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調節について 27

<調節と遠視の関係>

遠視に関するご質問

先日、遠視のメガネを掛けているお子様の親御様から「遠視の度数が変化しているみたいです。このままこのメガネを掛けていても大丈夫でしょうか」とご質問をいただきました。

本来、こういう質問は眼科にしたほうがいいのですが、「忙しい眼科には質問し辛い」ということで、当方にお尋ねになられたのです。

私がわかる範囲で、私なりの考えも踏まえてお答えしました。

まず、「大丈夫ですか」とのご質問に、私はキッパリと「大丈夫です!」と親御様に言いました。
親御様の不安を取り除くためです。

親御様はお子様の眼に関して不安が一杯ですからね。「さー、どうでしょうかねー」なんてお答えしたら最悪です。不安が拡大されるだけです。

もちろん大丈夫とはいえないのに、大丈夫と言ってしまうのも良くはありません。

次に、遠視の説明から入り、遠視に起こりやすい害、遠視で起こりやすい眼位等を詳しくご説明しました。
近視の親御様に遠視をご理解いただくのは骨の折れる作業ですが、大切なお子様の眼です。しっかりとご説明します。

親御様が不安に思っていることは、

お子様が現在掛けている遠視のメガネは

R S+3.50D
L S+4.00D とします。

眼軸が長くなって、遠視度数が弱くなり、眼の遠視度数が
R S+2.50D
L S+3.00D になった場合、
「眼の遠視度よりも強い遠視メガネを掛けると、遠視度数が進んだり、何か害があるのでは」ということです。

近視のかたが、「眼より強い度数は良くない」と思うのは、あたり前のことです。実際に眼より強い近視度数を掛けるのは良くないことですから。

なぜ、良くないのか。強すぎる近視メガネを掛けると、眼の屈折状態が近視を通り越して遠視状態になるからです。

すると、「遠視による害を受けやすくなる」ということです。


では、遠視のかたが眼の遠視よりも強い度数を掛けた場合は・・・・近視 < 近視メガネ の逆になります。
眼の屈折状態は遠視を通り越して近視状態になります。
上記の例では
R S-1.00D
L S-1.00D です。
これぐらいの近視になってもどうということはありません。やや遠方がぼやけるぐらいです。
近視の害は遠視に比較して、はるかに少ないです。

ですから、眼よりも多少強い遠視メガネを掛けていても大丈夫です。
(もちろん、近視よりも正視状態になるほうが理想です)

 
眼の遠視度よりも強い遠視メガネを掛けると、眼に入る平行光線は網膜よりも前に結像します。(赤い線)
眼の屈折状態は「近視眼」と同じことになります。

近視眼は調節に負担がかかることはありません。


ということは、遠視眼は「眼よりも弱い遠視のメガネでは、大丈夫ではない可能性が高くなる」ということです。
お子様が「裸眼で不自由ない」と言っても、随意遠視である可能性がありますから、ほぼ正視になるまではメガネ矯正をしてください。

 

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