複視は辛い 5
<複視の事例 1>
遠隔地のかたなので、メガネはお送りすることにしました。
後日B様から「調子良く使わせていただいています。横を見ても複視は気になりません」とのメールをいただきました。
B様は以前のメガネ(病気になる前のメガネ)は、車の運転時のみ掛けていたということでした。
B様は左右眼で度数差があります。それでは視機能に問題が発生しやすくなり、元々、上下斜位があったのかも知れません。
脳卒中の原因の一つにストレスがありますが、視機能に問題があると、ストレスに繋がりやすくなります。
「脳卒中の原因は斜位だった」可能性もないとは言い切れません。
その後、近見用メガネを調製にご来店されました。
遠見眼位は、
右眼上斜位 R 6.0~8.0△B.D.(ベースダウン)
近見眼位は、
R 17.0△B.D.(ベースダウン)
でした。
上下斜位量が増えています。
今回は、近方用メガネで
R Sー0.50D
L S+1.00D C-0.50D Ax20
プリズム矯正は、R 10.0△B.D.で調製しました。
今後、脳の状態などによって、斜位量が大きく変動することも考えられます。
定期的に眼位を確認して、適切な矯正をしていかないといけません。
脳は、複視を嫌うので、複視を消すために網膜からの刺激を感受することを拒絶することがあります。
これを「抑制」と言います。
脳が混乱を避けるための防衛反応とも言えます。
もし、抑制が生じると正常な両眼視機能は、行えなくなります。
立体視もなくなります。
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