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<年末年始の営業時間のお知らせ> 27日(火)通常営業、28日(水)午後5時まで営業、29日(木)臨時営業 午後5時まで。
30日(金)~3日(火)まで年末年始休業とさせていただきます。
<複視の事例 6>
50台の男性 S様
首、肩コリが強く、頭痛もあり、頭が重く感じる。眼精疲労が激しい。
眼科、脳神経外科で診てもらったが、「異常なし」と言われた。
それでメガネを作ったが、ダメだった。
当店測定度数(5m 両眼開放屈折検査)
R Sー2.75D Cー2.25D Ax90
L Sー1.75D Cー3.25D Ax88
(Sは近視度数、Dは度数の単位、Cは乱視度数、Axは乱視軸)
眼位は、左眼上斜位 R 7△B.U.(ベースアップ)
(△はプリズム度数、Bはプリズムの方向)
外斜位 3△B.I.(ベースイン)
上下方向に偏位のあるかたは、頭を傾斜する傾向にあります。
それは頭を肩の方向に傾斜することで、複視を修正できることもあるからです。
S様も頭が傾いた状態でご来店されました。
この頭の傾き(首の傾き)で「上下斜位がありそうだ」と推測できますし、斜位の方向も予測できます。
眼位は不安定で、検査中もプリズム量(上下方向)の大きな変動がありました。
不安定なのは「融像」している証拠でもあります。
斜位は潜在している眼位異常があっても両眼視ができるのは、人間の眼には「融像」と言って、左右の網膜に映った像を一つにまとめて、単一視する機能が備わっているからです。
すなわち、斜位の眼位異常は融像する眼の力によって、矯正されています。
ということは、両眼でものを見ている限りは、常に斜位を矯正しようとする融像力を働かせないといけないので、眼精疲労が生じる場合が多くなります。
通常、完全抑制をしてかた(単眼視)は、融像力が働きませので、眼精疲労は起きづらいです。
融像性の眼精疲労があるということは、融像している証拠(両眼視)でもありますので、けっして悪いことばかりではありません。
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30日(金)~3日(火)まで年末年始休業とさせていただきます。
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そんな大人の眼鏡です。
<複視の事例 5>
では、「複視をどうするか」です。
両眼複視は両眼を使っているから起こる現象ですから、片眼を遮閉すれば両眼複視は起きません。
そこで「遮閉レンズ」のご提案をしました。
遮蔽レンズは片眼を完全に塞ぐことになりますから、とりあえずは両眼複視は改善されます。
F様の場合、視力が弱いほうの右眼を遮蔽します。
R 遮閉レンズ
L 1.0×S+0.25D C-0.75D Ax58
の度数で試していただきました。
結果、煩わしい複視が解消されるこの方法で調製することにしました。
遮閉レンズと普通のレンズです。
レンズを曇りガラス状に半透明にしています。
「オクルーダー」と呼ばれています。
オクルーダーレンズは人から見られた場合、こんな感じで見られます。
眼帯で遮閉するよりも、見た目の違和感は少ないです。
片眼遮閉は複視の自然治癒が期待できるならば、しないほうがいいです。
遮閉レンズはプリズム矯正などの光学的対応が困難な場合、複視を解消する目的で使用すると、生活の質を高めることが可能です。
丸メガネって人をひきつける不思議な魅力があります。
丸メガネの世界は楽しい
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「メガネサイズについて」
一山丸メガネの入荷です。
<お知らせ>
浜田 タカアキは祝日と毎月1回の日曜日には、子供のためにお休みをいただいています。今月の休みは「12月18日(日)」です。 店は通常営業します。
<複視の事例 5>
斜視は複視が起こることは少ないです。(麻痺性斜視以外)抑制が入るからです。
しかし、F様の場合複視があります。
ということは、斜視であり斜位でもある「間歇性斜視」、もしくは「斜視っぽい斜位」ということも言えます。
その場合、プリズム矯正で複視が改善できる可能性があります。
それで、いろんな眼位検査で、いろんな方向からF様の可能性を探ってみました。
すると R 11△B.U.(ベースアップ) 10△B.O.(ベースアウト)ぐらいで、ある検査では両眼視が可能な状態まで矯正が可能だということがわかりました。
(△はPrism dioptre。BDはプリズムのベース方向)
しかし両眼視といっても非常に不安定な両眼視で、右眼が抑制傾向になるのは同じことです。
F様にはプリズム矯正のメリット、デメリットをご説明し、「プリズム量、プリズム矯正歴、年齢、抑制、環境などを考慮に入れますとプリズム矯正はおすすめできません」とアドバイスをしました。
これはプリズム矯正でかえって複視が顕在化する(気になる)可能性もありますし、年齢から考えると強いプリズム矯正は違和感の問題で難しい。と判断したからです。
弱いプリズムから様子を見つつ徐々にプリズム度数を強くしていく「段階処方」という方法もあるのですが、これも順応能力の壁があります。
複視とは一つのものが二つに見える現象です。
<複視の事例 5>
80代のF様
白内障術後に複視が発生しました。
焦点が合わなくて、主に遠方視で複視になります。
そのことを眼科に訴えると「年だからあきらめなさい」と言われたそうです。
当店検査での基本度数は、
R 0.4×S+0.50D C-0.50D Ax20
L 1.0×S+0.25D C-1.00D Ax58
でした。
眼位は、左眼上斜視 内斜視
斜視と斜位の違い
・斜視
眼位(外観)
眼位異常が顕在しています。見た目にもかなり顕著な眼位異常が見受けられます。
両眼視機能
両眼視の異常があります。
両眼でものを見ることはほとんどなく、片眼でものを見ます。使わない(使えない)方の眼が偏位します。偏位眼は右眼なら右眼が常に偏位している「片眼斜視」と、左右眼が交代に偏位する「交代斜視」があります。(ただし、一般的な斜視の場合です)
・斜位
眼位(外観)
眼位異常は潜在しています。見た目にはほとんどわかりません。
両眼視機能
両眼視は保たれています。
両眼でものを見ることができますが、潜在している眼位異常によりスムーズな両眼視機能が発揮できません。
YAHOOニュースより
元中日エース吉見一起さん「縦の変化を操れる投手は必ず勝てる」
「やっぱり、横の変化だけでは限界がある。フォークのような縦の変化は打者が一番打ちにくい。
目が付いていかない。横よりも縦の変化は合わせにくい」
おっしゃる通りだと思います。
人間の目の筋肉は横方向は柔軟で、縦方向は固いです。
視機能トレーニングも横方向はトレーニング効果が期待できますが、縦方向は横方向に比較すると難しいです。
眼球運動をつかさどる筋肉を「外眼筋」といいます。
外眼筋は、4つの直筋と、2つの斜筋で構成されています。
内直筋が、主に内転および輻輳運動を行う筋肉で、眼筋の中では一番大きく、その作用も外直筋よりも強いです。
外直筋の作用は、内直筋に比較して弱いです。それで、内斜位のほうに問題が起きやすいです。
上下筋は、さらに弱いです。上下斜位のあるかたは、正常な眼球運動が阻害される確率が高くなります。
19 外直筋
20 内直筋
21 上直筋
22 下直筋
23 下斜筋
24 上斜筋
正常な両眼視機能は、両眼の眼球運動が正常に働くことが条件です。
眼鏡調製においても「上下斜位」の適切な矯正が肝心です。
上下斜位のあるかたは、縦の変化に弱くなるし、遠近感覚も悪くなる場合があります。
「深視力」の弱い人に、上下斜位があるかたは少なくありません。
<複視の事例 4>
私の知人の薬剤師さん(いきつけの薬局)に、外眼筋と薬に関連することを訊いてみました。
「震えをおさえる薬と風邪薬には、両方に鎮痛消炎剤が入っている可能性があります。重複すると作用が強すぎて一時的な麻痺を起す可能性が考えられます。その時に、体調不良やストレスが加わると、よりその可能性が強くなります」。
E様の眼筋麻痺の原因が薬の重複と断定できたわけではありませんが、その確率は90%ぐらいでしょうね。
E様も「それしか考えられません」とおっしゃっていました。
薬剤師さんは「こういう薬が原因の麻痺は、2、3ヶ月続くことがあります」と云っていましたが、今回は短期間で改善することができました。
これは、「プリズム眼鏡」の効果もあったと考えられます。
・プリズム眼鏡で、複視が解消できることがわかった。
・実際に複視が解消された。
・プリズム眼鏡で、眼位を整えた。
心理的にも身体的にもプラス要素になったはずです。
もし、E様が複視のまま2、3週間過ごされていたら、どうなっていたか。
その間、仕事も正常にできません。車の運転もできません。歩行も困難になります。
精神的に参ってしまいます。
また、半年ぐらいすると、抑制が起こる恐れもあります。
抑制が起きると、複視はなくなるのですが、人間の眼にとって大切な両眼視ができなくなります。
こちらをご覧ください→「抑制」
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<複視の事例 4>
日本眼鏡技術者協会のテキスト本には、
「眼球運動麻痺では、自然治癒する例があり、発病後6ヶ月間は経過を観察するのが良いとされている。
報告によると219例のうち経過観察中に自然治癒した例が23例(11%)あり、47・8%が2ヶ月以内に、91.3%が6ヶ月以内に治癒したとある」
と書かれていました。
私が疑問に思うのは、E様はまず眼科、脳神経外科を受診されているのに、病院からはなんのアドバイスもなく「検査結果は異常なし」で結果的にE様を突き放したことです。
途方に暮れかけたE様は、ネットで当店を探り当て「この複視が、プリズムレンズでなんとか改善できますか」とご来店されました。
病院は「異常がないから心配しなくていいよ」だったのかも知れませんが、診断で異常がないのに肉体には大きな異常がある状態は、患者さんにとっては大きな不安になります。
その不安が、益々眼筋麻痺を悪化させた可能性もあったのではないでしょうか。
急に複視になった場合、眼科が脳神経外科を紹介するのはわかるとしても、眼科は「複視を解消するための光学的対応として、プリズム眼鏡の選択もあります」とアドバイスをしておけば、E様は少しでも安心したでしょう。
脳神経外科は、もっと問診を丁寧にしておけばよかったのではないでしょうか。
原因不明の外眼筋麻痺があるとしても、なんらかの要因がある可能性が高いわけですから。
E様が「そういえば、風邪薬を」とおっしゃったのも、私が何度も「なんらかの原因があるはずです。たとえば寝違えたり、どこかで頭を打ったり、はたまた強いストレスにさらされたりとか」原因追及をE様に促したので、それで「ひょっとしたら、風邪薬が」と薬の重複に思い至ったわけです。
E様とすれば、風邪薬の影響などまったく想定外だったので、複視には戸惑うばかりでした。
今の日本の医療体制では「病気は診るけど、人間は診ない」面があるのは仕方がないでしょうか。(-.-)
<複視の事例 4>
1週間後、
コの字検査、十字検査、時計テスト、個視点付十字検査、カラーテスト、すべて正常値(斜位がない状態)になっています。
近見眼位も正常です。(2.5m検査では、やや斜位が検出されました)
ほぼ、2週間で眼球運動障害が完治しました。
この時点で、E様から「そういえば、ズレ発生の3日前から強い風邪薬を飲んでいました。それが原因かも」とおっしゃいました。
「あ、それそれ、それが原因の可能性が高いです!」
震えを止める薬との併用で、副作用も当然強くなりますから。
再度、屈折度数も検査しました。
「両眼開放屈折検査」での基本度数は、
R S-1.25D C-0.50D Ax85
L Sー1.50D C-0.25D Ax85
でした。
屈折と眼位も連動していますから、眼位の変化によって屈折も変化していました。
この度数で、メガネを作り直すことにしました。
そして、また1週間後、
「日に日に、良くなっている感じがありました」とE様。
この時点でも眼位の確認をしてみますと、まったく問題ありません。
眼球運動も正常です。
めでたし、めでたし(^^♪
調製したプリズム入りレンズ(右レンズ)
ベースアウトプリズムとベースアッププリズムが入っています。
かなり厚いレンズになります。
加工もやや難しくなります。
プリズムなしレンズ
上の写真と同じ度数で、プリズムなしレンズでこれだけ薄く軽くなります。
今回、プリズムなしレンズで調製することができました。
よかった、よかった(^^♪
ボルモントは、 丸メガネで真円として作ってあります。
レンズサイズはどちらも同じ38ミリで、鼻幅(ブリッジ幅)で、26ミリと30ミリがあります。
色はそれぞれのサイズにつき3色づつ。各サイズとも色展開は同じです。
カラー1 の アンティークシルバー黒転写、カラー7 の アンティークシルバー、カラー9 の ブラッシュゴールド薄茶転写、
どれも伝統的な雰囲気の色です。
<複視の事例 4>
1週間後、メガネを受け取りにお越しいただきました。
「お待たせしました。これで楽になります」とメガネを掛けていただきますと「ウウウ、物が二つに見えます」と。
眼位確認検査をしてみると、
左眼上斜位 R 5△B.U.
内斜位 8△B.O.
になっています。
1週間で大幅に上下斜位が少なくなっています。
これでは、10△B.U.は掛けられません。(テストレンズでも複視になっていました)
今回の斜位量でメガネを作り直す方法もあるのですが、再度眼位が変動する可能性が高いと思いました。
それで、今回検査の斜位量をセットしたテストレンズで様子を見ていただくことにしました。
手作りの「簡易眼位測定グッズ」もお渡ししました。
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斜位があるかどうか。斜位の方向、斜位量などが、ご家庭で測定できます。
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