斜視 12
今回、少しでも眼位(視機能)を整えることを目的にメガネを調製しました。
左眼の近視度数は、調節性輻輳を期待して完全矯正にしました。
「1.0(視力)見えるメガネはダメ!」というところもあるようですが、なぜいけないのでしょうか?
おそらく「近視進行に配慮して、度数を弱めて調製する」ということなのでしょうが、「5mでの完全矯正度数(基本度数)で調製すると近視度数が進行する」という絶対的な根拠はありません。
ましてや、1.0はダメで0・9ならOKという根拠はどこからきているのでしょうか。
たとえば、(近視度数 視力)
S-1.00Dでは0・9
S-1.25Dでは1.0
S-1・50Dでは1.2
S-1.75Dでは0・9
の場合、過矯正のS-1.75Dでもいいの?ってことにもなります。
もし、調節性輻輳を期待するとしても、過矯正で処方するのは現実的ではありません。
この場合、近視で外斜位のかたは外斜位量などにもよりますが、S-1.50Dで調製したほうが眼位には好都合です。
もちろん、視力、前眼鏡度数、年齢なども考慮に入れて調製するべきです。
近視度数を調製するときも、「必ず眼位も考慮に入れて調製する」
ということが眼鏡調製の基本です。
学童期の視生活は、一年一年が成人よりも大事です。
0.7とか0.5とかの視力を気にする親御様は多いのですが、眼位も気にしていただきたいです。
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