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斜視7

事例2

小学生のB様

B様の親御様からメールで、お問い合わせをいただきました。
(B様のメールは、編集しています)

B様
左眼が見えづらくなっています。遠くのものが左眼だと2重に見えていると訴えました。

4歳ときの眼科の診察では立体視はできているから手術は不要と言われた。
不同視なので、眼精疲労があります。

浜田
メールではわかりづらい点もあるのですが、まず、不同視とは
左右で屈折度数(遠視、近視の度数)が大きく異なっているものをいいます。
 裸眼視力や矯正視力が左右で違っていても屈折度数があまり違っていなければ不同視とは呼びません。 

B様
眼科は「右眼は軽い遠視はあるけど、メガネを掛けると視力が悪くなるかも」との意見だった。

浜田
「メガネをかけると視力が悪くなる」との意見には賛成できません。それよりも遠視を放置することのデメリットは大きいと思います。

B様
斜視の角度はギリギリで手術するほどでもない。
外斜視だと3回手術が必要。
メガネでなんとかできないものか。

浜田
斜視と斜位は違います。


斜視は、両眼視の異常があります。
両眼でものを見ることはほとんどなく、片眼でものを見ます。
使わない(使えない)方の眼が偏位します。

偏位眼は右眼なら右眼が常に偏位している「片眼斜視」と、左右眼が交代に偏位する「交代斜視」があります。(ただし、一般的な斜視の場合です)

 斜視眼は通常抑制することが多いのですが、抑制をするとモノが二重に見えることはありません。


息子様の場合、二重に見えて眼精疲労が強いのは「斜位」と思います。それか、時々斜視になる「間歇性斜視」ではないでしょうか。

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