斜視 11
親御様には下記のようにご説明しました。(一部です)
B様の場合、眼位ズレがあります。完全斜視になり、片眼が抑制してしまい、抑制が深くなりますと、その抑制を除去するのは、そうとう困難になります。
斜視の状態を正常な両眼視に持っていくのは、厳しいことも予想されますが、今のままの眼位では、将来的に不具合がでる恐れがあります。
頑張ってトレーニングをしてください。
しかし、トレーニングは眼の筋肉に負荷を与えることにもなりますので、適度に毎日行ってください。
短時間でも毎日実施することが大事です。 親御様のご協力も不可欠です。
定期的に眼球の動きを観察して、眼位もチェックしてください。
○○遮眼子で、眼位のチェックをしてください。
B様の場合、確認していただきたいのは、「○光源と△光源が見えているかどうか」です。
○光源がどこにも見えていないときは、抑制が入っている可能性があります。 ○光源が左にズレて見えるときは、外斜位の状態です。意識(眼球を内側に寄せる感じ)をすれば○光源が動くかどうかも確認してください。
動くときは、運動性の融像力が働いています。
眼のトレーニングは、単調で楽しいものではないですから、励ましてあげてください。
今回、両眼で○△のプリズム矯正をしています。その分融像力(輻輳力)が節約できます。
しかし、偏位量に比較すれば少ないプリズム量です。
プリズム効果により脳が積極的に両眼視しようとすると、かえって眼精疲労が増すこともあります。
これは、左右眼の網膜像が正常対応への過程として発生するものです。
この眼精疲労は心配することはありません。
また、プリズム矯正により裸眼に比較しまして融像が変化します。(そのためのプリズム矯正です)
融像の変化は、深径覚の変化なども起こってくる場合があります。(抑制をしているかたは、通常そういう変化は起きません)それも心配はいりません。
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