全に元には戻らない」
平成16年にサイクリング中に交通事故に遭い、左足の脛骨、腓骨、関節、指を骨折した、私の感想です。
不自由な足にいら立つこともありますが、仕事には支障がないので、大きな問題にはなりません。
もし、「手」が不自由になっていたら、おそらく相当イライラがつのるでしょうね。
メガネ屋は主に手、口、脳、を使う仕事ですから・・・。
それで、「目」の話。
交通事故で目が不自由(複視)になれば、まず車の運転は困難です。
その苦しさは、精神状態をコントロールするのも大変なことでしょう。
苦しさを医師に訴えてみても「具合の悪いのは当たり前・・・」というなんともつれないアドバイス。
他の病院を受診してみても「こんなものです」と、あたりさわりのない無難な診断。
仕方ないですね・・・・。
医師に文句を言うこともできない。質問もし辛いので仕方がなく、眼位検査を積極的にやっているメガネ屋に相談・・・というパターンが少なくありません。
当店はそういうかたの受け皿になっています。
といっても、私達のできることは限られています。
やはり医師が言う通り無理なものは無理です。
でも、症状を和らげることは可能です。
メガネで屈折異常、眼位異常を矯正することができ、プリズムレンズで複視の解消が期待できるからです。
と、ブログを書いていたら「脳の手術をしました。近見で複視になります」とお電話がありました。
「複視は徐々に消えるだろうと言われましたが、不安です」と。
病院は不安をあおることもありますからね。(それも必要なことだとは思いますが・・・・)
その不安を和らげることは、おそらく可能でしょう。
やれるだけのことはやっていきます。もちろん完全に元には戻らない不安はありますが・・・・。
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