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眼鏡処方箋度数
R Sー6.00D
L Sー5.75D
乱視の矯正はしていませんでした。
乱視を意図的に抜いたのか、はたまた乱視検査技術が未熟だったのかは分かりませが、乱視が適切に矯正されていないと、調節力と輻輳力のバランスが悪くなり、眼位がズレてくる恐れがあります。
眼位ズレは、正常な両眼視機能の妨げになりやすく、視機能に関してのトラブルが起きやすくなります。
近視度数もバランスの悪いメガネは、遠近感覚などの眼の機能も弱くなる恐れもでてきますので、出来るだけバランスの取れたメガネを掛けていただくことをおすすめします。
乱視は日本語で「乱れる」という文字が入っています。これは悪いイメージを受けがちですが、実際には人間の目で乱視のない完璧な形の目は存在しません。
つまり、目は野球のボールのようにキレイなまんまるではなく、縦のカーブと横のカーブが異なるタマゴのような形です。
そのカーブの違いを乱視といいます。
縦のカーブと横のカーブが違いは、ものの見え方のハッキリ差が縦方向と横方向では違ってきます。
人によっては、そのことで眼精疲労の原因になることもあります。
乱視による眼精疲労は、乱視を適正に矯正することで解消されます。
なお、乱視そのものは病気ではありません。ご安心ください。
事例
10代の学生様
眼鏡処方箋をご持参されました。
処方度数は、
R Sー6.00D
L Sー5.75D
前眼鏡度数は、
R Sー4.50D Cー0.25D Ax15
L Sー4.50D Cー0.25D Ax150
です。(Sは近視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸)
前眼鏡度数は、当店検査で調製しています。
眼鏡処方箋度数で、視力チェック、バランスチェックをしたところ、バランスが悪かったです。
それで、親御様とのご相談で当店でも屈折検査等をすることになりました。
当店検査度数、(両眼開放屈折検査)
両眼バランスをとって、5mでの完全矯正度数は、
R S-6.00D C-0.50D Ax25
L S-6.00D C-0.50D Ax155
親御様とのお話合いで、当店検査の完全矯正度数で調製することになりました。
乱視も適切に矯正しました。
「カメマンネン」 続々入荷しています。
日本最古のメーカーオリジナルブランド「カメマンネン」は、1917年創業の眼鏡職人、木村菊次郎によって戦後誕生しました。
当時のフレームは耐久性に乏しく、菊次郎は「末永く愛用できる丈夫なフレームを作りたい」という強い思いで、技術開発を重ね耐久性のあるフレームを作り上げました。彼は思いを込めて「鶴は千年 亀は万年」から「カメマンネン」と名付けました。
彼の思いは、時代が変わり最新鋭の機械化された今もなお継承され、さらに進化しています。
カメマンネンの考え方
眼鏡は、単なる視力補正器具ではなく、人の顔に掛けるもので、その人の人格を表すものであると考えます。ゆえに「カメマンネン」は、流行に流されるものではなく、「末永く愛用できる」クラシカルな気品あるデザインを志向しております。
また、新しい技術、新素材の導入などを行い、常により良いものへと心がけています。
カメマンネンからの感謝
日本をはじめ、世界中にカメマンネンご愛用者が増え、愛着を持ってご使用いただけることは、至上の喜びとともに、感謝の堪えぬ思いです。
さらに、日本製として、カメマンネンとして誇れるフレームを作り続けます。
ある眼科発行の眼鏡処方箋。
その処方箋の備考欄には
「度数、PD変更可能 宜しくお願いします」
と書かれていました。
なので、当店で
・矯正視力チェック
・装用感チェック
をしました。
結果、
「見え方も問題なし」「足元の違和感もほとんどない」ということで、眼鏡処方箋通りの度数で調製することになりました。
この措置(眼鏡店でユーザーさんとのお話合いで、度数調製ができる)は、眼科、眼鏡店、ユーザー様との良い連携が期待できます。
でも、
「保証期間内 度数交換をお願い致します」と書いてある処方箋もあります。
とにかく無料無料と「無料保証のあるメガネ店へ行きなさい!」とそれしか言わない。
この「無料保証制度」はキックバックが形を変えたものです。
キックバック制度がいいわけがありません・・・・やめたほうがいいですね。
無料で交換しても「処方がマズければ、ダメ」という現実もあります。
お知らせ
台風14号により、本日(19日)臨時休業いたします。
コンビネーションフレームの入荷です。
コンビネーションフレームとは
フレームの主要部分が、プラスチックと金属の組み合わせによって作られた眼鏡フレームです。
フロントとテンプルの骨組みが金属で、フロントの一部にプラスチックが組み合わされたフレームは、
「ブローラインフレーム」、「サーモントフレーム」などとも呼ばれます。
コンビネーションフレームは、お顔の印象をハッキリ見せたいかたに、おすすめのフレームです。
プラスチックの柔らかでカラフルなカラーを、メタル(金属)で引き締めます。
ブローラインフレームは、お顔の大事な部分である眉の変わりになります。
眉毛が薄くなったかたにもおすすめです。
MADE IN JAPANにこだわっている当店からのおすすめの日本製品メガネ。
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まとめ
眼科専門医と連携して眼の健康を守ることが、眼鏡作製技能士の大切
な職務のひとつである。
・「眼の健康を守る」という共通の目的の為に、眼鏡作製技能士は眼科専門医と連携することが大切です。
(眼鏡作製技能検定HPより)
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まとめ
「お互いの利益を守る」という共通の目的の為に、眼鏡作製技能士は眼科専門医と連携してはならない。
眼鏡作製技能士は、「眼鏡商人」ではなく、国家検定を持った「専門職」になるのですから。
その職務は崇高なものでなければならない。
眼鏡作製技能士が誕生することにより、眼科と眼鏡店の良き関係が構築できるでしょうか。
本当に「眼の健康を守る」ために、連携できるでしょうか。
眼鏡作製技能士は、「コンプライアンスを厳しくしましょう」ということですが、
眼科との不明朗な関係が払拭されるでしょうか。
さてこの先どうなりますことやら。
鼻当てのない眼鏡を一山(いちやま)メガネといいます。
鼻当てがありませんから、見た目はスッキリした感じになり、個性的なメガネです。
昭和のはじめぐらいまでの昔のメガネは、この一山タイプの眼鏡がほとんどでした。
その一山メガネを現代風にアレンジしたフレームを、当店は在庫しています。
一山メガネの長所は、鼻当てがない分、メガネで弱い部分である鼻当ての変形が少ないです。
短所は、ブリッジ部分でメガネを支えることになりまから、鼻の当たりがむず痒かったり感じるかたがいます。
なお、「金属ブリッジの当たり具合が気になる・・・」かたには、ブリッジにキャップを取り付けることも可能です。
キャップは、プラスチック製ですから、鼻への当たり具合がソフトになります。
(フレームによりましては、取り付けできません)
眼鏡作製技能士の理念は、
「目の健康を守るとい う共通の目標に向かった、 眼科専門医と眼鏡作製技能士の連携です」
眼科と眼鏡店の連携が大切なのは前からわかっていました。
しかし、技術的な連携をしたくても、してくれない経済的な事情(利害関係)もありました。
それで、「眼鏡調製報告書」を送ったりしてみました。
「技術的な連携をしていただけませんか」と。
しかし残念ながらこの時(事例1)は、お返事はいただけなかったです。
おそらく報告書はゴミ箱へ直行したのでしょう・・・・( 一一)
技術的な連携は難しい現実がありました。
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当店HPより
事例1
眼鏡処方箋をご持参のお客様。
お客様の使用目的などをお訊きしますと、遠近累進メガネが適していました。
しかし、処方箋には遠用度数の記入しかありません。
このままでは遠近累進メガネは調製できません。
再度、眼科に行っていただくという方法もあるのですが、「遠近累進メガネは、当店で測定させていただいたほうが、当店は安心して作ることができます」とご提案しました。
その場合はお客様との共同作業でメガネを調製し、お客様と当店の共同責任ということになります。
責任の所在がハッキリしますから、その点でもお客様にとって好都合です。
お客様のご判断で、当店処方で遠近累進メガネを調製することになり、詳しい検査をしました。
検査の過程などは、こちらをご覧ください→「眼鏡調製報告書」←クリック
眼科には「当店が調製責任を持ちます」と同じ内容の報告書を送りました。
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朗報として
令和の時代になってからは、技術的な連携を積極的にしてくれる眼科がでてきました。
これは理想的な連携で、メガネ難民と言われるかた(眼科処方で調製したが、具合が悪い。レンズ交換をしても同じこと)が確実に減少します。
国民の利益になります。
一方、眼科専門医に求められていることは、眼鏡を作製する時には、必ず、元の眼鏡店へ顧客を戻すというUターン紹介です。
顧客が眼鏡店に戻った時、眼鏡技術者がその方の眼の状態を理解していれば、顧客との信頼関係が深まると考えられます。
(眼鏡作製技能検定HPより)
Uターン紹介、賛成です。
信頼関係が深まるのは間違いありません。
一方、いつのころからか、全国的に「無料保証のあるメガネ店へいきなさい」とアドバイスをする眼科が増えてきました。
その関係は「不信」に繋がります。
高い倫理観が求められる眼の専門家の眼科医師が、それでは困ります。
メガネの重要性を考えるなら「表面的な安さなどに惑わされず、調整をキッチリやる店で、信頼のおけるアフターケアのしっかりした店を選んでください」と、光学的、力学的など総合的な面から判断してメガネ店選びのアドバイスをしてもらいたいです。
当店は弊害の多い「眼鏡処方箋無料保証」はしていません。
それでもUターン紹介してくれるでしょうか・・・・・。
眼鏡作製技能士に求められる眼科医との連携
⚫ 眼鏡処方箋に基づいた眼鏡作製が必要な場合
① 眼の状態が疑わしい場合 (眼疾がありそうな場合)、
② 幼児・学童に作製する場合、
③ 遠用もしくは近用眼鏡を初めて作製する場合には、 眼科専門医へ紹介し、眼鏡処方箋に基づいて眼鏡を調製する。
(眼鏡作製技能士公式HPより)
①と②の連携はいいとしても③のメガネユーザーさんが「眼科受診必須」になると、益々眼科は混雑します。
それでなくても眼科は患者さんで溢れているのに、それでいいんですかね・・・・。
「必要な人だけ紹介する」ではいけませんか!
病院がキライな人もいますし、そもそも「病院は危険なところでもある」という医師もいます。
そんな危険なところに半強制的に行かせるよりも、任意のほうがいいと思います。
それと「遠近両用眼鏡」が初めての場合は、紹介しなくていいの?
「メガネを初めて作る場合は、遠近両用メガネになります」というのは何だかオカシイ・・・・。
「眼鏡処方箋に基づいて調製」も抽象的です。
「眼鏡処方箋に基づいて、眼鏡店で度数を調製してもいいものかどうか」
しかし、眼鏡作製技能士は「眼鏡処方箋に記載された内容を変更することはできない」とされています。
「ただし、記載内容不備などがある場合は医師に問い合わせをすることが必要である」とも書かれている。
ウーン、微妙・・・・( 一一)
眼科発行の眼鏡処方箋でメガネを調製。
その調製度数では「具合が悪い」となった場合。
処方責任は眼科医師にあります。
しかし医師は結果責任を問われません。
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眼鏡店で眼鏡処方箋に記載された内容を変更する ことはできないため、眼鏡処方箋の
内容に不備があ ると思われた場合は、発行した医師に問い合わせる ことが大切です。(眼鏡作製技能検定HPより)
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この記述は、結果責任は「問い合わせをしなかったメガネ店にある」でもない。(多分)
責任の所在があいまいです。(-.-)
やはり、責任の取り方としては「メガネはお客様との共同作業で作り、共同責任になります」がベターです。
メガネ店でできる普通の処方(治療を目的とするものではない)は、眼鏡作製技能士のいるメガネ店に委ねてもらいたい。
そのほうが国民の利益になります。
「病気のことは眼科さんに、メガネのことはメガネ屋さんに、眼鏡作製技能士は眼科と連携します」となることを願います。
クラシカルな要素を取り入れたシンプルモダンスタイルのメタルフレーム。 ブリッジ・ヨロイ・テンプル等プレスパーツは一切の装飾を廃し、スリムに見せながら充分な強度を確保するよう設計。
ヨロイ・テンプルは一体感のある造形と強度に優れた一コ智・スパルタ構造。
リムはヤゲン角度をオフセットすることでレンズのホールド感を高めた、通常リムより0.3mmオーバーサイズの奥行2.3mmフルラインリムを採用している。レンズシェイプはボストン。
表面処理は、耐久性に優れたゴールドのダイレクトメッキ並びにイオンプレーティングを使用。表面処理を施さないチタンナチュラルもラインナップしている。パットは体温によって柔らかくなることで、形状が掛ける人の鼻にフィットし、なおかつ40℃以下の温度で形状を保持する形状記憶樹脂を用いたものを採用している。(メーカーHPより)
眼鏡店で眼鏡処方箋に記載された内容を変更する ことはできないため、眼鏡処方箋の内容に不備があ ると思われた場合は、発行した医師に問い合わせる ことが大切です。(眼鏡作製技能検定HPより)
眼鏡処方箋に記載されているのは「調製度数(実際に作る度数)」しか書かれていない場合がほとんどです。
これでは、不備があるかどうかを判定するは困難です。
本当の患者さんの度数(完全矯正度数)はどうなのか。
完全矯正度数よりも弱めているのか。
患者さんのメガネの使用目的、用途、用法はどうなのか。
矯正視力(メガネを掛けての視力)はどれぐらい出ているのか。
左右の視力バランスなどは取れているのか。
無限遠の景色などの見え方チェックはしているのか。
前眼鏡を考慮に入れた度数なのか。
眼位(視軸の向き)はどうなのか。
眼位を考慮に入れた度数なのか。
PD(瞳孔間距離)は、眼位を考慮に入れた設定か。
そういう検査等の情報がありませんから、患者さんに疑問点や不安点を尋ねられても「病院にお尋ねください。不備があるかどうかは当方ではわかりかねます」とお答えするしかありません。
しかし、眼科医への質問は気軽にできない現実もあります。
検査内容等をすべて記載した眼鏡処方箋を発行してくれればいいのですが・・・・それは無理でしょう。
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