R S-7.00D C-2.50D Ax44
L S-7.50D C-1.00D Ax138
の度数から
R S-7.00D C-3.00D Ax37
L S-7.50D C-1.25D Ax160
の度数への変化。
大きな変化ではないのですが、左右で乱視度数が違い、斜乱視(斜め方向の乱視)。
これは、違和感を覚えやすいです。
違和感はクレームに繋がりやすいので、調製は慎重にならざるを得ません。
違和感の少なさを優先するのであれば、右眼の斜乱視は強めないほうがいいです。
しかし、私はC-3.00Dをご提案しました。
C-2.50Dでは視機能不良に繋がり、将来的に不具合が出てくる恐れがあるからです。
この乱視度数は、基本度数よりは2段階弱めていますが、前度数よりは2段階強くなっています。
将来的に遠近両用メガネを調製するとしても、乱視の適切な矯正に馴染んでいたほうが有利です。
その後・・・・・。
「掛けづらい」との訴えがありました。
新しいメガネに慣れるのには、時間も必要なので、そういうこともご説明し、メガネ全般のご説明を詳しくしたのですが、「意味がない。違和感の納得のいく説明をしてくれ」とおっしゃいます。
ウーン・・・・。違和感に関しては脳が関連してくるし、違和感がゼロのメガネは作れません。
そんな違和感の説明をしても納得してくれるでしょうか。「慣れる慣れないかはお客様次第です」って言っても納得してくれないでしょう・・・・。
人間の目も生きていますから、変化(老化)するのは当たり前です。
その当たり前のことを説明しても納得していただけません。
通常、新しいメガネに慣れづらい場合はレンズの交換をする方法があります。
この方法は「問題を先送りするだけの処置」ということも言えますが、とりあえずは慣れやすいメガネに変えることは可能です。
しかし結局、納得していただくことはできないので、メガネレンズ、メガネフレームを返品ということで対応させていただきました。
メガネ調製の最終的な度数判断、フレーム判断の決定はお客様です。
メガネは実際に試してみないと100%のことはわかりません。(具合がいいかどうか)
今回の失敗は、「違和感のあるメガネ」(違和感は改善できます)ではなく、「A様と息を合わせて、メガネを作ることができなかった」ということです。
当店のメガネは、お客様との共同作業で調製し、お客様との共同責任になります。
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