« 跳ね上げメガネ | トップページ | ボストン 跳ね上げメガネ »

近視について 105

40代からの近視調製、一つのメガネですべての面がよくなることはありません。

どこかが良ければ、どこかが悪くなる点もあります。

 

当店のメガネはお客様との共同作業で作り、共同責任になります。

メガネへの思い入れが強い

眼鏡士 浜田清として、あるお客様への手紙(説明)です。

 

--------------------------------------------------------------------

メガネのハマヤの代表ではなく浜田 清としての個人で言わせてもらいます。

 ○○様は一方的に私の落ち度を責めていますが、○○様に落ち度はなかったのでしょう。

私に落ち度があることは認めますが、○○様の落ち度がゼロとは思えません。

 最終的に度数を決定したのは私ではありません。○○様ではないでしょうか。

もちろん、メガネというのは不確実性の商品ですから、○○様を責めているわけではないのですが、メガネ経験ベテランの○○様でしたら、そんなことわからないはずがありません。

ならば、もっともっと時間を掛けて装用テストをすればよかったのではないですか。

1日で不安ならば、2、3回にわけて装用テストをすればよかったのです。

そのようにされているかたは当店のお客様にも複数人います。

特に度数が不安定なかたは、私から申し出ることもあります。

 ○○様は遠隔地ですから、そういう方法は難しいかも知れませんが・・・・。

でも、そういうリスクを承知で来られたはずです。

 

あの日、時間的制約はなかったのでしょうか?

当店は、遠隔地からのお客様も多いので、いつも時間的要素を気にして対応しています。

飛行機やJRで来られたかたの場合、時計を見ながら時間を計算していきます。

フレーム選びに時間がかかり、残り時間が少なくなると焦ります。

 ○○様は「説明不足だった」とおっしゃいますが、どこまで説明すればご納得いただけたのでしょうか。

近視について、乱視度数について、乱視軸について、眼位について、視機能について、検査方法について、レンズについて、フィッティングについて、など。

これらの説明を口頭であの場でおこたりなくするのは困難です。

やろうと思えば、1日ですむわけがありません。

 それでも○○様が疑問を感じた場合は、質問すればよかったのではないでしょうか。

もちろん近視の原因など未だに解明していないものもありますので、明確にお答えできないこともありますが、質問には推測や私の経験も踏まえて誠実にお答えいたします。

質問もしないで「説明不足」と私を責めるのは、間違っていると思います。

 

なぜ、あの時に私にもっともっと情報をいただけなかったのでしょうか。

○○様の傾向、性格等がある程度わかっていれば違う展開になっていたかも知れません。

 

 度数に関しましては、あの日の○○様の眼の基本度数はお知らせした度数であり、

私の測定方法に大きな落ち度があるとは思えません。

しいて言うなら、もっともっと時間をかければよかったかなと思いますが、時間をかければかけるほど、被検査者(○○様)に疲れが生じて、測定精度が落ちてくる面もあります。

 

それでも、あの日乱視に関しても、何度もチェックしています。

○○様の長時間運転での疲れを気にしながら。

両眼調節バランスも確実に確認しています。

 

乱視が1度違うことを説明しろと言われましても、乱視は違ってくることは当り前ですから、あたり前のことはいちいち説明しません。

特に、40代50代というのは肉体の変動期ですから乱視度数乱視軸が違ってくるのは日常茶飯事です。

ただし、乱視の知識のないかたには、乱視の眼の構造からご説明していきます。

 

もし、乱視が変動しないものならば、屈折検査などする必要はありませんし、メガネ屋とってもこんな楽なことはありません。

 

○○様は当店での検査を希望され、その希望に基づいて今よりも少しでもよさそうな度数を探していったのです。

そういうことを望んでおられたのではないですか・・・。

今と同じ度数でよろしければ、そのように希望し検査など必要なかったのです。

 

検査の結果、「ご持参メガネと同じ度数」よりも、遠方視でのよりよいと思われる度数が

ありましたので、ご提案しました。

もし、疑問があるのならば、なぜもっともっとご質問をいただけなかったのでしょうか。

「当方のメガネとはどう違うのですか」とか「この度数でのメリットは」とか。

こと細かく質問されるかたも少なくありません。

当店はそういうお客様が来られます。

 

ご持参メガネとの比較で、遠方視での見え方は確認していただけなかったのでしょか。

 

その点では、○○様もご納得されて、今回の度数を選ばれたのではありませんか。

しかし、結果的には良くなかった、これは○○様と私の共同責任だと言いたいのです。

 

何度も言いますが、メガネはやってみなければ100%このことはわかりません。

どんな優れた眼鏡技術者でもそれは同じことです。

人間相手の見るための道具を作るわけですから、教科書通り、論理通りいかないこともあるというのも当たり前のことです。

眼の外眼筋も神経支配を受けていますから、感情によっても左右されるのは当り前のことです。

ただ、この業界技術者の力量はピンキリですから、調製技術は相当違ってきます。

もし、「私は完璧なメガネ屋です」という奴がいたら、そいつは詐欺師か教祖でしょう。

 

テストフレームとメガネとでは条件が違い、実際にメガネは完成品で試すことができません。

眼の状態も一日の内の瞳孔の大きさも変化し、外眼筋の状態も変化します。

それによって度数も不安定になるのも当たり前です。

それを論理的に説明しろと言われまして「そういうものだから」としか答えようがありません。

あやふやな論理を振り回せば、人間関係が崩れるだけではないですか。

 

「この度数で、歪みを感じるなんておかしい。そんなこと言うあなたは間違っている」と言われたどう思います・・・・。

 

ですから、通常は

「私が選んだ度数だが、実際に使用してみると具合が悪い」

「では、レンズの度数を変更してみましょうか」ですむ話です。

「この度数を選んだあなたが悪いでしょ」なんて言うことはありません。

ユーザーだけの力で、メガネ調製はできませんので、お互いに譲り合うことは譲り合って、妥協するところは、妥協して、共同作業で少しでも快適なメガネ作りをするために、邁進していけばそれでたいていの問題は解決します。

 

 「眼鏡調製報告書」に関しては、なぜあれほど非難する必要があるのでしょう。

あれはあれでよろしいではないですか。

当店は一人一人のお客様にあのような書類をお送りしています。

○○様がおっしゃることもわかるのですが、家内と二人で店を運営していますので、今のところあれぐらいが限界です。

 

あの書類には調節のことや、眼位のことについて書いていますが、口頭での説明不足を少しでも補うためにわかりやすく書いたつもりです。

奥様の参考にもなるように、眼鏡運動のやりかたも書きました。

フィッティングの大切さをわかったもらうためにも、その事も書いています。

フィティングの重要性を書くことで、通販でメガネを購入する危険性を訴える目的もあります。

調節力のコントロールは今後重要になってきますから、少しでもわかっていただきたかったのですが、そういうことに関しては何の質問もありません。

枝葉なレンズメーターでの測定や乱視軸についての疑問ばかり・・・・。

 

不思議ですね、メガネ経験が豊富で賢明なる○○様がなぜ視機能に関心を持たないのでしょうか。

今まで、眼位の説明など受けてこなかったのでしょうか。だとすればそのメガネ屋の怠慢でしょう。

 

度数が変更すれば、調節が変化し、調節が変化すれば輻輳が変化します。

このことは当店のHPにもしつこく書いています。

今回も度数が変更していますから、その変化があり、その変化は時として違和感になります。

これは、通常避けようがありませんから、当方の説明書にも記載しています。

 

○○様ぐらいの度数になりますと、「心取り」は大きな意味を持つのに、なぜ関心を示してくれないのでしょうか。

 

そういうことも何も意味がなく責任逃れと受け取ることは、どうなのでしょうか・・・・

 

今回調製度数での遠方での見え方ですが、「両眼で見て遠方の見え方はどうですか」とお聞きしたかったのです。

両眼でみた場合、A眼鏡とB眼鏡との比較ですね。

片眼を塞いで、もしくは覆ってバランス(見え方)の確認をするのは正しくありません。

片眼を塞ぐと、融像除去眼位になりますから、バランス確認での意味はありません。

あくまで調節バランス、視力バランスの正確な確認は、当店も使用している偏光視力表などでするべきです

調製しましたメガネは、遠方用ご希望でしたから近見でのバランスも意味がありません。

近見バランスまでキッチリととるには遠近両用レンズでないと無理です。

しかし、遠近両用レンズは拒否されましたので、遠方視での見え方を重視してご提案したわけです。

両眼視で遠方が良くみえていれば、視力的に大きなメリットがあります。

右眼の乱視をできるだけしっかりと矯正して、網膜にキレイな像を作り、できるだけ正確な情報を脳に送ることは視機能的に大きなメリットがあります。

 

遠近両用レンズはなぜ使えなかったのかお聞きしたかったですね・・・。

 

○○様はメガネ難民とおっしゃっていましたが、メガネジプシーになっている面もあるのではないでしょうか。

メガネジプシーになれば、上手くいく確率は当然減ってきます。

できれば、より近くで信頼のおける眼鏡士を探して、そこでメガネ調製を末永くすればいいと思います。

何でも相談できる、「いきつけのメガネ屋」ですね。

量販店や通販がいきつけのメガネ屋になるとは思えません。

 

今回○○様のメールでのお言葉は、とても私とスムーズに共同作業でメガネ作りをしようとしているとは思えません。○○様はそういうおつもりでなないのかも知れませんが、少なくとも私は気力を失いました。

眼鏡士というのは、ある程度の矜持も持っていますので、ある程度の配慮されたほうがよろしいかと思います。(そういう配慮についてして下さっているのは、最初のメールでわかりました。嬉しかったです)

損得勘定抜きで対応する眼鏡士もいますので、上手に使えば○○様の今後の視生活に大いに役立つと思います。

眼鏡士もおだてれば木に登ります。

 

フレームに関しましては、○○様が選んだフレームです。

当方が無理にすすめたわけではありません。

実際に調製した状態でお試しいただいているわけですから、○○様の責任もあると思います。

ただ、フレームの頂間距離(レンズと眼との距離)や、傾斜角、そり角によって光学的条件が変わってくることの説明は抜かっていましたので、当方にも責任があります。

だけど、こういうこともメガネ経験豊富な○○様ならわかっているのではないでしょうか。

 「光学的条件を最優先して、メガネフレームをアドバイスしてください」とおっしゃれば、そのようにしたのです。

メガネフレームが限定されるデメリットがでてきますが。

 

 今回は、勉強になりました。ありがとうございます。

誤解をしてほしくないのは、私はけっして○○様の人間性を否定しているわけではありません。

○○からきていただいたのに、お役に立てなくて申し訳なく思っております。

 

できるだけ言葉を選んで書いたつもりですが、失礼の段お許しください。

------------------------------------------------------------------------------

何を言ってもダメな場合は、ダメなのですが、

少しでもわかっていただければ・・・・。

 

« 跳ね上げメガネ | トップページ | ボストン 跳ね上げメガネ »

目の話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 跳ね上げメガネ | トップページ | ボストン 跳ね上げメガネ »

最近のトラックバック