人間は左右で違っている
人間の右眼と左眼。
二つあるものは、左右で形がまったく同じではありません。
眼の位置が左右で上下に違うかたも少なくありません。
メガネを調製する場合、光学中心(光心)をその位置の違いに合わせます。
これを「心取り」と呼びます。
眼の眼球運動は「上下方向は、水平方向に比較して柔軟には動きません」ゆえに
上下プリズム誤差が生じると眼の疲れる確率が高くなります。
↑眼の高さが左右ほぼ同じで、光心と瞳孔が一致しています。
上下プリズム誤差は生じていません。
↑眼の高さが左右で違うため、光心と瞳孔が一致していません。
上下プリズム誤差が生じています。
心取り作業は、まず「フィッティング調整」からはじまります。
耳の付き位置も左右で違うかたは大勢います。
フィッティング調整は目、眉、耳、の左右の違いを考慮に入れて
ベストなポジションに整える作業でもあります。
この作業で目の位置に調整すれば、光心の高さは
左右同じにします。
左右の眉に合わせて調整すれば、それに合わせて光心位置を
左右で変えます。
なお、左右で度数が大幅に違う場合は、視線の位置でプリズム誤差が少なくなるように
心取りをすることもあります。
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