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複視は辛い 23

<複視の事例 6>

調製度数

R Sー2.50D Cー2.25D Ax90 Add2.00D 6△B.U.

L Sー1.50D Cー3.25D Ax88 Add2.00D 2△B.I.

今までプリズム矯正のメガネを掛けていないかたに、いきなりこれだけのプリズムを入れると、前眼鏡との感覚の違いにより、違和感を訴えるかたが少なくありません。

また、違和感により新たな眼精疲労を生じることもあります。

S様は眼位が不安定なこともあり、時間を掛けて慎重に装用テストを行いました。

 

装用テストに関しては、時間を掛けて試しても、「実際の現場で、実際に長時間使ってみないと100%ことはわかりません。(具合がいいかどうか)」

もちろん、だからといって装用テストが無意味と言っているわけではありません。

装用テストは、

「メガネ作りは、お客様と浜田 清と久美&タカアキの共同作業」にはかかせない作業です。

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メガネは光学的要素(見え方など)、力学的要素(掛け具合など)、美的要素(顔との調和など)、これら全てを満足できる眼鏡こそ、本当に良い眼鏡といえます。

しかし、メガネはレンズタイプ、フレームタイプ共に特徴があり、長所短所があります。
ひとつのメガネで全てに良いということはありません。

私たちがお客様の年齢や使用目的、ご希望など今後の推移のことも考慮に入れて「Aだとこうなり、Bだとこうなります。
少し先の事を考えれば、Aの方をおすすめします」とか、「Aだとこうなり、Bだとこうなります。

少し先の事を考えればAの方がよろしいと思いますが、なじみ易いBの方でいきましょうか」、「Aの方でやってみませんか」など、私たちの知識と30年以上の経験を生かし、説明力と想像力を発揮して、お客様に合わせて適切と思うアドバイスをいたします。

その上で、お客様との話し合い、委ね合いでメガネを作っていきます。

最終的には、お客様のご判断でメガネは購入していただくことになります。

そのご判断に至るまでの過程では、ある程度の選択肢にぶつかったほうが、失敗は少ないといえます。
疑問点は何でもお尋ねください。キッチリとご説明いたします。


お時間に余裕を持ってご来店ください

特に、メガネが初めてで、40歳以上のかたにはレンズのタイプでも遠近両用、中近両用、近近両用など選択肢がたくさんあります。レンズ選びにも時間がかかります。

さらに、フレームの種類の説明、価格の説明、度数の説明、メガネの取り扱いの説明、検査の時間、お客様がフレームを選ぶ時間、お客様の顔に合わせてフィッティングする時間など1時間ぐらいかかります。
人によっては2、3時間になるときもございます。

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S様には、眼鏡調製の過程などを詳しく書いた「眼鏡調製報告書」をお送りしました。

口頭で説明するだけでは、「眼位」、「斜位」、「プリズム」なんて光学的なことは中々理解できないからです。

 

 

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