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遠近累進の処方箋 3

眼鏡処方箋度数をテストレンズで試してみると「具合が悪い」と訴えられた場合、

2、そのまま処方箋通りに作る

の選択があります。

 

遠近累進メガネを処方箋通りに作ることは、メガネ店とすれば何ら問題ありません・・・・。

というか、原則的には処方箋通りに作らないといけません。

これは、眼科が発行した眼鏡処方箋を尊重する意味と、具合が悪くても何らかの目的を持った処方かも知れないからです。

しかし、メガネ調製の目的は「快適に見ることができる。使うことができる」がほとんどです。

で、あるならばそのまま処方箋通りに作っていいものかどうか・・・・。

 

ま、だけどこの選択は、やはり仕上がりメガネの具合が悪くても「処方箋通りに作っています」と言うことができます。

(お客様はそれで納得するしかありません)

ややこしいことを避けるためにも、この選択を第一に考えるメガネ店も少なくないでしょう。

しかし、具合の悪い責任をメガネ屋に押し付ける眼科もありますから、そのまま作ることにもリスクはあります。

 

眼鏡技術者協会の倫理綱領として

1.認定眼鏡士は、常に生活者の視力の保護を第一義に考えて行動する。

2.認定眼鏡士は、生活者により良いビジョンケアを提供するため、可能な限りの配慮と努力を尽くす。

3.認定眼鏡士は、生活者が最先端の技術レベルによるビジョンケアを受けられるために、絶えず自己の教育、技術レベルの向上に努める。

4.認定眼鏡士は、他の専門職の診断や意見が必要と思われる場合は、生活者に速やかに、且適切な勧告を行う。

5.認定眼鏡士は、生活者に関して知り得た情報や知識の秘密をまもり、生活者の利益のためにのみ、それらを使用する。

6.認定眼鏡士は、自ら良識ある模範的な市民として生活し、行動する。

7.認定眼鏡士は、他の認定眼鏡士や専門職に携わる人々と誠意のある、私利を超えた人間関係を結ぶことにより、生活者の利益を第一とした情報の交換を行う。

8.認定眼鏡士は、生活者保護の精神を大切にし、景品表示法及び消費者契約法などを遵守する。
(誇大広告や不当表示などによる販売の拡大を慎む。)     (協会HPより)

 

というものがあります。

「そのまま処方箋通りに作る」ことは倫理綱領に反する行動ではないのかという疑問も沸いてきますが、

処方箋に関する問題を協会に言っても取り合ってくれません・・・・( 一一)

協会はユーザー本位、それとも眼科本位・・・。

9、認定眼鏡士は眼科とは利害関係にならないように、技術的に良き相互関係を結ぶこととする。

とは書いてないですね・・・・。

 

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