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抑制の話 2

もし、なんらかの原因で融像が働きにくくなると、左右の眼の網膜に映った像を1つにまとめて、単一視することが困難になり、複視を感じることや複視が生じることになります。

すると、どうなるか。

脳は複視を嫌うので、複視を消すために網膜からの刺激を感受することを拒絶してしまいます。
これを「抑制」と言います。
脳が混乱を避けるための防衛反応とも言えます。

抑制が生じると正常な両眼視機能は、行えなくなります。
立体視もなくなります。

眼球は外界の情報を集める役割で、両眼からの情報を融像して、ハッキリ見えさせるのは脳の役割です。
つまり、「脳で見ている。脳で感じている」ということです。

右眼と左眼の連動がよくないと、眼と脳の関係が悪くなり、脳は眼からの情報を拒絶することがあります。
これが「抑制」です。

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