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過度の緊張で・・・・。

跳ね上げフレームには、「バネ」仕様のものがあります。

バネの動きで、前枠を簡単に跳ね上げることができます。

しかし、バネは使用していると段々と動きが悪くなります。

そんな場合は、バネ交換修理になります。

 

Dscn21521


新しいバネを丁番にセットし、コイルを内蔵し、前枠と後枠を微妙な力で押さえつつ、ネジ入れをする作業になります。

先日は、この修理作業で難儀しました。

どうしても、最後のネジ入れが上手くできません。

微妙な力加減が難しく、強く押さえればバネが外れるし、軽い押さえではネジが入りません。

バネの反発力もバネによっても誤差があり、フレームの捻じれも加わり、難易度がマックスの状態です。

お客様は仕上がりを店でお待ちだったので、

焦る→緊張→手の硬直→バネを飛ばす の悪循環。

こうなるとニッチモサッチモいきません。

他のご来店されたお客様には「すみません。手が離せない状態でして・・・」とお断り。

浜田 久美と二人がかりで3時間奮闘してもまだ入りません。

緊張のせいでしょうか、体調も悪くなってきたので「すみません。先が見えません。仕上げてお送りいたします」ということにしました。

お客様が帰られたあと、落ちついて作業をすれば割りと簡単にできました・・・・。

このフレームの特性と作業のコツがわかってきたこともありますが、精神的にリラックスできたことが大きいでしょうね。

やはり、「過度の緊張」は普段できていることができなくなります。

精神が弱い私は修行が足りませんね・・・・。

「緊張」はメガネ度数の測定にも影響を及ぼす可能性があります。

検査は、ほとんどのかたが多かれ少なかれ緊張されます。

適度の緊張は問題はありませんが、過度の緊張は度数測定に影響を及ぼします。
いかに過度の緊張状態がおきないように検査するかが、メガネ度数測定のミソでもあります。

なお、「バネ交換修理」その場での作業もできなくはないのですが、今回の事例ように難儀することもあります。

なので、基本的には「お預かりしての修理」というこにさせていただきます。

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