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複視は辛い 27

<複視の事例 7>

この場合、どちらの眼を遮閉するかです。

当店の検査では、主に偏位しているのは右眼です。
右眼を遮蔽して左眼を使うようにすれば無難かも知れませんが、矯正視力は右眼のほうが良好です。

ならば、右眼を生かしたほうが仕事がやりやすいのではないかと考えました。
(G様は建築関係の仕事をされています)

また右眼を生かすことにより、普通のレンズでプリズム矯正ができるぐらいまで、眼位が変化する可能性もあります。

で、この度数で装用テストをしてみました。
R S+0.50D C-1.00D Ax80
L 遮閉レンズ

結果、「このほうが楽だ」とおっしゃっていただけました。

では、この方向でメガネを調製していくとして、
次に右眼のレンズタイプをどうするか。

G様のお仕事は遠用も近用もしっかりと見ないといけません。
まず遠近両用両用、中近両用レンズなどの累進レンズを試していただきました。
が、いずれも「視野の狭さが気になる」と却下されました。

遠用と近用の使い分けもご提案したのですが、「それでは仕事では困る」と。

それでは、こんな方法もあります!とご提案したものが「複式跳ね上げメガネ」です。
これならば視野は狭くならないし、レンズの組み合わせでいろんな事ができます。

G様の場合、30㎝~無限遠までいろんな距離を見る必要があったので、ベースの枠(本体)には近々両用レンズを入れることにしました。
近々両用は視野の狭さは気にならないとのことでした。

前枠には遠方が見える度数にして、
跳ね上げて、約30㎝~約1m 近々度数
そのままで、約50㎝~無限遠 遠中近度数
にしました。

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