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プリズムレンズ 14

■適切な心取りとは

しかし外斜位があれば、「常に光心はPDよりも広くいれればいい」というわけではありません。眼位が修正されたとしても、光心を広く入れることによる空間視の違和感で気分の悪いメガネになることもあります。

ですから心取りはいろんな点を考慮に入れて調製しないといけないのです。
・斜位の程度はどうなのか。
・眼の疲れはどうなのか。
・輻湊力、開散力はどれぐらいあるのか。
・メガネの使用目的はどうなのか。
・空間視の違和感を感じやすいのか。
・前のメガネのPD光心はどうだったか。

など、お客様との共同作業で適切な心取りをしていきます。

では、最も不適切な心取りとは。
強度近視で、光心の上下位置が適切でない場合です。
それは、人間の眼の眼球運動は「上下方向は、水平方向に比較して柔軟には動きません」ゆえに、上下プリズム誤差が生じると眼の疲れる確率がグッと高くなるからです。

光心の上下位置が合っていないと上下のプリズム誤差が発生します。
結果、眼が疲れやすくなります。

眼の位置が左右で違うかたも少なくありません。適切な位置に光心が入らないと上下のプリズム誤差が発生します。結果、眼が疲れやすくなります。

 

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