輻輳力が弱いと 7
調節力と輻輳力は連動しています。
屈折の動的要素が「調節」で
眼位の動的要素が「輻輳」になります。
その関係で、近視は「外斜位」になりやすく、
遠視は「内斜位」になりやすくなります。
なので「近視で外斜位、遠視で内斜位」は自然で、
「近視で内斜位、遠視で外斜位」は不自然・・・・ということも言えます。
屈折異常(遠視、近視など)と眼位異常(斜位など)がある場合、
調節と輻輳の関係を考えて
・「近視で外斜位、遠視で内斜位」は完全矯正にする。
・「近視で内斜位、遠視で外斜位」は低矯正にする。
調製方法があります。
調節を多くして、輻輳を多く引き出すか、
調節を少なくして、輻輳を少なくなるか。
たとえば、近視で外斜位であれば、完全矯正することにより、近見時に低矯正に比較すると、より調節力を使うことになります。
調節力を使うと、調節と連動している輻輳も動きます。(調節性輻輳)
そうすることにより輻輳不全の減少が期待できる。という訳です。
近視で内斜位、遠視で外斜位は、その逆で調節性輻輳を減少させましょう。ということです。
しかし、この方法で上手くいく場合もあるし、いかないこともあります。
生きている人間の眼の眼鏡調製は教科書通りにいきません・・・・本当に。
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