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近視について 27

近視で内斜位 

事例 
30代のA様
5年位前から眼精疲労があったそうです。
1年前に眼科で内斜視と診断され、「今後良くはならない。メガネで矯正するようと言われた」とのことです。

車の運転では信号はいくつもにも見えたりして危ないので、時々片目で運転していたそうです。

5mでの基本度数は、
R Sー0.75D C-0.25D Ax15
L Sー0.50D C-0.25D Ax170
(SはSpherical、遠視、近視の球面度数。DはDioptre、曲光力、度数の単位。CはCylindrical、円注、乱視度数。
AxはAxis、乱視軸)
眼位(視軸の向き)は、内斜位 12.0~13.0△B.O.(ベースアウト)。
(△はPrism dioptre。BOはプリズムのベース方向)

強い内斜位があります。複視が発生していたのも無理はありません。

近見眼位は 9△B.O.

プリズム矯正量は、遠見、近見内斜位量、融像力などを考慮に入れて決めていきます。
プリズム量は少な目のほうが違和感が少ないのですが、A様は車の運転をされています。
プリズム量が少なすぎると、複視が発生する確率が高くなり、交通事故の危険が高くなります。

慎重にプリズム量を検討し、装用テストの結果、両眼10.0△に決定しました。

調製度数は、
R Sー0.50D C-0.25D Ax15 5.0△B.O.
L Sー0.25D C-0.25D Ax170 5.0△B.O.

内斜位を矯正するベースアウトプリズムは、「壁や床がへこんで見える。奥に後退して見える」などの空間視の違和感を感じる場合があります。
A様もその違和感を感じていましたが、「これぐらいであれば」ということで、メリット>デメリット選択をしていただきました。

A様はメガネを掛けることが初めてだったので「前眼鏡との比較」を考慮に入れなくてよかったので、その点では幸いでした。

後日、メガネを受け取りにご来店されました。
「よく見えます」とおっしゃっていただけました。

内斜位のかたの視機能トレーニングの方法をご説明して、トレーニンググッズもお渡ししました。

今後、眼位の変化も考えれられますが、当店が責任を持って対応していきます。

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