複視は辛い 12
<複視の事例 4>
50代のE様
「3、4日前から物が二重に見える。朝起きたら二重の世界だった。
眼科、脳神経外科を受診したが異常なしとの診断だった」
カバーテストでは、上下方向、水平方向に大きな眼位異常が確認できました。
・ カバーテスト
眼位ズレの検査に用いています。
斜位があるのかどうか
斜位なのか斜視なのか
眼位ズレの方向は
など、カバーテストは*両眼視の状態や異常を知る上で欠くことのできない検査です。
両眼視とは
両眼を使って、あたかも一つの眼で物を見ているように感じる機能です。
同時視、融像、立体視、深径覚などの機能があります。
近視、乱視度数のチェックをして、眼位(視軸の向き)検査をしてみると、
左眼上斜位 R 10△B.U.
内斜位 8△B.O.
でした。
これぐらいの眼位ズレがありますと、複視になるはずです。
複視は大変な苦痛を伴い、日常生活や仕事、車の運転にも支障をきたします。
E様の場合、問題は「急に複視になった」ことです。
この場合、なんらかの原因で外眼筋麻痺が起こっている可能性が高いです。
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