不同視の矯正
左右で屈折度数が大きく異なっているものを「不同視」といいます。
不同視は、左右眼で視力差が生じ、両眼視機能低下をきたしやすくなります。
両眼視機能が低下すると、斜位になりやすくなります。
斜位になると、眼精疲労、頭痛、首、肩コリなどの症状がおきやすくなります。
斜位から斜視になることもあります。
ですから、不同視は適切な矯正が望ましいです。
しかし、「片眼がそこそこ見えている近視性不同視は、矯正しなくてもいいだろう・・・・」と考えるかたもいます。
たしかに、近視性不同視は、弱視にはなりづらいのですが、視機能異常になりやすいことには変わりありません。
私も学童期「近視性不同視」で、視機能異常になり、今でも遠近感覚はやや弱いです。
そもそも、近視は外斜位になりやすいです。
その理由は調節力と輻輳力のバランス(連動)が悪くなるからです。
近視のかたが、裸眼で近見視をすれば、正視のかたよりも調節力が少なめですみます。近視度数や近見距離によっては無調節で近見視ができます。
「調節力が節約できていいのでは」と思われるかも知れませんが、そうではありません。
それは、調節力と輻輳力は連動しているからです。
調節機能を節約すれば、調節性輻輳の働きが悪くなり眼位ズレが起きやすくなります。
結果、近視のかたは輻輳不全になりやすく、外斜位になりやすくなります。
近視性不同視は、さらにバランスが悪くなりますから、上下斜位の原因にもなります。
自律神経も乱れてきます・・・・・・。
「それでもいいですか!」って話です。
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