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輻輳力が弱いと 8

「輻輳力」と「調節力」は、連動しています。

調節力は、

調節力はレンズのパワーである「D」(*D=Dioptorieディオプトリー)で表すことが可能です。

たとえば、正視の人が目いっぱいに水晶体を膨らませて、40㎝まではピントが合い、40㎝よりも近い距離ではボケて見える場合、40㎝を近点(調節近点)といいます。

このかたの調節力は、 100÷近点距離(40㎝)=2.5Dという計算で求めることができます。
すなわち、「レンズの+2.5Dに匹敵するパワーを水晶体が持っている」と思ってください。

調節力は、加齢に伴って次第に低下していき、近点は次第に遠ざかっていきます。
45歳ぐらいで約3D~3.5D程度、50歳ぐらいで約2.5D~3.5Dになってしまいます。

調節力と輻輳力の関係は、調節力が旺盛な10代、20代と、老眼鏡が必要になってくる40歳を過ぎたかたでは変わってきます。

つまり、眼鏡調製は年齢も考慮に入れてくださいね・・・・という話です。

「近視+外斜位は完全矯正が望ましい」と書いてあっても、それは調節力が旺盛にある年代のことですよ・・・ということです。

ちなみに、調節力の平均は

10歳 13.2D

20歳 9.8D

25歳 8.5D

30歳 7.3D

35歳 6.1D

40歳 4.9D

45歳 3.4D

50歳 2.3D

ぐらいとしているところもあります。

もちろん、個人差もありますが、40代では10代のころのような調節力はありません。

屈折検査における調節の介入も、調節力が旺盛にある若い人ほどおきやすいです。

 

 

 

 

 

 

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